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本当にめったに見られないデザイナー達の原画だった(3回言うよ)

こんばんは、田渕です。
先月のnoteが予想以上に反響がありとても嬉しく思います。

さて今回は今ちょうど話題になっているマル秘展のレポートをここに記したいと思います。
普段から自分が行きたいと思った展覧会には行っているのですが、このようなレポートは書いたことがありませんでした。
また、書かれている方が多かったので私も書いてみようと決めました。

レポートは書いたことがないと言っても、noteを始めて少しは経っているのでいいnoteを書けたらなと思っています。
では、私のはじめての展覧会レポートをご覧ください。

本当にめったに見られない原画たちだった(2回目)

初っ端から、この部屋の前の2つの部屋を飛ばして申し訳ないんですけど、ここで私は50枚以上写真を撮りました。
順序だてて書いてもしょうがないので、印象に残ったもの・とても学んだことなどいくつかピックアップして書きます。

展示を見る人への配慮を感じた

展示内容以外にもこの展覧会には来場者がより良く楽しめるような工夫がいくつか感じられました。

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個人的に、この展示会の楽しみ方・学び方は色々あると思うんですけど、その方法が展示会場にあるとは思っていませんでした。
しかも、6つもありひとつがひとつがとても分かりやすく記してあります。
来場者のことを考えているからこそできることだと思いました。

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また、最初の部屋にこの年表があるのですが、私みたいな有名なデザイナーを全把握してない者にとってはこれはとてもありがたかったです。
余計な色や形がないから見やすいし、あくまで展示物がメインなので知りたいことがすぐに分かるところも良いなと思いました。

原 研哉さん

(前置きが長くなってしまいましたが、ここからはガッツリ展示内容のことを記します。)
私はグラフィックデザインが主なのでグラフィック領域が中心の方々を最初に見ました。

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原研哉さんは、一番はじめに見に行きました。
率直に思ったことは
・これがスケッチ・・・?
・スケッチが綺麗すぎる 
 ※展示用だったとしても
です。
私が思うスケッチは、もっと雑で、考えながら描いて描いて描きまくって、そうして制作につなげるラフに仕上げていくことだと思ってやっていました。
でも原研哉さんのスケッチはほとんどがとても丁寧でした。
今上にあるスケッチも、スケッチというより見る人のことを考えた図式化、に近いと感じました。

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私はこのスッケチが一番綺麗だと思ったのですが、解説をよく読むと
このスケッチが起点となる
と書かれています。
ん?もはやラフの完成形なのではと思うほど見やすいスケッチでした。

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あと展示物の見せ方なんですけど、これまた分かりやすくスッキリした見せ方をされていると思いました。
これは東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムのスケッチで、写真右端に置いてある正方形が完成形となっております。
メインのスケッチの邪魔にならないように完成形を置いている点が良かったです。

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雑誌の表紙スケッチ。こちらも同じ展示方法となっております。

佐藤卓さん

次にスケッチを見た方です。
佐藤卓さんはTwitter上で、スケジュール帳に書いてあるところがすごい!というようなツイートが何回も流れたきたので、そのスケジュール帳も楽しみにして見に行きました。
それがこちらです。

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ここま全部を見せられると他のところも見ちゃうのですが(笑)、写真左上のスケジュール帳に注目です。
ページの上部分にロゴのスケッチをされています。
私はスケッチを描くときは必ずスケッチブックに書いています。なぜなら、のびのびとアイデアを描くことができるし後から見たときも見やすいからです。
しかしここには、予定の下の部分だとか手帳に書いてらっしゃいます。
ここで学んだことは
・手帳か小型のノートを持ち歩いて気づいたことをメモする
・思いついた時に描く

です。

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これ!おおおおってなりますよね???
今までも21_21には見たい展覧会があるときは来ていて、どのように建設されたとかの説明書も、持っていたのです。
が。その21_21のロゴのスケッチが見れるとは。即写真撮りました。

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この展覧会を見に行った頃、ちょうど学校で平凡社の新しいイメージ広告を制作していたので思わず撮ってしまいました。(笑)
課題決定、サムネイル、ラフ、制作、修正、完成までずっと企業ロゴが視界に入っていたし考えていたので、、、。
個人的にはプロセスを見れたこともそうですが、写真右下のキャラクターを見れたことが良かったです😂

また、今読んでいる本(後ほどでてきます)が読み終わったら佐藤卓さんの
「塑する思考」を読んでみたいと思いました。

とても楽しみです。

松永 真さん

松永 真さんのスケッチには現場感やこんなところも決めるのかという、デザイナーの細かさを改めて感じました。

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こちらは本の文字部分なのですが、色の細かいところや文字の位置が赤字で書かれています。
現役のデザイナーの方々からはまだスッキリしてる方だとか思う方いらっしゃいそうですが、まだ学生の私にとってはやっぱりデザイナーって細かいなと思いました。

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このスケッチは、数ある松永 真さんのスケッチ中でも特に目を引くスケッチでした。
見てまず、この細かさ、伝えたいこと、視線誘導などを理解し、やっぱり最後には
「どうやってつくったんだろう?」となり解説を読みました。
老若男女の水着姿を手仕事で1枚1枚切り抜いて封じ込めた
コピペでもなくどこかのフリー素材でもなく全て手作業です。

数ヶ月前からやばい・すごいなどの感嘆詞は使わないように注意しているのですが、やばい・・・しかでてこなかったです。

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こちらは細かさより発想力とガッツが素晴らしいと思いました。
最初は「あ、これ知ってる!」感覚で見たのですが解説を読むと
コンペの条件は’’花のイメージ’’と’’既存ロゴの使用’’だった。
納得できず、ストライプデザインと新しいロゴを提出

と記してあります。
デザイン力だけでも素晴らしいのに、コンペの条件に沿わずに応募する勢いが、本当にこの製品を良くしようと思っていると感じました。

田川欣也さん

はい、もうこの展覧会の立案者ですね。田川さんの展示物もとても楽しみにしていました。

今回のマル秘展のコンセプト資料や展示スケジュールなどありましたが、これらに関しては私のnoteより田川さんのnoteを読んだ方が理解が早いと思います、、。

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しかしこちらの写真。
メルカリのロゴタイプのディテールまで記してあり、デザイナーが細部までこだわることは当たり前です。
が、この展示は、その細かいと言ってもどこがどのように細かいのかが記してあって良かったです。

実はダイレクトメールがとても参考になった自分

最後のスペースにギャラリーのダイレクトメール(以下DM)が置かれています。
館員の方に確認したところ、中も写真OKだとのことだったので今後のデザインに生かせそうなものを撮ってきました。

原画も貴重なのですが、DMも年代ごとに分かれており丁寧にファイリングされていたので見やすく普段見られないものばかりでした。
ここでは写真を12枚撮りました。

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その中でも特に言葉やアイキャッチ、伝え方が面白いと思った3枚を貼っておきます。

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(↑これ面白いですね〜好きです。)

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↑今だと大体の人が思いつきそうなデザインですが、実際にでたものを見ると面白さが倍増します。
こういうの、好きです(笑)

今読んでいる本

またこの展覧会にはDMと同じスペースにデザイン関連の書籍が置かれています。
これも私にとって、どれだけ来場者へのおもてなしが素晴らしいんだ・・・!
と思いました。

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この展覧会で私は、出展者紹介や書籍の著者紹介を見て知ったり興味を持ったりしました。また聞いたことのない職種を知ることもできました。
そこでnoteはレポート(記録)として残すのですが、やっぱり本がほしいと思い昨日もう1回21_21に行って本を買ってきました!
その本がこちらです。

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最近私の中でグラフィック・web・UI.UX...extと分かれていたのですが、
デザインエンジニアは1回も入ってくることがありませんでした。
現在読書中です📖

最後に

良いnoteと言ったのにほとんど感想になってしまいました。
マル秘展は来年3月までやっているので、あと2回は行こうかなと思っています。
ここに載せてない方でも新たに職種を知ったり日常でのデザイン活用法など、行ったら必ず学びがある展覧会です。
興味を持った方はお時間あるときにぜひ行ってみてください。
3回言いますが、本当にめったに見られないデザイナー達の原画でした。
(3回目)

以上、ご視聴ありがとうございました。

サポートありがとうございます😭気持ちが本当に嬉しいです・・!