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新卒デザイナーが社内ユーザビリティテストで学んだこと

Money Forward Design Advent Calendar 2023 11日目の記事です 🎄

こんにちは。すずきもえかです。
みなさんユーザビリティテストはどのくらいの頻度でしていますか?
今回は、新卒デザイナーの私が半年間で行ったユーザビリティテストを通して得られた5つの学びについて紹介したいと思います。

私は、マネーフォワードでBANK APPというBtoBtoCのプロダクトのプロダクトデザイナーをしています。

担当するプロダクトでは新機能を検討する機会が多く、配属されて今までの半年間で5つの新機能の検討が行われました。
新機能検討の中で、私は主に社内でユーザビリティテストを担当しました。

前提として… ユーザビリティテストの役割✍🏻
私の担当プロダクトでは、要件整理の後にプロトタイプの状態でユーザビリティテストを行い、開発前によりユーザビリティの高いUIにすることを目的としています。


ユーザビリティテストの進め方

  1. 計画書を書く

  2. メンバーでユーザビリティテストの目的をすり合わせる

  3. シーンに対応するプロトタイプと提示資料を用意する

  4. 協力者を募集する

  5. ユーザビリティテストをする

テストをやって得たもの

👩🏻‍💻 プロダクトやデザインルールの理解が進んだ

配属されて一番初めのタスクは、ユーザビリティテストの設計〜実施でした。Figmaの命名規則などのルールやプロダクト機能をあまり知らない段階で、ユーザビリティテスト用にプロトタイプを複製し、自分で試行錯誤しながらプロトタイプの準備をすることで、テストの準備と同時に画面遷移や機能、デザインルールなどを知ることができました。テスト実施後、改善案のアウトプットまで作成することで、よりデザインルールの理解につながったと思います。

✊🏻 ユーザビリティテストの設計〜実施を主導できるようになった

ユーザビリティテストで必要なものをテンプレート化して、すぐに実施できるようにしました。テンプレート化することで必要な検討項目をスムーズに検討・すり合わせ&実施できるようになり、少人数でもスピーディーにテストを実施できるようになりました。
テンプレート化したものは計画書・観察記録用シート・提示スライドの3つです。

  • ユーザビリティテストの計画書
    実施前にユーザビリティテストの目的を明確にするためのもの。(これを使ってメンバーと共有することで、テストを実施するシーンや使用するプロトタイプ、ネクストアクションのすり合わせがしやすくなる。)

ユーザビリティテストの計画書
  • 観察記録用シート
    タスクや、各画面における行動仮説を事前に記入しておき、テスト時に観察記録を記入していくシート。

観察記録用シート
  • 提示スライド
    テスト時に協力者に提示する資料。(Google Slideにテンプレートを作っておくことで、質問項目やシーンを変更するだけで形を作ることができる。)

🏦 ユーザーの目線を知ることができた

担当しているプロダクトは、銀行員(行員)さんが使うプロダクトも存在します。
正直、入ってすぐは行員さんの業務が全く想像できず、「このプロダクトってどうやって使っているの…?」という疑問がたくさんありました。

そんな時に身近な機会でタメになったのがユーザビリティテスト。
社内には元行員さんが何人かいます。
その方々にユーザビリティテストにご協力いただくと、
「行員の場合、普段こうやってチェックしてるから、こうしたいと思うんですよね。」
と、ふとした時に行員さんの業務傾向を口にしてくださることがあります。

しっかり構えて「行員さんの業務教えてください!」と言ってしまうと、1日の業務フローやタスクが中心の話になってしまいますが、プロトタイプを使ってもらいながら話を伺うと、業務時の癖などを知ることができて、本には書いていない、知りたいところを知ることができました。

🫶🏻 社員のみなさんの温かさを知った

社内でさくっとユーザビリティテストをさせていただくとき、Slackで声がけをします。みなさんのご協力のおかげでテストを爆速で進めることができるので、いつも社員のみなさんの温かさと、社内のユーザビリティテストの浸透率を感じます。

Slackでユーザビリティテストの募集をしている様子

🤳🏻 ユーザビリティテストのハードルが下がった

新機能のUI検討中、画面の挙動に迷った時がありました。「ユーザーにとってどっちが違和感ない挙動になるんだろう?」と思った時に、自分だけの考えだけでなく、実際に見てもらおう!と、プロトタイプを3パターン作って数人の方にサクッと触ってもらい、意見をいただく会をしました。(なんと1人10分程度…!)ちょっっっと実際にいじって意見をもらいたい!と思った時に、お声がけして試してもらうハードルが自分的にも低くなり、UI検討もスピーディーに進めていけるようになったように感じます。

新卒半年を終えてみて

この半年間で要件定義〜リリース後の幅広いフェーズでアウトプットをする機会をいただいてきましたが、プロトタイプ時のユーザビリティテストによって得られた気づきはユーザー理解にもプロダクト理解にも繋がり、今後も活用していきたい!と思う取り組みでした。これからもよりユーザー目線でプロダクトを作っていけるように精進していきたいです🔥🔥🔥

明日のアドベントカレンダーはなっちゃんさんです!🧡

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