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大学生って

大学生活も残り半年を切った。大学生になれて私は良かったと思っている。けれど、大学生って何者なのか。教育って何なのか。4年間振り返って考えてみた。

ちなみに、私は就職活動を終えた大学4年生だ。最初の大きな戸惑いは大学生になったときのこと。一般入試を経て今の大学に入学した。私立大学なので、入学するために、指定校推薦、AO入試、スポーツ推薦など色んな手段がある。当時、スポーツができたわけでもないし、成績も普通だったので、受験勉強をするしか手段がなかった。

入学者オリエンテーションでの驚きの光景

新入生の集まりだから、学生は皆初対面同士だと思っていたのに、既にグループがたくさんできていた。私は、「なんでなん?みんなもう知り合いなん????」私はその正体を知らなかった。
その既にできているグループは、高校からエスカレーター式で入学できる内部生だったのだ。私は入学するまで内部生の存在を知らなかった。学部の定員が約380人に対し、受験勉強を乗り越えて入学した学生は約120人。それは定員の3分の1以下だった。

お金×教育

つまり、親が巨額の学費を払い、中学・高校と大学と提携している私立学校に通えば、選ばなければ、ほとんど迷いもなく大学生になれる環境が内部生にはあったと言える。
極端に言えば、親の収入で子どもの教育や将来が左右されている。
私は18歳の入学当初にそんなことを実感した。

大学も利益を出さないといけないので提携の中高生の入学が確保されている方が安心だけど、教育機関がこんな構造でいいのか、まで思っていた。

実際、大学に通学していて、「大学という高等教育を受けさせてもらってる。」という意識がない学生が本当に多いなと実感している。

例えば、親に大学だけは出とけって言われてるから仕方なしに通っているとか、とりあえず単位とって卒業できたら、それで良いや!楽な授業とろうや~!とか。
もはや、意志を持って授業受けている人が、「真面目やな~、もっとカモ単位あるで、わざわざしんどい授業とらなくてもいいやん、意識高っ」とか嫌味を言われたりする。

あくまでも私の通う大学は、関西では人気が高い。憧れている高校生も多いはず。なのにこんな現状がある。しかも1年100万以上の学費がかかるのに、こんな実態が溢れているのは、悲しいことだ。

高校生から大学生へと自由が増えた分、楽な方へと進む人間の性かもしれない。

人の価値観は簡単に変わらない。けれど、もっと意欲的な大学生が増え切磋琢磨し合えば、日本はもっと良くなるなもしれない。なぜならこれからの日本を担うのに、若者の力が必要だからだ。

#大学生 #エッセイ #教育 #お金 #コラム



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