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偽善者

昨日。自転車で仕事に向かっている途中、カラスがハトを襲っていた。

ハトはもう瀕死で、ジタバタと逃げるけれど、もう飛ぶ体力は残っていないようで。

信号待ちに遭遇して、信号が変わるまでにカラスを追い払ってみたけれど、またすぐにハトのもとに戻ってしまう。

信号が変わって、わたしはその二羽を横目に、仕事へと向かった。

途中。果たしてどうするのが正解だったのか、ぐるぐると考え続けていた。

わたしだって鶏肉を食べるし、牛肉や豚肉も食べる。けれど、カラスに対して強い嫌悪感を覚えたのだ。道端でハトを殺そうとするカラスに。

日本では、道端で鳥を殺したり、豚や牛肉を殺したりしない。のに、わたしはほぼ毎日お肉を食べている。

カラスが悪いはずない。弱肉強食。わたしも同じことをしている。

追い払ったわたしは偽善者ではなかろうか。でも、人間として「かわいそう」という感情に従ってもよいのだろうか。

答えが出ない。けど、モヤモヤしたので記録。

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