ボーダレスな世界がそこにあった。フィリピンのファッションショーで感じた未来(前編:波乱万丈の準備段階編)


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大変今更ですが、コロナで自粛モード漂うこの時に、一人でも多くの人にどうしてもシェアしたい私たちのファッションショーの様子。
思い出すように言葉を綴らせて下さい。

2020年2月8日 フィリピン マニラでDEAR MEファッションショー開催、、、準備段階からツッコミ所の嵐

2015年よりフィリピンの貧困地区に住む子供達がモデルとなるファッションショーを主催してきたDEAR ME。
私がこの団体に参画してから初めて経験するファッションショーでした。
まあ、フィリピンというお国柄、想定内でコトが運ぶはずもなく笑笑
今回は今までの規模よりも大きく、
マニラの中でも一番の経済都市マカティ市内にあるショッピングモールの中のオープンスペースでの開催。
そのため、色々「許可」申請が必要で。
市町村(フィリピンでいうバランガイ)やら、消防署、麻薬検査局、警察などなど、、、
私たちの規模のイベントでそんないりますかね?って感じで、
でも「許可」がないとイベントはできないと脅され
(それすでにイベントの2週間前)
例えば、セキュリティー50人、警察犬2匹(1匹でいいやん)
警察30人とか言われ、いや1000人規模のライブじゃないねんから。
みたいな、、、

まあ、その「許可」を全て、我ら日本人で取りに行くのですが
まー珍しいわけです。
そんな許可申請なんてとこは
日系企業だってフィリピン人が行くのが普通なのですが
日本人の小娘が、のこのこ二人で市役所きたり警察きたり
それはまあ物珍しい光景なわけですよ。
でも、私はこうゆう地味な申請作業も
自分達でできて本当によかったと思ってる!
一つは
味方、応援者を作れた=日本人の女の子が地元のこともよくわからず、
申請きたりすると、ぼられるんじゃないかとか、日本人だからって法外な値段を言われるんじゃないかとか、思ってたし、
それも実際されたとこもある笑
でも、ある程度の相場を理解した上でちゃんと話していけば、
ぼられることもないし、
日本人だけで異国の地で頑張ってるなっていう理解者、応援者は
絶対増える。
そしてそうゆう理解者は、自分たちの許可だけでなく色々な情報をくれる。
いや、日本だったらどうなんだろうってなる話だけど、
公私混同すぐしちゃうからさ笑 
その人たちが応援したいって思ってくれたら、
色々と情報教えてくれるし、許可関係がスムーズにいく。
これは身を以て経験したことです。

まあネタ的な公私混同の話でいうと笑
私はフィリピンの警察があまり好きではなく、苦い思い出しかないのですが
警察の許可が必要と言われ、仕方なく警察に行ったのですが。
担当の部署のお偉いさんが、きっと女の子好きなのでしょう。
もうただのお茶会。笑
フリーの警察官、紹介してくるわ、
つぎの打ち合わせの前にメッセージで何のお菓子食べたい?って
聞いてくるわ、飼っている犬と遊ばせてくれるわで、
ほんで本題、許可は?って言ったら、それは部下と話し合って!って
そこ部下なん?ってもう、ツッコミどころ満載でした。。。

あともう一つは、純粋に、全てを自分たちでするという経験ってあんまりないからとても濃い経験になったってこと。そこで、悔しい思いもしました。私の目の前やけど、私のわからないフィリピン語で喋られてて、私に不利な内容話されてても、私だけ、わからないよね?とか、
こんな簡単な作業、私だけでできるはずが
フィリピン人の友達や知り合いにきてもらわないとコトがスムーズに運ばない・・・とか。そうゆう悔しい思いをできたのも良かったなって思います。

一番のハプニング大賞はマニラのローカルエリア
猛ダッシュした、イスコ・モレノ氏アタック事件!!笑


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毎日申請やらファッションショー準備やら広報やらで奔走しておりました私たちに、イスコ・モレノ氏が式典に現れる!という情報をキャッチ。
イスコ・モレノ氏とは現マニラ市長なのですが、
もともと、貧困地区の出身でゴミをあさったり、残飯で飢えをしのいでいたりという幼少期を送っています。
そんな彼でしたが端正なルックスで、偶然芸能関係者にスカウトされ、
俳優デビュー、その後、市長になったという、貧困層の英雄的存在。
そんな彼に、私たちのファッションショーで、
同じような境遇の子供たちが輝く姿を見て欲しいという思いから式典で、
手紙を渡そう!という計画を試みました。

ということでマカティ市役所で早朝から張り込み!
しかし、待てど待てどモレノ氏は現れない。。。
もう、ぽい人を見つけては「あれ?モレノ氏?」と近くのおっちゃんに聞く始末。そんなことを続けていると
「モレノ?モレノはマニラの市長だよ。ここはマカティやで」
そう、マニラの中にマカティ市、マニラ市があるのですが
私たちが張り込みしていたのは完全にマカティ市役所。
もうそこからは根性で、何とかマニラ市役所に行くぞと。。。

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マカティ市役所からマニラ市役所までは車で約30分。しかし、この事件が起きたのは月曜の朝。マニラでは最悪のtraffic time(渋滞時間)。。。
grab車がつかまるわけもなく、急遽トライシクルをつかまえるも、目的地はトライシクルが禁止されているエリアなので途中で降ろされます。
でもこうゆうときにさっきも言ったけど「応援者」になってくれる存在って大きい。トライシクルの運転手のおっちゃんに、今までの経緯を話すと、
何とかモレノ氏に会わせたいと、トライシクル禁止のギリギリ地区まで
行ってくれて、そのあと、このバン(乗り合いバン)に乗って
ここで降りる。このフィリピン語を話せば大丈夫て何回も
「●●で降ろしてください」ってフィリピン語を教えてくれて
もうおっちゃんの優しさにすでに涙。
そしてそこでおっちゃんの教えを忠実に守り、
バンに乗るのですが、いかんせん渋滞時間なので全く動かず。。。
ということで車を降りて、
メトロマニラ市内を日本人女子二人が猛ダッシュ!(約4キロ)
ここ、なかなかのローカルエリアで、
日本人女子二人が猛ダッシュしている絵面はなかなか、面白かったはず
こちとら大真面目やし、もう久々に走ったから二人とも息切れまくりw
(ここマジでモニタリングして欲しかったです笑)
で、やっとマニラ市役所に到着し、、、式典は・・・。

終了してしまっていたのですが、まだ、モレノ氏や各国大使が中庭で食事会をされているとのことで本日2回目の張り込み!笑
そして中庭から出てきたモレノ氏を直接突撃したのが
上のセルフィー写真です笑
張り込み前のハプニングが濃厚すぎて、本当の張り込みの内容うっす。。笑

そのあともしつこく、モレノ氏の秘書などにアタックしたのですが
結局、ショー当日は海外出張があり、来られないとのこと。

でも、フィリピンの貧困層からの絶大な支持があるモレノ氏。
このアタックのあとに市役所のいろんなスタッフに聞いたけど、
モレノ氏は誰より先にオフィスに来て、誰よりも遅くオフィスを出るのだそう。そして現場に足を運ぶので、日中はオフィスにいないことも多々あると聞き、彼の情熱を改めて感じました。
いつかは彼にファッションショーに来て欲しいな〜〜〜

ということでハプニング満載のショー準備をへて、ショー本番は!!
後編へ続く!


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