ボーダレスな世界がそこにあった。フィリピンのファッションショーで感じた未来(後半:ショー当日)

ハプニングの連続でなんとか迎えた当日。2020年2月8日。
(正直、1週間遅かったらコロナの影響で
開催危うかったと思います。。。)
当日もハプニング起こらないわけはなく。

当日起こったハプニングなんて、覚えてないぐらいあります笑
1個鮮明なのは、開始20分前に消火器と消防車必要と言われ
なんとか消防車呼べて、(消防車呼べたこと褒めて欲しい笑)
30分遅れで開始できたこと笑(遅れたんかい!やけどこれはフィリピンタイムの許容範囲内みたいです笑)

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予想外のスケジュールにも臨機応変に対応してくれた、名司会!笑
佐和空彌くん(フィリピン在住日本人モデル)と
リッキーちゃん(フィリピン人モデル。

正直、当日はめくるめく時間が過ぎていって気づいたら終わってました笑

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私は大半の時間、ランウェイを歩き終えた子供達がバックに戻ってくる
舞台袖で子供達を迎えていました。
こっちの舞台袖からは、ランウェイを歩く前の子供達の表情もすごく
よく見えて、やっぱり緊張して不安そうな子供達もいるんだけど
ランウェイを歩き終わった子供達はみんながみんな
溢れんばかりの笑顔で自信満々に戻ってくるんです。
それが本当に嬉しくて。誇らしくて。
あー私、ここに居てよかった。自分の選択間違ってなかった。って
私が心底励まされました。

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ここで今回のファッションショーをきっかけに
出会った彼らの話をさせて下さい。
右の少年はセドリック。男の子だけどメイクが大好きで、
自信満々のパフォーマンスで今回のファッションショー、
堂々の「ベストパフォーマンス賞」を受賞した少年です。
そして左の少年はエドワード。
イケメンボーイで今回のショーでも自分の可能性をみんなに見せるんだ!と意気込んでいました。
実はこのショーの前夜、彼らの住む地域を訪問しました。
彼らはもともと家族とストリートに住んでいたのですが、
警察に強制立ち退きを命じられ、橋の下に住んでいます。
エドワードの親御さんに彼がショーに出ることをどう思っているか
インタビューした際に、とても誇りに思っている。
みんなに巡ってくるチャンスではないから、
とても嬉しいと言ってくれました。
そしてエドワードに将来の夢を聞いた時、
「お父さんとお母さんに1日3食ご飯を食べさせてあげること」と
言っていました。
色々な感情が込み上げてきて、私は涙が止まりませんでした。
でもそのあと、セドリックとエドワード、そして他のモデルの少女たちが
何度も私をハグしてくれました。
そして何度も「Don't cry ulit」(もう泣かないで)と言ってくれました。
ショー前日からショー本番、最後にバイバイする、その時まで
何度も何度も言ってくれました。

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こんなに優しくて、強い心を持った子供達を、
社会は置き去りにしています。
私はやっぱりその現状を変えたくて、フェアな世界を創りたい。
こんな可能性に溢れた子供達が夢を持ち、
夢に向かって努力できる社会を創りたい。
ボーダレスでフェアな世界を創りたい。
そう改めて強く、思ったのです。
でも今回のショーで、
私たちはその夢に向かって歩けているという実感が湧きました。
というのも、

プロのモデルが、子供達に熱心にウォーキングを教えてくれる姿勢

ゲスト出演してくださったハポン3さん(吉本東南アジアすみます芸人)のネタに日本人、フィリピン人関係なく笑いが巻き起こるシーン

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MNL48(マニラのアイドルグループ)と子供達、そして会場のお客さん、
スタッフ全員がみんなで踊ったダンス

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出身地区関係なく、最後には舞台袖で照れ臭そうに、でも楽しそうに
笑い合う子供達

あーこれ私が創りたい世界だな。って。
生まれた場所も、年齢も、ジェンダーも関係ない。
みんなが笑い合う世界。お互いを認め合う世界。
みんなで作った、このショーのような空間が広がれば
世界はもっと優しくなる。
そう思ったんです。

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こんな世の中だからこそ、お互いに手を取り合うことは大切で、
お互いに優しくすることは大切で
お互いのことを認め合うことは大切で。
愛に溢れた、フェアな世界。
陳腐なセリフかもしれないけど、実現したい未来だから。
独り言にしたくない。
みんなでシェアしたい、みんなで創っていきたい。
なので私はできることから少しづつ、みなさんに発信していきたいです。

私はまだまだ未熟だし、何者でもないけれど
それでも挑戦を続けたい。
人に優しくありたい。
愛を伝えていきたい。
みなさんにも少しでもこの愛が届いて、
こんな日々を駆け抜ける原動力になりますように。

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