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台湾のタクシーでぼったくられるかと、


急に雨が降り出した朝のことです。
いつもなら自転車を使って仕事に行っているのですが、
雨だし、ちょっと時間もないしバスで行こうか迷っている時に、一台のタクシーが目の前に停まりました。

台湾のタクシーは黄色いタクシーが主流なのですご、私の前に停まったタクシーは普通の車。
しかもデカめの車。どうやら個人タクシーのようでした。

おっちゃんが窓を開けて
「乗りな!」とドアを開けました。

私の頭の中は、(いや、どうみてもぼったくられるやつ!本当にタクシーかどうかも危ういし)と
私が今まで経験した感覚が騒ぎました。

台湾のタクシーの運転手は優しい人がおおいですが必要以上にお金を取る人も中にはいます。
海外あるあるです。

でも、時間もないし、とにかく雨に濡れずに仕事に行きたいのと、財布の中のお金も余裕があったので、もうぼったくられる前提で
そのタクシーに乗りました。

行き先を伝えて、発進。
なんとおっちゃん、めちゃくちゃ英語が上手い人でした。
やっぱり個人タクシーの人で、名刺も渡されました。
名刺にLINEQRコードが貼ってあり
「LINE追加してね、呼ばれたらいつでも行くから!」
みたいなことを言っていた気がします。

個人だもんね、だからちょっと強引にドア開けてお客さん呼んだんかな、、、
こういうやり方のビジネスもあるのかー
と感心していると、あっという間に目的地に到着。

そしてお会計を聞くとなんと、安い。

え、疑ってごめん、おっちゃん。

しかもおっちゃん、めちゃありがとう言うてくれるし、すごい丁寧。
普通に優しい人だった。

私はおっちゃん仕事帰りにLINEを追加しました。
迷わず。

そしてメッセージのやり取りも優しい!!


それから月日が経って今日。
2回目のおっちゃんタクシー使わせてもらいました。

空港まで行く予定があり、無理言って朝の4時にお願いをしたのですが、快くOKしてくれて。
そして4時ぴったりに来てくれて、50分かかる空港まで届けてくれました。

車内で話を聞いているとただただいい人。
台湾のおすすめの場所教えてくれたり、飛行機の時間気にしてくれたり。
話し方でわかる優しさが滲み出ています。
朝早いのにありがとうと思いでいっぱいでした。

タクシーはお金をとってなんぼ、みたいな概念(どんな概念笑)
が壊れた瞬間でした。
思いやりのある、優しい人もいるのですね。
そしてこういう方の優しさに触れると、
自分もまた人に優しくしようと思えます。

だから出会いって面白いですね。


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