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大雪

12/7~12/20頃、二十四節気は大雪 (たいせつ)でした。


閉塞成冬 (そらさむくふゆとなる)

12/7~12/11頃
本格的な冬が訪れる頃です。

天気上騰シ、地気下降、天地不通、閉塞シテ冬ヲ成ス

『礼記』

古代中国、周から漢にのころのまとめられた儒学の書物『礼記』の月令の一節から引用された七十二候です。天の気が昇って、地の気が降りて、天地の疎通が閉じ塞がって冬になる、という意味だそうです。
うーん、わかるようでわからない微妙な感覚です。「気」の話ですから陰陽論の影も見えますね。

ところで今日『素問』をポチりました。『黄帝内経』という中国最古の医学書と言われているものです。前漢時代に編纂されたらしいので、『礼記』と同時代くらいでしょうか。

趣味で中医学・東洋医学のお勉強をもう何年もしているのですが、ぼちぼちゲシュタルトができてきたので古典にあたりたいな~という欲求が出てきたんですね。楽しく読めたらいいなと思っています。

熊蟄穴 (くまあなにこもる)

12/12~12/15頃
動物たちが冬ごもりする頃です。

わたしが七十二候を知って1年が経ちました。この「熊蟄穴」という季節の表現を見かけて、なんて豊かな感受性なんだろうと胸を打たれたのが七十二候イラストチャレンジの始まりでした。

近年は冬でもあたたかくいのと、山が切り開かれて食糧不足のため、この時期でも熊がねむってくれなくなってきています。冬の熊さんはおなかをすかせていてより凶暴とも言います。
われわれ山屋は熊さんとの遭遇の可能性に脅かされていますが、なんとか穏便に過ごしたいものです。

鱖魚群 (さけのうおむらがる)

12/16~12/20頃
いくつかのサイトでは「サケが川を群れで遡上する頃」との記述がありました。
しかし本当にそうなのでしょうか?

前候で熊が冬ごもりに入ったのに、そのあとから鮭が遡上していては時系列がおかしいのでは……?と思ったんですよね。
どういうこっちゃとネットの海をただよっていたら、おもしろい記事を見つけたのでシェアさせていただきます。

結論だけ書きますと、サケではなくタナゴのことなのでは?という説でした。しばしば異国から入ってきた古い書物は時代を追うごとに本来の意味からずれてしまうこともある事例の一つですね。

個人的に大雪の次候がはじめは「虎始交(とらはじめてつるむ)」だったのが好きです。アムールトラかわいいんですよ。

わたしはPlanetZooという動物園を作るゲームをのんびりとやっています。
そこで雪国の動物園を作って遊んでいるのを以前動画にしたことがあります。(更新してないですが)

動画にするのはめんどうくさくなってしまいましたが、たまに遊んでは動物を増やしており、アムールトラさんもペアでお迎えしたんですよ。
雪の中で遊ぶ姿がたまらなくかわいいです。すこ。


さてさて。今年の二十四節気も残すところあとひとつになりました。
わたしの七十二候イラストチャレンジもあと3枚です。
1年はあっという間ですね。
最後まで気を引き締めていきたいと思います。
ご自愛😊

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