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冬至

12/21~1/4頃、二十四節気は「冬至(とうじ)」です。

1年でいちばん日の短い季節、すなわち陰が極まる季節です。
「一陽来復」。ここからはどんどん陽気が増して、活動的になってゆきます。
#もふもちらじお でも冬至についてお話ししました。

乃東生 (なつかれくさしょうず)

12/21~12/25頃

乃東が芽を出し始める頃です。
夏至の初候「乃東枯(なつかれくさかるる)」と対になっています。

乃東は「夏枯草 (かこそう)」の古名です。
乃東生 (なつかれくさしょうず)というくらいですから、この時期に芽を出すのかなと思いきや、夏枯草はロゼット植物なので1年中地中から顔を出しているようです。

麋角解 (さわしかのつのおつる)

12/26~12/30頃

オス鹿の角が落ちる頃です。
鹿さんは八ヶ岳に行くとよく出会います。
八ヶ岳登山は前日の夜に家を出て夜中に登山口に着き、駐車場で車中泊をすることが多いです。夜に山道を走らせているとしょっちゅう出くわします。

車にびっくりして逃げていくこともしばしばですが、車道の左側にいたのにわざわざ車の前を走って右側に逃げていったりするのでふしぎです。
そのまま遠ざかればいいのに。そういえば近所の猫もよくやりますね。

大菩薩嶺にて

大菩薩嶺周辺の鹿さんはたいへんに人間慣れしていて、登山客でひしめく山道付近でもゆうゆうと草を食んでいます。

雪下出麦 (ゆきわたりてむぎのびる)

12/31~1/4頃

降り積もる雪の下で、麦が芽を出す頃です。

麦は越年草で、秋に種をまき初夏に収穫する穀物です。
昔は日本でも麦とお米の二毛作をしていましたが、今はほとんど行われていないようです。麦畑って見たことないですよね。

母方は米農家でしたが、冬の間田んぼはねむっていました。子どものころは寝ている田んぼに勝手に入って泥遊びをしたものです。


二十四節気連載はおしまい

さて、この記事にて2022年を通して連載してきた「二十四節気」のマガジンは幕を閉じます。

七十二候のイラストを描くチャレンジは、平均して5日に1枚イラストを描いて世に送り出すというハードな試みでした。

物心ついたころには自分の内側に世界が広がっていて、絵を描いたり小説を書いたり、絵本を作ったりして表現を楽しんでいたわたしですが、成長するにつれ世界を愉しむ余裕がなくなっていきました。

人生を蝕んだ大きな体調不良から、やっと、やっと抜け出すことができて、(それは10年かかりました。)また表現を愉しみたいという気持ちが出てきたところです。

半ば強制的に、1年間で72枚、七十二候の他にも描いたものも合わせて数えてみたら175枚くらいでしょうか。たくさん絵を描いた1年でした。

最初は七十二候のお題を見つめても見つめても情景が浮かばず、何を描いたらいいのかわからなくて苦しい時間がありました。とにかく30点でも5点でもいいから何か描いて投稿!と、アイデアを無理やり捻りだしていました。

1年続けた結果、どんな世界を描こうかなと考えることも楽しくなり、画力もぐんと伸びました。ひっそりとアナログ絵の練習もしています。

色鉛筆画

2023年はさらなる技術向上と、自分の世界の掘り下げに邁進して、絵を描くことを楽しんでいこうと思います。

1年間お付き合いいただきありがとうございました。

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