クレーマークレーマー

こんな題の映画があったような。。。




今日は、クレーマーについて、です。




コロナ一色の毎日、ストレスが溜まってばかりなのも頷けるし、理解も出来るけど、一番気になるのは、それによってドラッグストアやコンビニやスーパーで暴言吐きまくる人達。感染者や感染源を突き止めて差別、村八分するとか言う、なんとも時代錯誤な話。




正直、マスクとは今や、花粉でもコロナウィルスを筆頭にする各種ウィルスでもなく、そういった正義感振りかざして説教や暴言や時には暴力もアリとして他者にめちゃくちゃ踏み込んでくる輩から守ってくれるものと思っています。




こんな鬱屈とした毎日だからって、ストレスが溜まるのは上記の通り理解出来る。




けど、わざわざ他人を怒鳴りつけ、叱りつけ、差別し、排除し、そんな行動には全く理解が出来ないし、志村けんさんや岡江久美子さんの時の悲しみと同レベルくらいの大きさの怒りを感じる。




感じるけども。




悲しいかな、この世の中、特に日本なんかはそのクレーマーの為にこそある国だとも思う。




学生時代も、おじさんになってからも、飲食や接客の現場で働いてきた。




その後は、医療や介護業界でも。




そこで得た見解としては、ある意味クレーマー中心に物事が回ると言う事。



本当に悲しいし、悔しい事だけど。




今まで出会った全ての会社や上司やリーダー達は、クレーマーに対して、受け身にならざるを得なかった。



僕もそうだ。



怒り、言い返し、対策を練り、何とかお店や現場から遠い存在になってくれないかと苦心した。



けど結局は、クレーマーを上手く対処出来てこそ一人前という流れのもと、浮くのは自分自身だった。




勧善懲悪なドラマのごとく、気持ち良くクレーマーがやっつけられる場面もなくはないが、瞬時の頭の回転のキレ、圧力、自信、声量、知識、何よりメンタルが求められる。



それが出来るのは、各コミュニティの限られた極一部の人間だ。




後天的にそれを身につけようとすると、性格やメンタルが歪になる感覚がある。



SNSやテレビ番組で見られる、クレーマーをやっつけるエピソードは、現場感覚からで言うと、夢物語でしかない。



本当の現場では、泣き寝入りするしかないのが現状だ。



クレーマーの多くは、男性だし、かなりいい歳してるし(30代後半から、70代くらいまで)、かなりいい会社・役職の方も珍しくない。



中には警察のお世話になる事も厭わない者もいて、そういう者は決して少数派でもないのでかなりタチが悪い。



ここまでのラインは、警察でも処分出来ないグレーゾーンというものを知っている。




警察としては、この程度で何度も通報されても困りますよというレベルだけど、お店や現場としては(特に被害に遭うスタッフや職員本人)めちゃくちゃストレスだし、なんならお客さんを減らしかねない行為。



これをもう何度もする。




彼ら(敢えてここでは男性称でいく。)の多くは

目的は構ってほしいのだ。




常に自分が注目を浴びていたいし、みんなからチヤホヤされたい。みんなの憧れでありたいし、みんなを震え上がらせたい。自分のする行為で慌てたり、恐怖する菅野が大好物だ。声はデカいので、一度騒動を起こせば周りの目線は釘付け。これもまた快感なのだろう。とにかく何かとグレーゾーンな正義感を振りかざして怒れるネタを探している。



そしてこうなったら、お店や現場のする判断はただ一つ。




クレーマーを怒らせない事だ。


もしくは、被害を最小限にする事。



追い返してたり、言い合ってたりしたら、万が一暴れられたりしたら実害が出るし、周りの人達にも悪影響だ。何より、お店や現場は逃げられない。クレーマーはどこでも生きていけるし、他にも沢山の場所で暴れまわっているので平気だが、一度甚大な被害を受けたお店や現場は潰れると立ち直れない。その場所が生まれるのに、多大なお金や人や想いが結集して出来た奇跡の塊のようなお店や現場は、たった1人の理不尽な行為で、けっこう簡単に潰せる。



だから、お店や現場は受け身にならざるを得ない。



言う事を全部じゃなくても、ある程度飲まなければならない。



クレーマーの為に、多くのルールが一部、個人的に改訂され、新しく作られる。


それは決して珍しい事なんかではない。



老人の施設では、これは本人が悪い事ではないが、暴れまくったり、手がかかる方から中心に見て回る為、最後の最後まで真面目に大人しく我慢してる方のトイレが間に合わなくなる事は決して少なくなかった。



正直者が馬鹿を見るって言い切ったら元も子もないかもしれないけれど。




もうマンパワー不足が常識な日本では、



余程重症か、理不尽な案件じゃないと誰も構ってくれない。



怒鳴りまくってたら、裏からこっそりマスクあげて大人しくさせたドラッグストアもあっただろうし、暴れる老人に一番に関わらないと他の人に危害が加えられる。前に関わった、ある経営者は警察も手をあげるクレーマーにはプライベートも割いてご飯に一緒に行ったりしてなんとか懐柔していた。



そうしないと、もっと大きな損害が出るから。



いい人ほど、早く亡くなるし、早く居なくなる。



そういうのを意識するようになってから、やりがいだの、誠実さだの、なんだか糞食らえって思ったりもしながら働いてる。



そこに熱を傾ければ、辛い思いをする事があまりにも多過ぎるから。



外部だけじゃなく、内部でも。誰が入社してきても、積極的にいじめをする先輩って必ず居て。


その先輩に認められてこそ一人前。

という、歪み過ぎたバイオレンスな暗黙のルールが出来上がる。



身内の場合は、客でないだけ対処がしやすかったりもするけれど。



まぁなんであれ、とにかく。




グレーゾーンであれば何やったっていいし、そうしないと誰も構ってくれない。



僕はそういう行動は理解出来ないし、した事ないし、これからも絶対しない。



けど、これがなんかもう、真理だと思う。。。


ここに絶望して、クレーマーになった人達もいるんじゃないだろうか。


特に、社会的弱者の立場になり、職も安定せず、家庭も持たない、本来助けてもらう側の立場の方々がそうなると、悲しいかな、悔しいかな、それは無敵だ。

何も失うものがない。



いずれ埼京線のホームに飛び込んだりするのかなとか思ったりすると、怒りもだいぶ希釈される。



そう。理論がごっちゃになるけど、僕は昔からクレーマーはとにかく許せなかったし、排除したかった。



けどその思考自体がクレーマーの入り口のような気さえする。



中には、「時には理不尽に怒鳴られたり傷つけられたりしないと、刺激がなくてつまんなーい」っていう、一見かなりまともな、寧ろ強めな方々もいたりして、クレーマーより、色々と日々我慢してる僕の方が存在価値無いんじゃないかとすら思える。



何より、どんなクレーマーでも殆ど彼女はいる。


彼女という立場でなくても、それこそグレーゾーンな形で支援を続ける女性は必ず陰で支えている。




何度も繰り返すが、



グレーゾーンで暴れてる限りは構ってもらえる

のである。


これも母性なのか。乙女心は分かりませんな。


そう言えば、例の煽り運転の方も愛し合うパートナーいらっしゃいましたよね。



そんなもんです。



だからよく聞く、ドメスティックでバイオレンスな彼があり得ないとか、店員に横柄な男は嫌われるとか、優しい男がとにかく良いとか、耳障りの良い言葉には甚だ疑問だ。



本音ではもっと真逆な事を望んでるんだろと、今日もNTR界隈を練り歩き、恐怖から恍惚の表情へと変わるその瞬間だけに興奮を覚えながら、ファンタジーの夜は更けていく。。。






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