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言葉足らず 

今日、父の日に父と盛大に喧嘩をした。

喧嘩の理由は本当にくだらない事だし、細かく思い出すとまた腹が立ってきそうだから忘れることにするけれど、
簡単にいうと、父にお使いを頼まれて行ってきたけれど、父の説明が言葉足らずで彼の希望したものを持って帰ってくることができず、結果文句を言われたことがことの発端だった。
私も好意でやったのに、その結果に文句を言われるのも悲しかったし、そもそもそこまで汲み取らないといけないのは無理だろ!みたいな感じで怒りが勃発してしまった。

まあ、それはもう良いのだが、この一件を冷静に振り返り、『あぁ、言葉足らずってめちゃくちゃ怖い』と思った。
私自身も最近、言葉足らずだったなぁと思って、ずっと歯の隙間に挟まっているような、心の引っ掛かり事案があり、ほんとに今後気をつけよう、と改めて思った次第。

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HUGという会社を経営し、HIGH(er) magazine という雑誌を出版されたり、今はPodcastでTAKE ME HIGH(er) という聴くマガジンを配信されているharu.さんという方がいる。
たまたま小学校の同期がharu.さんと友達で、大学生のときに彼が投稿したharu.さんを被写体にした写真がInstagramで流れてきたのが、彼女を知るきっかけとなった。
最初haru.さんの写真を見た時に、とても綺麗な人だな〜と思った。あと同じ95年生まれで少し親近感を覚えた。
その後も、haru.さんが現役大学生でマガジンを作成されてる事もなんとなく知っていたし、その内容にも興味があったけれど、なんだかオシャレでキラキラしていて眩しそう!というイメージが強く中々雑誌を買いに行ったりなど、自分から近づく事ができなかった。
haru.さんのInstagramはフォローしており、たまに投稿をみて、素敵〜!と思うことはあっても具体的にどんな事をやられているか、とかまでは深く知ることがなく、月日が過ぎた。
そんな中、今年の2月よりPodcastを始めるという投稿をみて、ラジオを聴くのが好きだったのもあり(リトルトゥース!笑 キラキラに近づくのが怖かった理由がこの一言でわかりそう笑)、え!じゃあ聞いてみよう!と最初は何となく聴いてみたものの、そしたら、なんともそこから同じ回をリピートして聞いてしまうほどのヘビーリスナーになってしまった。

haru.さん、そしてPodcastを聴き始めてから知ることができた、haru.さんの家族のような仕事仲間のmiyaさん、おふたりの掛け合いを聴いているとなんでこんなに落ち着くんだろう。とても仲が良さそうなおふたりだけれど、性格や考え方が違うところがあって、聞きながら、あーわたしはmiyaさんに考え方が近いかも、あ、でもここの考え方はharu.さんにすごく近そう!どちらにせよ、おふたりの考え方めちゃくちゃ好き!とかわたしも会話に参加したつもりになってPodcastを聴いている。頭の中で会話にひとりツッコミをしてしまう。
ゲストの方々も魅力的な方ばかりで、お話を聞けば聞くほど、皆さんのことがどんどん大好きになっていく。今まで、ひとりで何となく考えていたことや、友達と何気なく話していたようなことを、自分とは違う境遇のharu.さんやmiyaさんが考えていることも面白かったし、違う境遇だからこそ、そんな風に考えるのか〜と別の角度のものの見方がもらえたり、毎週木曜日は本当に素敵な時間をいただいている。
そんなこんなで、わたしの中でのharu.さんは、小学校同期の綺麗なお友達、という存在から、憧れの存在になっていた。

アーティストや芸能人でも、顔や声が好きなだけではそんなにはまらないけれど、その人の考え方や思想が自分にカチッとハマった時に、推します!!となる。そんな感じ。笑

そんな中、今年の2月?3月?頃にharu.さんがトークイベントに参加することを知り、直接会える!と思って嬉々としてイベントに赴いた。
会場に行くととてもアットホームな空間で、あんなに声だけを聴いていた憧れのharu.さんが目の前にいらっしゃった。そして、言葉に表すのが難しいけれど、造形美だけではなく、オーラ?纏っている雰囲気?がとても綺麗でなんだか触れてしまったら壊れてしまいそうな繊細な美しさがある方だった。
そしてトークイベントが始まると、いつもスピーカーから流れていたあの声で、やっぱり素敵な考え方を話されていて、ぽわぽわしながらイベント時間を過ごした。
憧れの人を前にすると、いつもそうなのだが、もう思考回路が停止して、言語が飛んで、顔が緊張と嬉しさで熱くなって何にも考えられなくなる。
その時も例外ではなく、せっかくトークイベント後にharu.さんと話せる機会があったのに、
『可愛いと思ってました!応援してます!!(うろ覚え)』みたいな、思いの1/100くらいの言語しか口から出てこなかった。
会場から離れて、すこし、ぽーとした時間が途切れたら、もう後悔タイム。嗚呼無念。何でセリフちゃんと考えておかなかったんだろう、何であんな身もない言葉を発してしまったんだろう、何も伝わらなかった…。1週間近くずっと心に引っかかっていた。

そして、それから時は経ち、2回前のTAKE ME HIGH(er) の放送で、haru.さんが、
ビジュアルを褒められるのは嬉しいことだけれど、自分の活動やその中身を見てもらいたい、といったようなことを話されていた。
そして、改めて、わたしはharu.さんの考え方や活動にとても共鳴するところがあり応援しているということ、haru.さんの思いはしっかり伝わってきています、ということを伝えそびれてしまったことにがっくりした。

『言葉足らずって怖い』。

どうしても緊張したりして、うまく言葉が出ないことはこの時以外にもよくある。
友達同士とかでも、一対一は大丈夫だけれど、複数人を相手にすると、皆の目がこっちを向いてるのがなんか怖くて、緊張して、本心とは違うことを口走ってしまうことがある。
また一対一でも、自分の気持ちを100パーセント写鏡のように言葉に乗せられているかと言われたら、そうじゃないことも多い。

昔ぼんやり、思いや気持ちを言葉じゃなくて、感情をそのまんま相手の心に届けられる機械みたいなものがあったらいいのになーと考えていたことがあった。『感情通信機』的な笑

でも今は、『感情通信機』なんてものはないし、わたしが相手に思いを伝える手段はやっぱり言葉がメインになる。表情とか仕草も大切だけれど、1番自分でコントロールできて、伝えたいことを的確に伝える手段としては言葉なんだろう。
今は、この悲しみも、喜びも、愛情も、言葉にすると何だか少し濃度が薄くなるような感覚があり、だからこそ、言葉を巧みに使いこなすことができる『言葉使い』になりたいと心底思う。

これは、もう練習するしかないんだろう。
普段からなるべく自分の思いを言葉に乗せて、相手に伝える。沢山練習して、生きている限り、自分以外の人と沢山の思いを共有してみたい。


haru.さん、そしてmiyaさんに次またお会いできる機会があったら、前よりは上手にこの思いを伝えられたらな。
そして、身近な存在の人にも。

父の日に、父と喧嘩しながらも、大切な振り返りをすることができた。そんな父にはやっぱり感謝かな。

ほんの数週間でこんなに大きくなった🌻 

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