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チャンス

ブルーハーツの後期のアルバムにDUG OUTという
少しスローテンポな曲が集まったアルバムがある。

DUG OUT / THE BLUE HEARTS

リンダリンダ、TRAIN-TRAIN、人にやさしく、などの荒々しい
パンクナンバーばかりがブルーハーツじゃない
このアルバムは一言一句が噛み締めるほど尊いというか
文学的に価値のある作品だと個人的に思っている。

このアルバムと対になっているのがSTICK OUTで
アップテンポな曲が集まっていて月の爆撃機、1000のバイオリン
など名曲揃い。

STICK OUT / THE BLUE HEARTS

DUG OUTの最後を飾る曲で
チャンスという曲がある。
3拍子の曲でアコースティックギターから始まって
ブルースハープ、ピアノが徐々に加わるシンプルかつ哀愁的なイントロ

誰の上にも雨は降るけど
時々そしらぬ顔をして
チャンスも降ってくる

チャンス

サビのこの一節は当たり前にきっとみんなが認知していることだと思う。
でもそれに本当に気づくかどうかは別物だと思う。
雨のようにチャンスが降ってきても
それが雨(チャンス)と気づかないで傘をささない人もいれば
すぐさま気がついて傘をさす人がいる
周りを見渡して雨(チャンス)だと気がついて傘をさす人もいる

知識として認知していても
それを実際に知覚することはその人の感覚によるところが大きい。
雨(チャンス)が降ってきたら真っ先に傘をさす人になりたいな。

他にもこのDUG OUT には手紙、夜の盗賊団、夕暮れ
といった名曲が揃っている。
秋の少しノスタルジックに浸りたいとき
一人でゆっくり思考したいとき
僕はよくこのアルバムに帰ってくる。

ブルーハーツは最高だな!!!
と、冷えたビールを飲みながら少しだけ暑い秋の夜長に
しみじみと感じている。

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