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生きる 8

生きる 8


 

  同居

十一月は木枯らしと小春日和が
同居する
人の心には 年中
善と悪の自分が住まう
 
木枯らしと小春日和は
お天気まかせ
人は自分しだいなんだよな
 
 
 ☆すさまじや鏡の笑顔心透け


  たぎる


木枯らし訪れ
時は冬に向かい
木々は零落はじめ
 
冬の寒さに耐え
想いを馳せ
裸の幹に力を溜める
 
何もなくとも根はある
北風に倒れぬ
根はある
あるのだ
 
 
 ☆冬のはて根っこと幹の身振いよ




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