繕う


今日は、化粧ブラシを洗う。

と言っても簡単だ。


まず、ドラッグストアで

「無水エタノール」を買ってくる。


次に、コップ(なんでもよい)を用意する。


汚れているブラシ部分が浸かるくらい

コップに「無水エタノール」を注ぐ。


コップにブラシを浸けて、かき混ぜたりして

汚れを落とす。


最後にブラシを水で軽く流し、タオルの上に乗せて

乾かす。

以上。


私はファンデーションもブラシなので、

ファンデーション用、チーク用、眉用で

化粧道具の掃除はほぼ終わり。

下地用のパフは、使い捨てのもの。

化粧ポーチは、雑誌の付録で良さそうなのがあれば

そのときに買い換える。




年上の友人に、なぜ綺麗に繕うのか聞いたら

「他人のためよ」と言った。


「自分のため」でも迷っているのに

「他人のため」ってどういうことなんだろう。

私にはわからなかった。でも、聞くのも違う気がした。



若い頃、女として好感を持たれることは

必ずしもいいことばかりではなかった。

可愛くなりたい、綺麗だと思われたい気持ち

注目されて、嫌な思いをしたくない気持ち



必要な道具を車で運び、その場で散髪等行う

「出張美容室」という仕事に密着した番組をテレビで見ていた。

利用の大半は、老人ホームとのこと。


老人ホームで出張美容室を利用している年配の男性が

「年をとると、身の回りに気がまわらなくなるけれど

周りの人のために綺麗にしとかないといけませんからねえ」

と、取材に答えていた。


その番組では、いろんな方が出張美容室を利用していたが、

散髪や髪染後はさっぱりとした印象で、笑顔だった。



私は、私の外見に大層な説明書をつけていたのかもしれない。


「周りの人を不愉快にしないこと」

「清潔で、好きなものを身につけること」


今はそれだけを考えて、繕うことにしよう。

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