◉ミス日本に、椎野カロリーナさんが選ばれたことが、いたく不満の方々がいるようで。削除されてしまいましたが、下記スクリーンショットのポスト、自分が見た時点で3134万閲覧で6.5万イイネ、イイネ率0.20％で、もうすぐ0.1％という大炎上でした。ただ、6.5万もイイネがついた事自体は、看過できませんね。定義も曖昧なネトウヨ呼ばわりされることが多い自分ですが、彼女が選ばれたことは何の問題もなかったと思います。ちょっと、日本の思想的な整理も兼ねて、雑感を。

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ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、日本の事実上の国花である桜の花です。

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■基本的な確認■

彼女は、ウクライナ人の両親の間に生まれ、その後に離婚。母親が日本人と再婚して、5歳のときに来日。2022年に帰化を決意し、今年のミス日本に。日本国籍ですから、そもそも何の問題もないわけで。アイデンティティの問題は、ハーフや他国で生まれ育った二世とか、必ず陥りますが。個人的には、以下の部分で分類できると思います。

①現在の国籍
②第一言語
③本人の意志

その意味では、かなり複合的なものだと思うんですよね。その視点からも、カロリーナさんは、紛れもなく日本人です。例えば、帰化する前の長州力氏は、第一言語は日本語で、日本で生まれ育ったけれど、韓国籍で本人も日本国籍を選ばなかったので、韓国代表としてオリンピックに出ているわけで。単純に遺伝子だったら、同じモンゴロイドの長州力氏の方が、日本人とほぼ同じでしょう。でも、帰化していないなら、日本代表としては五輪には出られない。それが国籍という線引です。

在日コリアンがよく「日本に住み、日本語を話し、税金も払ってるのに、日本人と同じ扱いを受けられないのは差別」と言いますが。当たり前です、国籍を選択していないんですから。日本が北朝鮮（朝鮮民主主義人民共和国）や韓国と戦争になったとき、どっちの側に着くのか、ということです。もし日本側に着くと言うなら、逆に日本国籍を選択肢ない理由は何だという話です。経済的に、在日であることが有利（徴兵義務がなかったり、税金で優遇された地域もあった）だからというなら、そんな利己的人間を信用できるかという話です。

■線引きは国籍■

これは母親が日本人で、４歳までは母親の籍に入っていて国籍場も日本人であった、王貞治会長も同じです。日本語しか話せませんし、試合前に母親の送った鈴虫の音色に耳を澄まし、集中力を高める。思考的にも文化的にも、日本人。でも、国籍は中華民国。そこの線引きを考えると、けっきょくは国籍を第一に置くしかないのではないでしょうかね。遺伝子差別というか、コンプレックス振り回しても意味は無いです。親の文化的影響は、確かにありますが。それは間接的なものでしかないです。

もちろん、偽装して帰化してる人間、日本生まれの日本人ながら、心の祖国は露中朝の旧共産主義国で、もしこれらの国と戦争になったら裏切る気満々・なんなら工作員として後方撹乱する気の日本人だって、けっこうな数いるでしょう。でも、それをどうやって見抜き、どうやって罰しますか？　日本は罪刑法定主義で、思想信条の自由はあります。それこそ、国家転覆の夢を持ち続けても、それを罪に問われる具体的な行動に移さない限り、何を思っても自由です。これは、ロリコンもペドフィリアも同じです。

思考的には、完全に大和心やまとごころ。そもそも、日本語で思考する以上、日本的な発想とか文化の捉え方になりますからね。ネトウヨ呼ばわりされる自分だが、相互フォロワーは椎野カロリーナさんについて、何が問題じゃという意見ばかりが流れてきます。たぶん、どうやっても多民族国家化する日本において、こういう遺伝的な区分や外見的な区分は、意味をなしません。そもそも、日本という国が古モンゴロイドに新モンゴロイド、北方系遊牧民やポリネシア系など、いろんな遺伝子が混ざりあった、ユーラシアの東端の国です。

■思想の整理を■

日本の左派は、浅い知識に雑な思考なため、問題をゴチャゴチャにしがちですが。国粋主義と排外主義と天皇主義と民族主義と大アジア主義とは、似て非なる部分があると、いいかげん認識せんとダメですね。左派は定義も曖昧なネトウヨで、雑に括るんですが。ガチの右翼は大アジア主義で、親韓や親中（≠共産主義容認）ですから。右翼思想のルーツである玄洋社の頭山満は、孫文や蔣介石、インドのラス・ビハリ・ボース、ベトナムのファン・ボイ・チャウ、朝鮮の金玉均などを支援しています。

戦後の右翼も、笹川良一も児玉誉士夫も内田良平も赤尾敏も福田恆存も岸信介も、親韓。ちなみに、安倍晋三夫妻も親韓。嫌韓ネット民をネット右翼（ネトウヨ）と呼ぶのは、排外主義者と右翼の違いがわかっていないんですね。多分に、ネオナチと同一視して、国際的な批判に繋げたいのでしょうけれど。ユダヤ人を排斥したナチスと、杉原千畝カウナス領事や樋口季一郎中将を生み出した日本と、同一視はできんのに。雁琳氏のこちらのツイートの意味が、理解できないでしょう。

ナチズムとネオナチ自体は、実はあれはユダヤ・キリスト教の、排他主義がルーツです。欧米人は、これを認めたがりませんが、最後の審判で自分と同じ信徒は悪人でも救われ、異教徒は前任でも地獄に落ちる、というのが一神教の本質です。なぜそんな思想が生まれたか、興味がある人は下記のnoteをどうぞ。カール・マルクスの共産主義思想もまた、一神教の千年王国思想を焼き直した宗教だとわかります。ナチズムもまた、同じキリスト教文化の根っ子から生えた、徒花です。

■排外主義≠右翼■

で、右翼は大アジア主義だから反白人かと言えば、それも違うんですよね。右翼には、ソ連嫌いのロシア好きは多いと、新右翼の故鈴木邦夫氏。表面上は反差別と言いながら差別的な西欧アングロサクソン文化よりも、利害にはうるさいが人種差別は薄い東欧スラブ文化は、日本人にはしっくりくるめんがあります。あの武断的な部分も含めて。日本人は首狩り族ですし、水戸黄門や遠山の金さんのような、武断的越権行為を是認する文化です。いわんや、スターリンのソ連にイジメられた東欧諸国とか、むしろ連帯するでしょう。

自分は保守派ですが、移民自体は仕方がないと思っています。というか、過去の文明を見ても、周辺部から異民族が入ってくることで、衰えた文明が活性化されるのは、ペルシャ文明とイスラム文明や、黄河文明が秦・五胡十六国・隋・唐・五代十国・元・清の征服王朝で永続したように。ギリシャ・ローマの文明も、ある意味でイスラム文明の流入でルネッサンス期を迎えたので。ただ、大量の移民が一箇所にまとまると、同化を拒否して社会不安の原因になるので、そこは考えようという立場です。

自分は高校で生物を選択した程度ですが、それでも純血主義が危険なのは、科学的に証明されていますしね。ハプスブルク家とか、名家すぎて遺伝的にやばいことになっていましたし。自分は保守派ですが、国粋主義ではないですし。皇室は敬愛していますが、天皇主義ではないです。民族自決は大切な価値観だと思いますが、民族主義は否定的です。大アジア主義は相容れません。排外主義は否定的です。そこを雑にまとめるネトウヨという言葉が、大嫌いなんですよね。

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