◉子育て支援の財源について、政府自民党は医療保険に上乗せされて徴収される支援金制度で、維新の会は子育て支援・医療・介護・福祉のトータルでの制度設計の見直し。国民民主党は教育国債で対応、令和新選は財政出動で対応。共産党は…NHKの日曜討論では、防衛費を回せと言ってましたが。そして立憲民主党は、日銀が保有する上場投資信託（ETF）から得られる分配金を充てる、とのこと。案の定、各方面から批判や疑義が出ていますね。これも一種の、埋蔵金幻想なんですかねぇ。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、踊る招き猫のイラストです。

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■財源にならないETF■

詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。悪夢の民主党政権時代を否定したくて、無理やり数字を捏ねくりだして、擁護する人がいますが。現実には、政権当初は解りやすいバラマキで歓心を買い、でも現実には埋蔵金などなく。財務官僚の立ち会いの下、事業仕分けのパフォーマンスもない袖は振れず。けっきょくは財務省の言いなりになり、消費税アップへ。財務音痴は、治っていないようで。国民民主党の玉木氏の、こんなツッコミが。

さすが、東大法学部を卒業して当時の大蔵省に入省、主計局総務課に配属され、大阪国税局総務課長などを経験した財務のプロ。的確な指摘に思えます。これに対して、立憲民主党の米山隆一議員が反論されています。

日銀のETF分配金は、日銀法に基づき国庫に繰り入れられていて、財源になり得ないという指摘のとおり、これは言い訳っぽいですね。そもそも記事には「日銀の決定を経て政府がETFを買い取り、対価として現金と交換できる無利子の「交付国債」を交付する。」とあり、要するに国債でカバーするという話。なら、最初から国債で良いじゃないんですか？　国民民主党の教育国債発行の方が、筋が通っています。単に、賢げなことを言ってる、パフォーマンスにしか見えません。

■埋蔵金幻想に固執？■

さて、ペケッターのほうでも、akoustam氏が、相変わらずの毒舌で立憲民主党案を批判されています。民主党の残党である立憲民主党もまた、霞ヶ関埋蔵金の幻想を、未だに引きずっているのでしょうか？　この指摘は、個人的にはシックリきます。新財源はない・あってもイレギュラーで恒久財源にはなり得ないのは解ってるので、無利子の交付国債を交付する、という苦肉の策というか朝三暮四の猿に合わせた目眩ましを、放ってきたのではないかと、邪推しちゃいます。

けっきょく彼ら左派は、意識的か無意識かはともかく、カール・マルクスの共産主義思想の影響を、強く受けています。でもあれは、ユダヤ・キリスト教の千年王国思想の焼き直しですから。最後の審判で、異教徒は皆殺しにされ、虐げられてきた信者のみが救われ、至福千年の神の国に入るという、物語の虜になっていますから。悪竜を倒した人間が英雄になるように、悪の自民党や財務省を倒しさえすれば、素晴らしい世界がやってくると、無意識に思っている訳で。だからこんな案を出してくるのでしょう。

■株価を落としたい？■

頭髪貧困者差別で知られるもへもへ氏も、株価の面から批判しています。当然ですね、民主党政権はどうも、株というのは金持ちが売ったり買ったりで、濡れ手で粟の商売だと思ってる節があります。だから、円高と株安を放置して、経済をボロボロにしたのですが。企業も、株式市場から資金調達し、年金積立金管理運用独立行政法人（GPIF）は順調な運用益を得ているわけで。イデオロギストに経済学を説いても理解できないので、仕方がないのかもしれませんが。安倍政権から岸田政権での、株価の好調が気に入らないのでしょうか？

なんだか、やってる感を出そうとして、結果的に余計なことをして、混乱させているだけかと。繰り返しますが「対価として現金と交換できる無利子の「交付国債」を交付する。」って、なら最初から国債でいいじゃん、という話です。けっきょく、経済を立て直すという最優先課題をほったらかしにして、やれジェンダーだ反原発だと活動家に迎合して、まともな経済学を学んでいない。まぁ、まともな経済学を学ぶと、マルクス経済学がただのインチキとバレて、アイデンティティが崩壊するのでしょうかねぇ……。

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