人類のルーツ
◉人類の歴史も、研究がどんどん進んで、イロイロと塗り替わっていますね。自分らが中学生の頃は、アウストラロピテクスが最古の人類と言われたのですが。現在ではアウストラロピテクスは、ホモ・ハイデルベルゲンシス(ハイデルベルク人)から分岐したことがわかっています。最古の人類とされるのは、2002年に論文が出たサヘラントロプスことトゥーマイ猿人とされますが、これも異論があります。人類とチンパンジーの共通の先祖が、分化した時期はどこなのか、興味は付きません。進化は壮大な推理小説ですから。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、温泉に浸かるおサルさんのイラストです。
◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉
■人類と従兄弟関係の人類■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。最古の人類の論争とは別に、人類はどうやらチンパンジーとの共通先祖から、いくつもの猿人が分化して、多くは絶滅しているんですよね。なにやら、普通に一種類がだんだんと直立歩行するようになり、脳の容量が増え、変化していったような錯覚がありますが。類人猿も、チンパンジーにボノボ、ゴリラにオランウータンと、いくつか分化していますし。当たり前なんですが。そういう意味では、現生人類に近いところで進化しながら、絶滅した年編んでるタール人とかも、ロマンを掻き立てる存在です。
ホモ・サピエンスとネアンデルタール人が分岐したのが、70万~50万年前とのこと。でも、原生のチンパンジーと人類でも、どうやら子供を作れるらしいと、今西錦司先生関係の本に、書いてあった記憶が。犬と狼が繁殖ができるように、それだけ遺伝子的には近いのでしょう。ちなみに、馬とロバも交配できますが、生まれたラバやケッテイは、繁殖能力を持たず、妊娠しても流産してしまうんだそうです。いわゆる一代雑種ですね。でも、犬と狼の間に生まれた子は、繁殖能力を持つんですよね。狼とシベリアンハスキーとか似ていますが、セントバーナードとかでも繁殖可能なようで。
■ネアンデルタール人と人類■
ネアンデルタール人と現生人類(クロマニョン人)との間には、普通に繁殖能力が維持されて、今でも一部の人類にその遺伝子が受け継がれている───ロマンですね。2.5%という数字を、多いと見るか少ないと見るかは、意見が分かれるでしょうけれども。そういえば、アルプスで見つかった約5300年前の男性のミイラ(アイスマンまたはエッツィ)は、遺伝子を調べたら子孫がヨーロッパに残っているのがわかったそうで。当の子孫にインタビューする画像を、科学番組で見た記憶が。アイスマンの性染色体の中に、特異な塩基配列があったために、特定できたんだとか。遺伝子工学って、すごいですね。
ネアンデルタール人は現生人類よりも脳の容量が多く、また体格も良かったというのが、わかっています。ではなぜ、人類との生存競争に敗れたのか? いろんな仮説がありますが、声によるコミュニケーション能力が、人類よりも低かったのではという説もあるようです。声のコミュニケーション能力は、集団戦では有利ですから。ただ個人的には、現生人類が戦争的な行為の果てにネアンデルタール人を攻め滅ぼした、的な仮説には、やや疑問を持っています。人類の攻撃性は事実にしても、遺伝子が残っていた理由を考えれば、そこまで殲滅への意志があったかは、解りませんしね。
■移動と定住する人類の謎■
人類の先祖もネアンデルタール人も、アフリカを出てからずっと、移動を繰り返しているんですよね。そうやって、アフリカを出てユーラシア大陸に渡り、シベリアを横断してベーリング海峡に至り、北米から南米まで、移動して。たぶん、南極大陸にも至っていたでしょう。でも、そうやって移動することと、定住することを、繰り返している不思議。古代だけでなく、アーリア人はイラン高原あたりからヨーロッパやインド半島にまで移動したり、遊牧民族はフン族やモンゴル帝国のように大移動をし、それに押されてゲルマン人も移動しと、人類は興味深い動きをしています。
ヨーロッパとナイル河、チグリス・ユーフラテス河、インダス河あたりは、やはり人類文明の発祥の地として、いろんな人種や民族が入り乱れているのですが。そういう部分も含めて、人類の謎は限りがありませんが。こういう部分が少しずつ、解明されていくと面白いので。研究者の字密な研究と調査に、今後も期待です。
◉…▲▼▲インフォメーション▲▼▲…◉
noteの内容が気に入った方は、サポートで投げ銭をお願いします。あるいは、下記リンクの拙著などをお買い上げくださいませ。そのお気持ちが、note執筆の励みになります。
MANZEMI文章表現講座① ニュアンスを伝える・感じる・創る
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ