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この作品はフィクションです

◉一般社団法人Colaboシンパが、集英社の作品に激怒しています。作中の悪徳団体をColaboをモデルにしていると決めつけ、作者へのバッシングが起きています。個人的には、特に仁藤夢乃代表に似ているとは思いませんが。集英社も顧問弁護士が付いていますし、フィクションと名誉毀損の線引は、過去の経験から解っているでしょうから。もちろん集英社も筆禍事件は多数起こしていますし、訴えられたら最終的には、裁判所が判断することではあります。一般社団法人Colabo側が訴えるかどうかはわかりませんが、負けたらお墨付きを与えることになりますし、リスクはあります。で、島本和彦先生が声明を出すハメに。

【人気漫画 島本和彦氏「アオイホノオ」公式が注意呼びかけ「フィクションです」】日刊スポーツ

漫画家島本和彦氏(61)が代表を務めるプロダクション「ビッグバンプロジェクト」は14日までに公式ツイッターを更新。同氏の自伝的作品「アオイホノオ」がフィクションであることを説明し、誤解する一部の読者に注意を呼びかけた。

同プロダクションは「作品の楽しみ方の一部分を奪ってしまうような気がしてこういう事を公式から明言するのは避けていたんですが」と前置きした上で、「登場キャラクターに明確なモデルがいる場合もあれば存在しない事もあります。『アオイホノオ』はフィクションです」と明言。ただ、虚実入り交じった部分もあるとし、「読んでいただいて各々推測するのは構いませんが」としたが、「不特定多数が目にできる所で実名を上げて根拠なく特定したりするのは相手方の迷惑になったりする場合があります、さらに今後の創作上の妨げになる場合もありますので、節度を持ってお楽しみいただければ幸いです」と理解を求めた。

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202304140000335.html

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、なんかピッタリのやつがありました。

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『アオイホノオ』は傑作ですし、あの時代に大阪の一角に集った才能の、貴重な記録でもあります。GAINAXの面々も、今は各人の間に確執もあり、なかなかに微妙な関係ですが。全方位的に愛されている島本先生ですから、描けていおる面もあります。岡田斗司夫とも庵野秀明監督とも、話せますしね。そして、誇張されてちゃんと笑いにくるんでいるので、あとはもう作中に登場させられた本人の、気分次第でしょう。岡田斗司夫しとか、笑ってネタにしていますしね。山賀博之氏の描き方にも、悪意は感じませんが、それはあくまでも自分の感想ですしね。

個人的には、『テコンダー朴』とか、上手いなと思います。正直、第1巻を読んだときは、これはネットの情報をツギハギした『マンガ 嫌韓流』と同じで、面白いとはいえないな……と思ったのですが。第2巻から作者が急に作話術に開眼したのか、一気に笑いのレベルが上がりました。けっきょく、恨みとか皮肉とか、そういう暗い情念が背後にあると、一部の人間にしか届かないんですよね。それでは、広がりがない。旧しばき隊界隈のダブルスタンダードや滑稽さを面白がる、笑い飛ばす部分があってはじめて、エンターテイメントになりうる。

そういえば、冨樫義博先生や江川達也先生の影響モロ見えだった『嫌韓流』の作者さん、最近はすっかり話題にならなくなりましたね。Twitterで絡んできたとき、キッパリと拒否したら不満を表明していましたが。わたしゃ、韓国のおかしい言論はガンガン批判しますが、遣韓論的な薄い考えには賛同しませんので。友人に在日コリアンも、一般人よりは遥かに多いですし。今、アカウントを見たら、もう2年も更新されていませんでした。余命ナンチャラの本とか描いていて、やはり作家としての地力がないと、素材勝負では限界があるのでしょう。

『マンガ 嫌韓流』が出たのが2005年ですから、素材勝負の旬は10年が限度。フォロワーも3000人台で、ある意味でツイッター民の良識が現れていると思います。最新作は『オタクが日本を「右傾化」させた』というタイトルのようですが、なんですか『嫌オタク流』のようなタイトルは。内容はだいたい想像がつきますが、ちゃんと思想を学んでこなかった人間の、限界でしょう。嫌韓流から泥縄的に学んでも、18年もあればそれなりの勉強ができたはずですが……。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ