見出し画像

NY市に殺到する移民に市長が悲鳴

◉ニューヨーク市にメキシコなどの中南米や、アフリカなどから移民が殺到し、アダムス市長が危機感をつのらせているそうですが。状況とか無視して綺麗事の理想論を言えば、偽善的なことをすれば、しっぺ返しが返ってくるのは当然でしょう。日本の東京都や大阪府や京都市に限らず、豊かな都市部はリベラルな首長がトップに立ち、リベラルな政策を実行することが多いのですが。その政策がダメダメでも、財政面や産業面や人口面などの基礎体力の大きさゆえ、致命傷にならないことが多いんですよね。

【NY市に殺到する移民、受け入れ態勢限界に 市長「街が壊れる」】毎日新聞

 米ニューヨーク(NY)市に中南米やアフリカなどからの移民が殺到し、受け入れ態勢が限界に近づいている。昨春以降、メキシコと国境を接する南部テキサス州などが不法越境者をバスで送り込んできたNY市だが、想定以上の人々が押し寄せている。既に11万人以上が到着し、アダムズ市長は「街が壊れる」と危機感を募らせている。

https://mainichi.jp/articles/20231010/k00/00m/030/098000c

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ニューヨークの象徴たるブルックリン橋です。

◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉


■移民と援助の問題■

自分は経済的な理由での移民は受け入れるのではなく、その移民希望車が暮らす国の、経済的な援助のほうが有効だと思いますので。政治的な難民の緊急受け入れならばともかく、安易な経済的移民の受け入れは、偽善者のその場しのぎと思っています。飢えた人に魚を与えるのではなく、魚の釣り方や養殖の仕方を教え、釣り道具や養殖場の資金を援助するのが、本当の援助。地場産業を育てて自立を促す、それが大事。これは、自民党型の土建屋を潤す公共工事型の経済のあり方に対する、否でもありますが。

しかし欧米には、そういうカネだけやって満足という偽善的な援助のパターンが見えて、好きではないです。そういう援助は結局、格差を固定し、金持ちの自己満足に終わるような。けっきょく、民族も宗教も文化も違う人間がいきなり、まとまった数入ってきたら、必ず固まって暮らすようになりますから。張本勲さんの母親は、生涯日本語を喋れなかったことを、誇っていたそうですが。民族としての矜持とかは、別にあっていいですが。他国に同化しないというのは、政治的難民なら帰国を前提にありかもしれませんが、経済難民の態度としては、いかがなものかと。

■国境の壁復活か?■

しかし、この話題で思い出すのは、バイデン政権成立によって、トランプ前大統領の政策が否定されたことを報じる、コチラの記事ですね。日本でも、朝日新聞や毎日新聞系のマスコミは、好意的に報じていたような記憶が……。食い詰めて国境を超えてくるのは、本国でもきちんとした教育や、経済的基盤を築く能力がないのですから、用意に犯罪組織化しますから。そうでなくてもアメリカは、中米や南米からの麻薬の流入に、頭を悩ませています。トランプ大統領の政策自体は、国民の支持を得ていたのもまた、ゆえ無きことではないですからね。

【バイデン政権、メキシコ国境の壁建設を中止 トランプ氏の非常事態宣言を撤回】BBCニュース

アメリカのジョー・バイデン大統領は11日、ドナルド・トランプ前大統領が発令した、メキシコ国境での壁建設をめぐる国家非常事態宣言を撤回した。

バイデン大統領は連邦議会への書簡で、この宣言には「根拠がなく」、今後はこの壁に税金を使うことはないと述べた。

https://www.bbc.com/japanese/56035856

トランプ大統領時代、移民に悩む国境の地域の州のために、連邦議会の予算決定権を迂回し、防衛予算を壁の建設費用に充てるため非常事態宣言を発令したわけですが。このバイデン政権の廃止政策が発表されたとき、拍手喝采したリベラル派は、今はどうしてるんでしょうかね? けっきょくトランプ大統領は退任までに、250億ドルを壁の建設に使ったのですが。それはそれで、公共工事として内需にも繋がったわけですし。来年のアメリカ大統領選挙、トランプ氏の復活の予想は難しいですが、民主党候補が勝利する可能性が高そうな雲行きです。

■移民は同化が前提■

ただし、個人的には歴史を俯瞰すれば、文化というのは移民や周辺文化の流入で活性化するので、移民自体は必要だと思っています。黄巾の乱で人口が3分の1とも10分の1とも言われる大激減をした後漢王朝ですが、曹操は北方の遊牧民である鮮卑などを移住させることで、人口増を図り。結果的に、この鮮卑系の子孫が隋唐王朝を建国した面があります。これは、ギリシャ文明とヘレニズム文化とか、ペルシア文明とイスラム文明とか、世界的にも例が多いです。

そのためには、初期のアメリカが移民を受け入れるにしても、同じ民族や出身国の人間で固めず、できるだけバラけさせて、同化を促すのが肝要。これは、日本でも過去にあったことですし、現在も川口市で進行中ですが。外部からの血を入れるというのは、そういうことです。国内に独立国を創ることを許容するのではなく、あくまでも同化が前提。同化というと、民族浄化とかのイメージがありますが、そういう話ではなく。朝鮮出兵で連れてこられた陶工の子孫でも、薩摩藩のような同化を禁じる政策では差別が長く残る部分もありましたから。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ


売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ