10年間で書店764社が倒産や廃業
◉タイトルの通り、この10年間で764社の書店が、倒産や廃業で消えてしまったそうです。自分の住んでいる場所でもこの10年ぐらいで、近所の小さな本屋が2軒、廃業しています。本好き としては残念なことですが、この少子化の中で、この流れは止まらないでしょうね。都会はそれでも、ちょっと足を伸ばせば、別の本屋がありますが。田舎はそもそも、本屋がありませんから。書店は映画館と同じで、都会の贅沢品に、なりつつあります。ハッキリ言えば、Amazonが地方にとっては重要なインフラになりつつあります。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、本棚のイラストです。
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詳しくは、上記リンク先の全文を、お読みいただくとして。江戸時代、寄席は府内に700軒ほどあり、1200軒という数字もあります。これが、明治の時代には400軒ほどに減り。今は常打ちの場所は、新宿末廣亭・上の鈴本演芸場・池袋演芸場・浅草演芸場の4箇所に。他にも、永谷商事が運営するお江戸上野広小路亭・お江戸日本橋亭(休館中)・お江戸両国亭・新宿永谷ホールと、国立演芸場、浅草木馬亭、黒門亭などがありますが。11箇所。演芸場自体が、東京や大阪など、大都市の文化ですから。
でも、寄席は寄席で落語家などの人材育成の機能がありますから。上方では、一度は落語専門の寄席は滅びて、でも桂三枝会長のリーダーシップもあり、天神天満繁昌亭のオープンにこぎつけ、神戸にも神戸新開地・喜楽館がオープン。東京落語は、客の入りに応じた出演料なんですが、上方の寄席は上方落語協会が運営するので、出演は席亭ではなく協会が決定し、また出演料も固定のようで。時代に合わせ、変えるべきは変えているんですよね。書店も、守れ守れでは時代の変化にはついていけません。新美南吉の『おぢいさんのランプ』に学ぶべきでしょう。
映画館もそうで、田舎はもう県庁所持地にしかないところが、多いですから。こちらも、1958年(昭和33年)の観客動員数11億3000万人を絶頂に、1956年から1959年にかけての 4 年間がピーク。映画館は右肩下がりで減り、でも1994年を底に、映画館数はじわじわと復活基調。この先にあるのは、50インチとかの液晶テレビが安価になれば、ホームシアター派が地方では主流になるでしょう。映画の配給会社と契約し、自宅で映画鑑賞という感じで、新作はそうやって観る人が増えそうです。盗撮対策で、封切り日にとはいかなくても。
たぶん書店も、同じ運命をたどるでしょう。本は、もう電子書籍が主流になり、ほとんどの本はDTPで制作され、でもPOD版もデータを一緒に作られるようになり。立ち読みの代わりに、お試し読みが可能になり、時代に合わせて変わっていくでしょう。地方では、医療の問題は搬送の問題に変わりつつあります。人口の少ない離島に、総合病院を作ってもペイできません。でも、ドクターヘリや救急車の充実が、実は大事。また、東京の名医がモニターで確認しながら、地方の医師に指示を飛ばしての手術など、手術の形式も変わりつつあります。
本屋に限らず、地方の物流は、店舗の問題ではなく配送の問題に。無人配送が主流になれば、もう店舗に出かけること自体が、無くなっていくでしょう。それでも必要なものは生き残り、必要でないものは生き残らない。生き残りのためには、社会のシステムを見据えた、設計が必要ですから。アメリカのように、大型冷蔵庫に週1回の買いだめの前に、安価な配送システムの開発が、先のようです。無人運転や無人配送など、そっちが先に到来する可能性が、高いですね。AIはそういう社会をサポートする、相棒になるでしょう。
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