羽田日航機炎上事故の教訓
◉羽田空港で起きた、日航機のJAL516便と海上保安庁の航空機との衝突事故で、機体が炎上したにも関わらず、乗客が全員脱出できた件で、世界的にもかなりの話題になっているようです。実際、黒焦げになったエアバスの機体を見ると、まさに奇跡的な脱出劇で、誘導した同機の乗務員のみなさんと、乗客の適切な行動が生んだ奇跡で、事故が起こりうる国では、参考にすべく報道するのは当然ですし、評価するのも当然ですね。ところが、この事故で日本のマスコミは、犯人探しに躍起になっています。
ヘッダーはネットで検索して出てきた画像より、たぶんスポニチなどの写真ですね。
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■ギリギリの避難劇■
状況を見ると、本当にギリギリの脱出劇であったことがわかります。運航乗務員が逃げ遅れた乗客の確認のため、キャビン後方まで移動したところ乗客を発見というのも、本当にギリギリだったんだなぁと。この方が、なぜ動けなかったかは解りませんが。炎がどんどん燃え広がる中、運航乗務員は最後の最後まで、ベストを尽くしたわけで。そりゃあ、世界各国が称賛するのは当然です。自分も、爆発の動画をX(旧Twitter)で見て、これは大変なことになったと、仰天したぐらいですから。
映画だったら、『エイリアン』で一度は脱出しようとしたリプリーがもう一度、宇宙船内に戻るようなもので。着陸から18分でこの難しいミッションを成し遂げたのは、世界の航空関係者に貴重な戦訓とデータをもたらしたわけで。そりゃあ、今後このような事故が起きたときに、知識がちょっとでもあるのとないのでは、全然違いますから。報道することで、国民への周知にもなるので、取り上げるのは当然です。前輪が折れて、機内はだいぶ傾斜が付いていたでしょうから、本当に貴重な事例です。
■海外の的確な分析■
そして、今愛の件で重要なのは、乗客が荷物を持たずに脱出したことでしょう。これは、今後の事故の乗客避難において、決定的に重要な戦訓になるでしょう。その点について、日本のマスコミはろくに報じていませんが、犯人探しとかやってるなら、そこを報じろよと。文化放送『おはよう寺ちゃん活動中』のコメンテーターとして活躍される、イタリア在住のヴィズマーラ恵子さんが、とても貴重な情報を翻訳されていました。資料的な価値も高いので、全文を転載させていただきますね。
手荷物を持って出ようとすると、結果的にそれが生死を分ける、という貴重な戦訓になったのは、大きいです。今後は例えその手荷物が、ストラスヴァリウスであっても、手荷物は諦めるべきですし。逆に、こういう火災を想定して、高額な楽器や美術品には特殊な耐熱ケースとかが、特注で必要になるかもです。ストラスヴァリウスとか、普通に1億円からオークションスタートの、明記の代名詞。1000万円ぐらいの特注耐熱ケースなら、安いもんでしょう。
しかしハッキリ言って、海外のマスコミの情報でも、デジタルの時代は自動翻訳でかなり正確な翻訳が可能ですし、こうやって海外在住の日本人が、細かいニュアンスまで訳して、情報を共有してくれます。それどころか、冒頭の記事のように、海外のメディアの日本語版が、普通に読めます。朝日新聞のような見出し詐欺的な記事は、いずれ淘汰されてしまいます。だって、記事の質があまりにも違いますから。無料記事ででさえ、朝日新聞との差は明らかです。
■車椅子と事前申告■
さて今回のJAL516便ですが、乗客の中には車椅子の方も、2人いたとのこと。前輪が折れた状態の機体の中、どうやって脱出されたのか、これまた今後の事故の対処として、貴重な情報になるでしょう。同時に思い出したのが、2017年のバニラ・エアでの問題でした。当時は議論がいろいろ出ましたし、擁護論もけっこうありましたが、今となっては2021年4月1日に起きた、伊是名夏子社民党常任幹事が大炎上した、差別の当たり屋を疑われた案件の、先駆的な事件に過ぎなかったな……という感想です。
ああいう、差別の当たり屋行為は、2014年暮れに発覚した大学院生リンチ事件以降、表現を燃やす放火魔の問題点が指摘されだして、ずいぶん可視化されましたが。2022年の暇空茜氏と一般社団法人Colaboのバトルが勃発し、バラバラに見えたその手の活動が、恐るべき横のつながりを持っていたことが、可視化されました。新聞・テレビ・ラジオ・雑誌の旧メディアが、2024年は一気に凋落するのではないかと、自分は思っています。大学院生リンチ事件から10年、区切りの年でもあります。
車椅子の方は事前に申請する、これは何も身障者差別ではなく、命を守るために必要なことであったと。また今回、貨物室にペットを預けていた方がいたそうです。当然のことながら、助かりませんでした。それでまた、お気持ち至上主義者がギャーギャー騒いでいますが、当人ではなく外野が騒いでるのがまた、なんとも。ペットを家族と言うなら、その家族を旅客機に乗せる場合は、そういうリスクも有るということが、可視化されたと思います。人名優先というのは、そういう部分も含むので。
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