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耳で恋するのをやめた

私は今まで、私が求める言葉を言ってくれる人を好きになっていた。

大丈夫?守るからね。かわいいね。本音は違うでしょ?

でもそんな言葉、誰でも言える。いや、少し違うな、そんな言葉が言えるのは、そんな言葉でしか伝えられない人達なのだ。行動では示せない、ただ言葉として示すことしか出来ない、または、しようとしない人達。そんな簡単に吐ける言葉に私は恋をしていた。短絡的だった。

人間性は、言葉の巧みさじゃない。

私だって、相手が望む言葉を吐く時ほど饒舌なのだ。でも、この時ほど相手のことを心の底からは考えていないのだ。その場をやり過ごすため、自分を守るため。それはきっと相手も同じだった。

自分の意見を言う時ほど、言葉につまる、上手く言えない、でもいいたいから頑張る。そして、待っててくれる人がいる。この不器用さ、でもそこに伴うのは安心感。

今回私が好きになったのはそんな人。言葉にすることが得意じゃない不器用さと、私の持つ不器用さが似ていて、安心感がある。お互いゆっくりいこうね、そう言いあえる、ペースがおんなじの人。

私が好きになったのは、言葉じゃなくて、その人の生き方、信念。干渉しすぎず、自分の時間があってお互いの好きなことが出来て、お互いの向上心レベルが似てて。自分が削られずに、そのまま生きていられて、でも一緒にいられる時間はプラスアルファの幸せがある。こんな恋愛は、初めてで、きっとこれは、私が成長をしたから、できたのだと思う。

あぁ、良かったな。心地いい。

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