見出し画像

嫌いな広告の「型」を考える。

最近、広告はすっかり嫌われモノになってる気がする。YoutubeでもSpotifyでもプレミアム会員は「広告なし」。Twitterは「広告半減」という微妙さだが、いずれにしても「金を払ってでも見たくないもの」の位置づけである。世間は「広告臭」を嫌う。俳優がバラエティに出れば「番宣だろ」と言われるし、逆に普通に出演すると「番宣でもないのになぜ?」と言われる。そして後者の方が好感度が高くなる。だいたい「純粋にこの番組が好きだから」みたいな理由になるので。じゃあノーギャラでもよさそうなもんだが、マネージャーやらなんやらが動いているから実際はそうもいかないのであろう。

それはさておき、広告が嫌われるのは「必要ない情報を強制的に見せられている」と感じるからだと思う。内容に興味があったり、純粋に映像や画像として面白ければそういう印象にならないのだ。しかし、ネットの広告が増えたことで、「とにかく他より目立つ、なんなら間違えてでもクリックさせればOK」みたいなのが激増。表現方法も情報を伝えるためというより、『たぶんこのやりかたクリック数が上がるという実績があるんだろうな』という感じのが多い。そういう事情はわかるのだが、それでも飽き飽きしているパターンがいくつかある。

1.「売れすぎてごめんなさい」系
謝罪から入る形で何かと思わせておいて「それくらい大人気なんですよコレ」と迫ってくるやり方。実際に売り切れで供給できない場合は普通にホームページなどに謝罪を載せるが、あくまでこちらは装うだけ。「そんなに謝るくらい売れてるんだったら広告いらないだろ」というツッコミが心の中に生まれてしまう。

2.「決してプレイしないでください」系
ゲーム系の広告でたまに見る。「40歳以下の人はプレイしないでください」「今彼女がいる人は絶対にプレイしないでください」みたいな内容で「なぜ?どんな内容なんだ?」と思わせることを狙っている内容だが、まあ実際は単なるハッタリの域を出ない。昭和生まれにしか分からないクイズゲームとかならわかるが。

3.「助けてください」系
「助けてください!無料で脱毛モニターできる人が足りません」みたいな感じをちらほら見る。「助けを求められると人は気にする」という反射的な反応を狙うだけで、別に表現としてうまいわけでもなんでもない。人を殴るマネをして反射的にガードしたら「びびってるじゃ~ん(笑)」と笑うやつのようというか、単なる条件反射を自分の手柄みたいにしてる感じがあるなあ。

4. わざとへたくそなゲームプレイを見せる系
パズル系、特に海外のものに多い。「え?こっちを先に処理すればいいだろ」とか「なぜこの足し算を間違えるんだ」というようなやきもきするプレイを見せられて「自分ならクリアできる!」と思わせてダウンロードにつなげるようなやり方。これは正直効果的だと思った。思ったのだが、いかんせん多すぎて飽き飽きしてくる。

5.とにかく消し方がわからない系
これはもう内容と言うより頻度の話だが、某漫画の一部だけ見せるようなやつがあまりにも何回も出てきて、表示を少なくしようとあちこちクリックしてみたものの広告のシステムについて説明する画面に飛ばされるだけで、結局消えない。


そんな感じである。まあここで並べたところで「えっ、これダメでした?じゃあもうやめます」と広告出稿側が言うわけではないので結局見ないようにするためにはプレミアム会員にでもなるか、広告ブロッカーでも導入するかということになってくるのだが。
そしてそれが面倒で放置しているとイライラが溜まりだして「またこれかい」となる流れ。う~む、成長しない。

サポートいただけた場合、新しい刺激を得るため、様々なインプットに使用させていただきます。その後アウトプットに活かします、たぶん。