泣きながら仕事をする、ってこと、結構あったと思うんだけど、どんなときだったか思い出せないから、辛いことってきっとそのうちどこかへ飛んでっちゃうんだろうなあと思う。

閏年。4年に一度しかやってこない、2月29日。なんか特別なことしたいな、と思っていたけれど、朝ごはんと昼ごはんを用意して、ジムでみっちり身体を動かして、仕事の対応に追われていたら、あっという間に時間が過ぎて行っちゃった。

いつもどおりの土曜日。だけど、新しいクライアントさん、新しい仕事、新しいトラブルで、胸がばっくばくで無事に納品を終えられるか、脈拍は10秒間で21拍以上刻んでいたと思う。あまりの息苦しさにちょっと涙がでた。終わらなかったらどうしよう、と不安だった。ああ、この感じ久しぶりだ。

こんなに、いろんな意味でドキドキしながら仕事をしたのっていつぶりだろうか。フリーランスになってからは久しくないような気がする。もしこのクライアントさんが前の社長だったら、「成長痛」ってたぶん、言うんだろうなあ。

ひとり部屋で「うー」とか「ひー」とか呻きながら、なんとか時間内に納品を終えて、心拍数を鎮めようと何度も何度も深呼吸を繰り返した。体がどっと疲れていた。今日はよく眠れそうだ。それが、たまらなくうれしい。

今週は、大変だった。超要約すると、ネットストーキングされていた。そのことに気づいて、怖くて気持ち悪くて、なによりショックだった。（対処したから、心配はしないでほしい）仕事でも大好きだったクライアントさんとの仕事が突然終わって、恋愛は相変わらず鳴かず飛ばずで打つ手なし、週末に貯め込んだ楽しかった思い出のエネルギーが徐々にきれていき、疲れで1日のほとんどを寝て過ごしていた。でもよく眠れた、とは言い難くて、疲れは一向にとれなかった。あの気持ち悪さがずっとこびりついていた。こころが抉られていた。

せっかくの、4年に一度の一日だったのに、特別なことはなーんにもできなかった。でも、背伸びして、ちょっとだけど、自分のやれることが増えた一日だった。それがうれしい。ふと考えた「どん底だって思ってたけど、ここが底なら、あとは勝手に幸せになっていくしかないよねえ」って。1週間ぶりにポジティブな自分がひょっこり顔を出してくれていて、いままでどこ行ってたのよと悪態をつきたくなる気持ちを飲み込み、「そうこなくっちゃ」と笑った。明日から3月。特別なことはなんにもなくても、いい日だったなあと思って眠る毎日にしたい。