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老いた

お昼をちょっと過ぎたころ、コンビニへ行くために家を出たら、ランドセルを背負った小学生低学年くらいの子たちがちょうど帰ってきていた。

え、こんなに早く帰るんだっけ?いいなぁ...。彼らを眺めながら、ふと「彼らには未来がある」と、まるで婆さんのような言葉が思い浮かんでしまった。だって、笑顔の眩しいこと、眩しいこと。

自分がこのくらいの年齢の頃は、将来のことなんて全く考えていなかった。何になりたいのかも夢も特になくて、その瞬間の半径数キロくらい、自転車で行ける範囲が、人生の全てだったような気がする。

それでも今は、なんやかんやで恵まれた環境にいて、当時は想像もしてなかった場所で仕事をして、お金に困ることもなく、それなりに健康。遠すぎる未来だと思っていたハタチというものは、もう10年以上も前に通り過ぎた。

屈託のない笑顔の彼らを幸せにしなくてはいけない、という妙な正義感が湧いてくるのと同時に、わからないけど、自分もよく頑張ったな!という気持ちになった。

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