ギラつく男にキュンとくる。珈琲いかがでしょう

『珈琲いかがでしょう』をアマプラで一気観した。

原作は『凪のお暇』のコナリミサトさん。
コナリワールドには欠かせない中村倫也氏が主演。

主婦は、リアタイが難しい生き物。
見逃したドラマはアマプラに頼るしかない。

日曜日から観始めて
月曜日は職場の先輩と電話で話していたので、21時くらいからスタート。
ちなみに、夫のベジータさんは家庭内接客タイムがないので寝ていた。

漫画は全部読んでいたので
ストーリーの素敵さとコーヒーの美味しそうな感じにのほほんとしていたのだけど

終盤、中村倫也の演じる青山がギラってなるシーンに
予想外のキュンが来た。
ギラっとしてキュン(ハッとしてgood!分からない人はお母さんかおばあちゃんに聞いてね)
巻き戻してもっかい観た。

ギラつく男にときめいた深夜1時。
翌日が休みじゃなかったから、生活リズム的には大失敗だけど、女性ホルモン的には大成功である。

日曜日の昼、ベジータさんが眉間にシワを寄せて
「この人、好きなの?」
…中村倫也の名はよ!
人の名前覚えない特性は、息子にしっかり遺伝している。

「カッコイイよね」と私が言ったもんだから
「女子に人気のイケメンってわかんねぇなぁ」
と更に眉間にシワシワ。
ベジータさんに対していつも思うことだが、別に明日中村倫也と出会うわけでもないし、あくまでテレビを見ていての感想なのだから「へー」くらいで済ませてくれたらいいのに。
中村倫也を身近にすな。

シワシワのムスムスなベジータさん。
いつでも自分が私の中で一番じゃないと気に入らない。
だから、私はいつものように返した

「あのギラっとした感じ、あなたに出会った頃にそっくりだなぁって」

「ふーん」と興味のないフリをしながら「…それで?」と続きを聞いてくる。
ベジータさんは自分の“カッコイイエピソード“が大好きだ。

確かに、昔のベジータさんはギラっとしてツルッとしてシュッとした青年だった。
私は“優しそうだけどギラっとした男“に惹かれやすい。
言葉の通り、優しそうだけどギラっとする瞬間もあって、私の理想の王子様だと思った。そして、結婚した。

まぁ、王子様だったことには変わりないのだけど
ギラっとする男は…過去の記事の通りである。時既に遅し。
壮絶なモラ行動の果てに“家庭内推し活動“や“家庭内接客“を思いついて、自分の気持ちを解決しながら結婚生活を続けている。
顔で結婚すると、精神的に鍛えられるから人生通して修行したい方にはオススメ。

一通りのベジータカッコいいエピソードを話したところでご機嫌になったらしく
「ドラマの続き、観ようよ」と言ったので
「あ、大丈夫。1人で観るよ」とスラムダンクに変えた。

ちょっと前に機嫌の悪いベジータさんから
「どうせ俺の機嫌を取ろうと思って話を盛ってるんだろ!!」
と言われたことがある。
私真っ先に「めんどくせっ」と思ったのだけど、その一言はバルスくらい破滅の言葉だから
「うーん、あなたがそう思うなら私だけが覚えているからもう言わないね!」
とニッコリ返した。
「いや…そうゆう意味じゃないんだけどさ…」
歯切れの悪いベジータさんを見ながら、頭の中で阿波踊りを踊ってみた。
ベジータさんのモラモードの時はできるだけ逃げるようにしているけれど、何と言っても私に当たらないと終われない人なので、どうしてもそこにいなくてはいけないことが多々ある。
そうゆう時の乗り切り方として、できるだけ全然関係ないことを想像するのがいい。
真剣な顔して話を聞いているように見せかけて頭の中は阿波踊り。思い返した時も恨み辛みより笑いが先にくるから効果的。
無事阿波踊りも終わって、気が付いたらモラタイムも終わっている。

『珈琲いかがでしょう』は最後まで誰かが誰かを自然に大好きな気持ちがたくさんあって、それでいて人それぞれのこじらせ方があった。
美味しいご飯やお菓子を食べるのも楽しいけれど
コーヒーを飲むようになってからは“時間“そのものを楽しめるようになった。
ゆっくり飲むコーヒーはそれまでの自分へのご褒美だと思っている。

どんなに過酷な結婚生活でも
どんなに理不尽な仕事だったとしても
私は一杯のコーヒーを楽しむ時間を知っている。
それだけで無敵だと思っている。

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