人間、病気になった時に本質が見えるものだと思う。
ホント、夫の人としての器が小さすぎて泣けてくる。

夫は職場の会食で感染し、週明け陽性となった。

正直な話、私が去年コロナになった時、夫は散々なことを言っていた。

「お前のせいでみんなが迷惑してる！」
「自覚が足りないんだよ！」
「一番給料の安いお前がみんなを休ませてどうする！」

聞いてるだけでゾッとする言葉の数々。
神様はそうゆう夫のクソみたいなところをちゃんと見ていたらしく
今までコロナに感染した家族の中で一番症状が重い。

40度を超える発熱、強烈なのどの痛み、頭痛。

私の恨みをすべて背負ったかのような酷さで、連日辛い辛いと嘆いている。

しかし、この状況ですら夫は自分を見失いなわないのだ。

定期的に完全装備で夫の隔離部屋(寝室)を見に行くのだけど
そんな私に夫はこう言ったのだ。

「何で俺ばっかりこんなことになるんだよ。イライラする。」

自分の痛みは自分のものなので
先に感染した私達が辛くないわけがない。
高熱やのどの痛み、倦怠感や激しい咳に悩まされた。
別に夫が特別大変なわけではない。

でも、夫にはそれが分からない。
自分が宇宙で一番不幸みたいな顔をして、怒り散らしている。
最後はせっせと食事や水分を調達している妻に向かって

「具合が悪いとイライラする。だから話しかけるな。」

と言った。
マジ最悪である。
もはや出入り口をガムテープで貼ってバリケードでもしてやろうかと思った。

ここで、私は脳内である人物を召還させた。

ドラマ「ウソ婚」の長濱ねる様である。

言い返さず、ションボリする。
これは夫に嫌われないためではない。自分が自分を責めないためである。
ねる様になって、ねる様の仕草をするだけでちょっとテンションが上がった。

夫が寝室にいるため、間仕切りの扉をしっかりしめて
私は作業をするテレビの部屋で寝ている。
ということは、いつまでも書き放題ということになる。
控えめに言って最高だ。

ねる様プレイを楽しみ、気分もアゲアゲな私は
夜な夜な静かに片づけを始めた。

今までノートパソコンにモニターを繋いで、２台並べて作業をしていたのだけど
ぶっちゃけノートパソコン本体がサブモニター化していて調べ物しながら執筆する時のみの使用になっている。
画面の大きいモニターがメイン。
しかもあまり大きくない机なので、2台並べるとマジで狭い。

そこで、ノートパソコンを机横野棚に収納してみた。
そして、モニターだけを机に置いてみた。

資料を見ながら書く時はノートパソコンを開いてサブモニターに。
使わない時は閉じている。
閉じたままでも起動するという設定を最近知った。

そして、パンタグラフのキーボードを使っていたけど、どうしても気持ちが乗らない。
押している感が皆無だから。悲しいくらいパスパスだから。

そこで、最近はコチラを使っている。

メカニカルキーボードに限りなく近づけたメンブレン。
以前使っていたLogicoolのメカニカルキーボードは、あのギラギラ具合に目がやられそうになって友達に進呈したのだけど、それと物々交換したもの。

押し心地最高。
音はパンタグラフに比べたらカタカタするけど、そこまでじゃない。
USB端子の無線タイプで机もごちゃつかない。
私にはこちらが良いと思われる。

夫が隣で療養しているので、結構控えめに使っているけど
夫の療養が明けたらバシバシ使うよ。

※でもやっぱり夜中のメンブレンは物凄い音…。諦めてパンタグラフを夜中は稼働中( ﾉД`)ｼｸｼｸ…

今のところ、私は感染していないようなので
このままいけば来週にはみんな平常稼働になる。
介護施設勤務の母と、障がい者施設に通う弟B、娘はお休みしている。

おい夫、お前どれだけの人に迷惑かければ気が済むんだ？

と、心の中では思っているけど、そこら辺は言わない。
自分が言われて辛かったことは、例え言った本人にも言わない。

とりあえず、ねる様を脳内で飼って私も乗り切る。