見出し画像

Sea burials become China’s solution to crowded cemeteries:海の埋葬は、混雑した墓地に対する中国の解決策になる(The Guardian) 日本の場合は…

政府の公式発表で人口が14億人いるとされている中国。
人口密度の高い沿岸地域では、散骨がビジネスになっている。

中国のお墓事情

シャオ・フーは死者から生かされるとは思ってもみなかった。何年もの間、彼女は家業で働き、中国本土の東海岸沖の群島である舟山を訪れる観光客にボートツアーを提供していた。しかし近年、海への近さや中国仏教の4つの神聖な山の1つプトゥウ山にある寺院が点在する丘への近さは、異なるタイプの顧客を引き付け始めた。

初めての客が、ボートを使って愛する人の遺体を東シナ海に撒くように依頼した時、シャオ・フーは拒否した。彼女は死者と一緒に仕事をするのは「あまり楽しくない」と感じていた。しかし仏教徒である老人は「彼のために海で埋葬をすることができないか」を尋ね続けた。検討の後、彼女は「彼の願いを叶える」ことに決めた。

2022年3月、シャオ・フーは家業を辞めて自分の会社を立ち上げ、海の埋葬への関心の高まりに乗った。彼女は通常、週に2〜3回海に出かけるが、繁忙期には月に最大30回出かけている。江沢民が12月に長江の河口に遺灰を撒くことを選んだ後、蕭胡の会社への問い合わせは3倍以上になった、と彼女は語る。
ほとんどの中国人は仏教徒ではなく、先祖を崇拝する文化では、墓石のある土地の埋葬は、人の最終的な儀式の重要な部分と考えられている。その世話は、亡くなった人々に親孝行を示す基本的な方法。しかし近年、急速な都市化と人口の高齢化により、特に都市部では区画がますます希少になり、値は100,000元以上に上昇する可能性がある。上海当局は、現在の埋葬が続けば利用可能な墓地スペースは15年以内になくなると予測している。
政府は人々に代替方法の選択の奨励を始めた。民政省によると、2021年の火葬率は2015年の47%から59%近くに達した。しかし骨壺を墓地に埋葬するのが普通なため、一部の地方自治体では、小さな生分解性容器など「生態学的」方法で散らすか、灰で埋葬することを選択した人々に現金の報酬を提供し始めた。

4月は死者を称えるために特に重要な月。それは清明、または墓掃除祭りの月であり、人々が伝統的に先祖の墓石をきれいにし、来世のために供え物を燃やすため先祖の墓に旅行する国民の祝日。地元当局が発表した報告書によると、中国東海岸の都市蘇州では、民政局は最近19人の遺族を海に連れて行き、79人の愛する人に別れを告げる船をチャーターした。各家族は参加のために2,000元の補助金を受け取った。

Xiao Huの会社など、民間の海上埋葬を選択する人は、最大10,000元、複数の家族が参加する場合はその約2倍の費用が掛かる。それでも土地の埋葬よりはるかに安い。Xiao Huが葬儀を主催し始めたとき、彼女は灰があちこちに吹き荒れる可能性があることが分かり、遺族が船外に落とすことができる分解する壺を提供し、死者を波の奥深くに送り出している。

The Guardian
A sea-burial in Dalian, north-east China. Photograph: ZUMA Press, Inc./Alamy

日本の場合

日本でも散骨ビジネスの記事が先月、日経夕刊で数日に渡り掲載された。

日本は骨壷の収納場所よりも、少子高齢化に伴う「先祖の墓を誰が維持するのか?」が問題になりつつある。

墓地がある限り諸々の諸費用や手間が永続的に必要となり、有名人・著名人の遺骨がある青山霊園も例外ではない。

お子さんがおられる方は子供のために、おひとり様は自分のために予め、あと仕舞いの事を頭のどこかに入れておいた方が良いのかもしれない。

先祖代々の墓があり、その世話が自分に回ってくる可能性のある方は、どうするのかを親が居るうちに話し合う機会を持っておくべきと思う。
決め事がなく、成り行きで墓の世話・墓仕舞いを全部自分が背負い込んでしまう場合もある。
(その手間とコストに十分見合う遺産を相続すれば、問題ないのだが…)

行ったことのない地方の、資産価値のない土地の処分と、会ったことのない親族の墓仕舞いをする羽目になった話を、知人から聞いたことがある。

可能性のある方は、機会があれば確認された方が良いと思う。

相続の承認又は放棄の期間の伸長
亡くなってから3ヶ月なんて、アッという間
その間に被相続人の、全ての資産・負債を確定させるのは難しい

MOH


この記事が参加している募集

これからの家族のかたち