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毒にも薬にもならない

効率とも効果とも無縁な、ただ「好きだから」という理由だけで身の周りに集まってくる日々のかけら。

今回は、喫茶店の名前とレコードジャケットの並んだ本。韓国の友人とのひさびさのランチや元スタッフの叩くティンパニの話など。

クラムボン。未完成。パァク。六月の鹿。羅針盤。Waltz。リーベ。carta。

これらはすべて、盛岡市に実在する(した)喫茶店の名前である。喫茶店の名前を羅列しただけだというのに、なぜこんなにも心が躍るのだろう。

いつか行ってみたいと思いながら、まだ盛岡へは行けていない。だが、こうして喫茶店の名前を並べただけでもさぞかし盛岡はいい街なのだろうなと想像がつく。いい街には、いい喫茶店がつきものだから。

『コーヒーを、もう一杯』は、盛岡市内で書店を営むひとが行きつけの喫茶店とその店にまつわるちょっとしたエピソードを綴ったリーフレット。上に名前を挙げた喫茶店は、すべてここに取り上げられている店である。

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