※アマゾンで2023年の講演原稿を出版するにあたって、2023年1月28日段階で内容を一部改訂したので本文を修正をしております。
十二下り目のおうたは、会社経営をしている立場立場としては組織論を述べているのではないかとひしひしと思えてくるのです。
優秀な管理職の方が4名いたら組織は盤石です。
徳川家康ではないですが、四天王がほしいなぁ~と切に思っています。
以下神殿講話の原稿です。**********************************************************************
本日は、みかぐらうた十二下り目の解釈と組織についてお話をしたいと思います。(かしわ手)
みかぐらうたは、立教の御宣言をされた天保9年(1838年)10月26日から30年後の明治元年の1年前である慶應3年の1867年におや様が70歳の時に書かれたものです。
やんぴ師匠さんの本の内容から以下のことが想像されます。
一下り目から六下り目に書かれていることは、みかぐらうたが書かれた慶應3年の3年ほど前の元治元年(1864年)頃におや様がされた話や出来事を歌にしたものです。(みかぐらうたを書かれた時点からは過去の出来事です。)
七下り目から十下り目は慶応3年当時のお道の状況や出来事を歌にしたものです。(みかぐらうたを書かれた時点からは現在の出来事です。)
十一下り目と十二下り目は慶應3年の8年後の明治8年以降のお道の進展を予言した歌になっています(みかぐらうたを書かれた時点からは未来の出来事です。)
今回はやんぴ師匠さんが書かれた12下り目の解釈を参考に私なりに組織とはどうあるべきかを考えたことをお話します。
以下やんぴ師匠さんの『みかぐらうた 十二下りの真意』からの抜粋です。
というものです。
簡単にまとめると、4人の棟梁が多くの材木(ようぼく)を統括する。
それぞれの材木(ようぼく)を使ってお道という建物のふしぎなたすけ普請を実行していくというものです。
この4人の棟梁とは以下の通りです。
・言上のさずけをする伺い棟梁である本席飯降伊蔵様
・材木(ようぼく)を山の中に入って見つけだして来る荒木棟梁
・材木(ようぼく)を細かく加工する小細工棟梁
・材木(ようぼく)を組み立てて建築物にする建前棟梁
この4人の棟梁が揃い、天理教の中心となって初めて天理教という組織が大きく伸びていくということです。
それではこれを一般的な会社組織に置き換えて考えてみたいと思います。
神様が作った世の中ですので、社長は当然おや神様かと思います。
伺い棟梁とは何でしょうか?
伺い棟梁とは言上のさずけをされる棟梁のことです。
神様からのご神言を言われる方です。
つまり社長の具体的な指示を社員に出す立場の方です。
これは社長と一緒でもいいのかもしませんし、副社長や会社の企画をたてる企画部長・総務部長なのかもしれません。
荒木棟梁とはようき用木(人材)を山から探し出す方になりますから、世の中から優秀な人材を会社にリクルートしてくる立場の方である人事部長・総務部長になるかと思います。
または、世の中から仕事を探してくる営業部長や仕事を企画する企画部長になるかもしれません。
小細工棟梁とは、実際の業務を細かく計画される方です。技術系であれば、設計部長などの技術を統括する立場の方になるかと思います。事務系であれば、営業部長や企画部長になるかもしれません。
建前棟梁とは、それぞれの会社の業務を組み立てていかれる方です。工場長やプロジェクトリーダーなどの製品製造・工程管理全般を統括する立場の方になるかと思います。
このように社長の下に4人の優秀な棟梁つまり管理職の方がいて、その下で多くの用木つまり社員がいれば、会社という組織は大きく伸びるということかと思います。
ここからは一般論で、信仰の話とは違いますが、 一人の優秀な社長さんがいて事業を起こして売り上げを伸ばしていっても、一般的にある一定の売り上げで限界が来ると言われています。
これは年間売り上げ3億円の壁と言われています。
どんなに優秀な人間でも、一人で事業の企画をして、お客様や仕事を個人的な人脈で探してきて、その仕事を実際にこなしていくのは限界があります。
これが売り上げベースで約3億円になります。
これ以上の5億円、10億円と会社の売り上げを伸ばしていくにはどうしても優秀な管理職、番頭さんが必要になります。
そのような方が4人いると組織は盤石になります。
一人の人間がきめ細かく指導できる部下の数というのはせいぜい5人~10人程度です。
ですので、社長は優秀な4人の管理職ときめこまかな意思疎通を図ることで会社の方針の共有し、一緒に頑張って会社を盛り立てていく必要があります。
次にその管理職の方は自分の担当する業務の方針を目の届く4人程度の部下と意思疎通を図りながら業務指示をしていきます。
こうやって4人×4人×4人・・・とやっていけば、会社の方針が社員全員に伝わるピラミッド状の組織ができあがっていき、どんどんと会社は大きくなっていくと同時に会社全体が同じ方向を見て仕事をすることができます。
軍隊などもまさにこのような組織構造になっています。
現在の組織論としては至極当たり前で一般的なことではありますが、おや様は156年前の慶應3年にこの十二下り目で、宗教上の組織が前提ではありますが、一般的な組織論も述べられているのではないかと感じました。
実際に創生期の天理教はおや様の出直しの明治20年のタイミングでは4人のようき棟梁が揃っていたので、その後に急激に教えが広がっていきました。
私も自分の会社でようき棟梁が4人揃ってくれないかと人材を探していますがなかなか難しいものです。
でもあきらめずに今いる社員を育てていくと同時に、ようきぐらしで社会貢献ができる会社を一緒に作っていきたいと思っていただける優秀な方がいれば外部からでも探し出していきたいと思っています。
きっと今の天理教の組織に於いても神様はそのように考えられていることと思います。
みかぐらうたでは、このように会社経営に置き替えても解釈することができるとしみじみと感じております。
十二下り目のおうたを噛みしめながら、私も会社経営を頑張って行きたいと思います。
以上つたない話ではございましたが、御清聴ありがとうございました。(かしわ手)
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