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2020年よく聴いた音楽

ペタペタとリンクを貼るのが好きだと気づきました。今回もペタペタとリンクを貼りながら今年よく聴いた音楽を整理していきます。2020年に発売(配信)したもの中心。シングルではなくなるべくアルバム単位。

あまりこういう分類は好きじゃないんですが洋楽よりも邦楽多め。ジャンルはポップスやらロックやらアンビエントやら際限なく。でも割とメジャーなものが多いです。

本や買ってよかったものはこちらの記事。

さて、それではいきましょう。

①蓮沼執太フルフィル 『FULLPHONY』

アーティストとして個展も開催している蓮沼執太さんの大人数編成バンド。大好きです。

大人数、管楽器とストリングスが入ってる、ウィスパー気味のボーカル、爽やかなメロディー、自分の中の好きの要素がすべて詰まっています。

ライブで感じられるグルーブも好きです。小林うてな、環Roy、大谷能生というキープレイヤー達がさらにグルーブを加速させている。最高。ライブ前の緊張感のなさを最高に好きです。

先日蓮沼執太フィルのライブにお邪魔しましたがコロナ禍における独特の雰囲気でとても良いライブでした。これについては興味深かったので別途記事にしよう。

②寺尾紗穂 『北へ向かう』

寺尾紗穂さんは『青い夜のさよなら』の発売プロモーションでDOMMUNEに出演していた時に知って以来。衝撃を受けて翌日には『青い夜のさよなら』とそれ以前のアルバムをすべてAmazonで買いました。

「たよりないもののために」「光のたましい」と年々神懸かってきています。「神懸かり」はすごいという意味ではなく霊的な意味。

エッセイ『彗星の孤独』も大好きで何度も読み返しています。静かな知性。

そういえば寺尾紗穂さんを好きになってから見かけたらビッグイシューを買ってます。雑誌って考えなしに買ってると溜まっていって部屋を圧迫しがちですが、ビッグイシューはちょうど良い薄さで罪悪感なく捨てられるのが好きです(制作している人には申し訳ないですが)。

③mei ehara 『Ampersands』

土曜日の午後の気だるい感覚、体の重さと部屋に差し込む陽の光。そんな一瞬を音楽で切り取っていると思いました。

太めのメロディアスなベースラインがどこかレゲエを思い出させるんですが僕だけでしょうか。

④Kenji Kihara 『Hayama Ambient』

宮内優里さんとやっているBGM.Lab経由で知りました。タイトルの通り葉山を舞台に自然音のサンプリングと柔らかなピアノがとても心地よい。

BGM.Labはエリックサティの「家具の音楽」の完成形だと思います。こんな音楽を作りたかった。音楽配信サービスにはないのでBand Campで購入してください。作業用BGMとしても最高峰だと思います。

⑤Rilf 『My Beloved Farewell』

10年ぶりのアルバム!そして10年経ってもブレないRilfのヒリヒリした希望の一筋の光。Caluさんのウィスパーボイスは健在でそこに切なくも明るいストリングスが絡み合う。ずっと大好きです。

ところで寡作で有名なmatryoshkaさん新譜まだですか。

2007年に1作目を出してからオリジナルアルバム2枚、最後にアルバム出したのが2012年なのでそろそろだと思いたい。

⑥藤井風 『HELP EVER HURT NEVER』

M1の「何なんw」が最高すぎてずっと聴いていました。宇多田ヒカル以来の天才と言われていますが完全に同意。

構成や符割りが変則的なのが魅力。メロディーの素晴らしさもさることながらアレンジもとても面白い。「何なんw」のサビあとピアノのオクターブのバッキングとか最高。

YouTubeの藤井風チャンネルでのカバー曲のアレンジも秀逸です。2021年も注目しています。

⑦高井息吹 『kaleidoscope』

一度だけお会いしたことがあるんですが音楽の趣味、傾向が驚くほど似通っていて勝手に親近感を覚えています。

今年はひっそりと寺尾紗穂さんとんツーマンにお邪魔したんですが圧倒的な演奏力とアドリブ力、そして表現の深さに驚かされました。

8月の熱帯夜に聴きながらリラックスしたいアルバムです。

⑧Nick Murphy『Music for Silence』

「Chet Fakerって最近活動してないな、どうしたんだろうと思って調べたら別名義でしっかり活動していました。

M8の「Salt of the Heart」が後半になるにつれ盛り上がってくるピアノ大好きです。アンビエントだけど胸が熱くなる。

⑨とくさしけんご 『MUSIC FOR SAUNA MORNING』

サウナアルバムシリーズ第5弾!今作は「朝」がテーマ。1作目から拝聴していますがサウナシリーズどれも最高なんですよね。特に1作目のM1がロウリュのサンプリングから始まるとか最高じゃないですか。

コロナでサウナに行けなかった期間にこれを聴きながら気を紛らわしていました。

あとこれは物申しておきたいんですが、サウナ室内でこのアルバム垂れ流しにしてほしい。とくさしさんがサウナイベントでこのアルバムを流していたのは知っているのですがいつでもやってほしい。今のところサウナ室内で音楽を流すところって笹塚のマルシンしか知らないんですよね。サウナ界隈の方、切実によろしくお願いします。

豆知識ですがアルバムのタイトルに「Music for~」と付いているアルバムは何かしらブライアンイーノの影響を受けた音楽です。悪しからず。

⑩長谷川白紙 エアにに

M1のあなただけは最初に聴いた時の衝撃的。1998年生まれ、これが令和の天才。

ホーンセクションのアレンジが奇抜なのに崩壊していなくて大好きです。

焼き直しのカバー曲ってライブで演奏する以外ほとんど意味がないんじゃないかと思っているですが「LOVEずっきゅん」のアレンジはかなり新鮮で面白い。

高井息吹さんもそうですが国立音大勢力の勢いがすごいですね。藤井風、高井息吹さんとともに2021年も注目しています。

⑪Covet 『Effloresce』

Chonみたいなバンドないかなと思ってディグっていたら見つけたバンド。サンキューSpotify。ポストロックって今の日本だと流行らない気がしてるんですが海外では事情が多少異なるんですかね。

超絶技巧のギター、確かほとんどタッピングで弾いていたと思います。来年のフジロックか朝霧ジャムで拝みたい。でできれば朝霧ジャムの2日目午後3時くらいの晴れた日に。

⑫Khruangbin 『Mordechai』

ドラム、ベース、ギターというシンプルな構成ながら深い音楽性を醸し出す3人組Khuruangbin(クルアンビン)。初見でクルアンビンって絶対読めない。

無国籍ファンクとか言われがちですがどこかタイの夜っぽい情緒はどこからくるんでしょうか。トコトコいいがちなドラムのスネア、図太いベース、単音多めのギター。どれも素晴らしくかっこいい。

2019年のフジロックに来日していましたが今年知って好きになったのは痛い。フェスは後から知って見逃したバンドがとても多い。

⑬Laura day romance 『farewell your town』

2021年きっと売れるだろうなーという日本の若手バンド。20代ながらビーチボーイズの影響も受けているらしくギターのリフがとても印象的。そこに爽やかなメロディーが乗っかってとても好きな音楽です。

特にM12の「rendez-vous」が大好きです。取り戻したい青春を体現している。

ボーカルの方はfou fouというブランドのモデルをやったりしています。

⑭Enjoy Music Club 『FOREVER』

M2の「EMCのラップ道」が衝撃でとてもよく聴きました。歌詞がまったく頭に入ってこないタイプなのですがこれはちゃんと聞き取れる。そして音楽を始めたくなる初期衝動。ある意味70'sパンクの精神性とシンガロングスタイルを現代に蘇らせたように思いました。

⑮Cicada 『Hiking in the Mist』

台湾の室内楽バンド。タイトルの通り霧の中を目的を持って一歩一歩進んでいるかのような音楽。シトシトと雨が降る森の中を歩いているような情景を思い浮かべます。

2020年に来日予定でしたがコロナのためやむなく中止に。来年は来日してほしい。

⑯んoon 『Baby』

んoonで「フーン」と読むみたいです。hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)くらい読めなくないですか。

コンガだったりハープだったり音使いが特徴的で面白い。そこにウィスパーボイス(と言っていいのか)が乗っかってきて大好き。音の雰囲気がとても良い。2018年のFreewayの「Tokyo Family Restaurant」もとても良い。好き。

⑰jizue 『Seeds』

2012年のデビュー作novelからずっと応援しているバンド。激情ポストハードコア(?)とか言われることが多いけれども普通にロックでいいのではないか。

音楽の作り方に勝手に感情移入しているバンドで、ここのところ曲作りがかなり苦しそうだなと思っていました。とか言いつつどのアルバムも好きです。

何目線なのか自分でもわからないですが、ここにきてとても伸び伸びと羽ばたいているアルバムになったと思います。どの曲も大好きです。

近年の停滞期でも勢いが落ちなかったのはライブの素晴らしさなのかな。

jizueはライブもとても好きです。

今後少しずつ追加していくかもしれませんが一旦終わり!相変わらず冗長になってしまった。

2020年はファッションや社会全体にも言えることかもしれませんが、日本の音楽についても長谷川白紙さん、君島大空さんをはじめ男性の中性化がさらに顕著になったかなあと思います。近年のアンビエントブームは一旦収束。2021年はどんな音楽が中心になっていくのか楽しみです。

2020年の下半期はラジオを聞いていることが多かったので2021年はもっと積極的に音楽を吸収していきたい。あと10年くらいやってなかったサックスも再開したいですね。

好きな曲や雨の日に聴きたい曲プレイリストを作ってます。

好きな人には刺さるプレイリストです。よかったらフォローしてください。ジャンルがバラバラだけれどもどこか一貫した感性を持たせているので1曲好きなら芋づる式に好きなアーティストが見つかるかもしれません。


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