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音楽と匂いと文章のようなもの。たいていの音楽が好き。 日常を面白がっています。

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2020年買って良かったもの9選

暗い文章ばかりなのでたまには普通の記事を。 今年のまとめとして買って良かったものを整理。 2021年は断捨離が目標。家に物が溢れかえっている。特に本。大きい本棚とワークデスクが欲しいなと思うこの頃です(断捨離とは)。 1.無印良品 超音波アロマディフューザーインドアなので少しでも居心地を良くしたくて。匂いにかなり敏感なのでいつでも部屋に良い香りを充満させたい。唯一の難点は水蒸気(?)で床がベタベタすることがあったり、電化製品が痛みそうなことくらい。 2.Aesop ベ

    • 手の厚み

      「どうも、中村です」というベタベタした笑顔の現れる声で中村さんは個室に入ってきた。 たまに行くマッサージ店では経験やスキルによって従業員のランク付けが行われており、指名なしの場合には若手のマッサージ師がつく。 そのマッサージ店のシステムは特徴的なのか何なのか、若手の方のマッサージの残り5分ほどで最高ランクに位置付けされるグランドマスターのお試し施術がある。 中村さんはグランドマスターだった。 「では失礼します」と言って彼が私の首に触れた瞬間、彼の歴史の厚みを感じること

      • 自律的であるということ

        自立、自律していることと無関心は違うのだなと思った。 友人たちと特に取り止めもない話をする。 しかし、特にプライベートに深く触れることも触れられることもない。 お互いがお互いに過剰に干渉しない。それは無関心とは異なる。関心があって、お互いを尊重できているからこそ、過剰に干渉しない。 困ったことがあったとしても過剰にアドバイスも提案も共感もしない。 アドバイスも提案も共感も必要としない。 ただ話を聞き、見守る。

        • 未来のツイッター

          誰もいなくなってしまった。 つぶやくのは自分のみ。たまにbotやカルチャーメディアのつぶやきが更新される。昔は有名だった人たちもつぶやくことがなくなってかなりの時間が経った。 それでもなぜ自分がツイッターでつぶやくのかわからない。新しいSNSが新興してきたわけではない。みんな何をやっているんだろう。 昔は良かった。毎日親しい友達がつぶやきを更新する。それに対してリプライを送る。そのふざけ合っているリプライに、また別の友人から横槍が入る。 そんなやり取りが楽しかった。友

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        2020年買って良かったもの9選

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          「ラランドのサーヤです。2021年から来ました」

          お笑いは積極的に吸収するわけではないにも関わらず、ラランドだけは好きだ。YouTubeも更新するたびに見てしまう。たぶんYouTubeで公開されているものはすべて観ている。 広告代理店に勤務する傍ら、フリーのお笑いコンビとして活躍し、何でもできる(ように見える)サーヤと、上智大学を中退、両親からも勘当されていて、情けなくて、何をやってもダメな(なフリをしている)、愛おしいニシダとの対比が美しい(?)お笑いコンビだ。サーヤによる的確なボケと、なまくらよりも斬れ味が鈍いニシダの

          「ラランドのサーヤです。2021年から来ました」

          限界貧困の遊び

          特に主張もない雑感を書いてみる。 最近読んだ本で「貧困であっても他者に与えることが豊かさ」みたいなことを言っていたのは誰だっけか、エーリッヒフロムかな。 今人生で最もお金がない。とはいえ貯金はあるし、以前と同水準とは言わないまでも働き始めればまあ大丈夫でしょうと思っている。お金がなくても悲観せず、余裕を持って楽しめているのは蓄えたリソースがあるからというだけでもなさそうな気はしている。貯金が10万円切ってから真剣に考えるし、まだまだ削れるところはたくさんある。それに最悪実

          限界貧困の遊び

          繊細さとホモソーシャル的価値観

          吉田博展@東京都美術館に行ってきた。 吉田博も版画も鑑賞するのは初めてだったが、まず美術館に立ち入って、最初に目に入る初期の油画「渓流」を観て息をのんだ。 絵であるはずのそれ自身から音がするのだ。その場で20分ほど立ちすくんだ。すると、どこを鑑賞するのかによって音が異なることに気がついた。 画面奥の赤い岩肌に反響する水の音、手前の白っぽい岩に水が当たる音、水が落ち込んでぶつかる音、それぞれに異なる音がする。美術館に行くことは多くはないけれども、初めての体験に驚いた。その

          繊細さとホモソーシャル的価値観

          2021年2月に読んだ本、観た映画、聴いた音楽

          先月ゲーム沼を克服したとか嘯いてしまったのですが全然克服できておらず、2月下旬まで沼にはまっていました。いっそのこと徹底的に極めてみようと思い、プレイを動画に撮り、それを見返して改善点を書き出す。翌日ゲームを始める時は前日の改善点を振り返り、改善しているかチェックするというサイクルを試してみたところ、ゲーム沼から抜け出せそうです(3/8時点)。結局、ゲームをしたいから、というよりもイライラしたいからだらだらと続けていたのかも?と思います。 さて、前置きが長くなりましたがいき

          2021年2月に読んだ本、観た映画、聴いた音楽

          LUMINE_0_210304

          オーディオ音源取り込みの際にノイズが混じっちゃうの何とかしたい。原因が追求できず。

          LUMINE_0_210304

          LUMINE_0_210304

          Cafe_Renoir_Wasesda_210301

          Cafe_Renoir_Wasesda_210301

          Cafe_Renoir_Wasesda_210301

          TOHO_CINEMAS_Shinjuku_210228

          TOHO_CINEMAS_Shinjuku_210228

          TOHO_CINEMAS_Shinjuku_210228

          COFFEE_HALL__KUGUTUSOU_

          フィールドレコーディングしてドローンにしました。Bengalfuelというドローンアーティストを参考に。

          COFFEE_HALL__KUGUTUSOU_

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          読書をするという呼吸-岸政彦さん『リリアン』を読んで-

          岸政彦さんの新刊『リリアン』を読んだ。 数回、ページをめくって初めて気がついた。自分は小説を読む時、無意識にその小説にどんな音が合うかを考えながら読んでいる。 だから、『リリアン』のページを何回かめくって、この部屋を満たす音はどんなものが心地よいだろうかと考えてからページをめくる手を止めた。 この小説にたくさん出てくるジャズスタンダードじゃベタすぎる。何よりジャズの湿っぽさとか明るさとか重さが釣り合わない。 最初に流したのはmatryoshkaの『Laideronne

          読書をするという呼吸-岸政彦さん『リリアン』を読んで-

          『現代音楽史』第3章のためのプレイリスト

          第1章、第2章はこちら。 第3章 ファシズムのなかの音楽アルテュール・ルリエー「大気のかたち」(p.76)イワン・ヴィシネグラツキー「弦楽四重奏曲第1番」(p.76)ニコライ・ロスラヴィッツ「三つのコンポジション」(p.76)ニコライ・ミャスコフスキー「交響曲第11番」(p.79)ニコライ・ミャフコフスキー「交響曲第13番」(p.79)ニコライ・ミャフコフスキー「交響曲第18番」(p.79)ドミトリー・ショスタコビッチ「交響曲第1番」(p.80)ドミトリー・ショスタコビッチ

          『現代音楽史』第3章のためのプレイリスト

          『現代音楽史』第2章のためのプレイリスト

          第1章のプレイリストはこちら。 第2章 ハイブリットという新しさイーゴリ・ストラヴィンスキー「ブルチネッラ」(p.42)イーゴリ・ストラヴィンスキー「管楽器のための交響曲」(p.43) イーゴリ・ストラヴィンスキー「八重奏曲」(p.43) イーゴリ・ストラヴィンスキー「ミューズを率いるアポロ」(p.43) クロード・ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」(p.45) イーゴリ・ストラヴィンスキー「11楽器のためのラグタイム」(p.45) イーゴリ・ストラヴィンスキー「

          『現代音楽史』第2章のためのプレイリスト

          『現代音楽史』第1章のためのプレイリスト

          『現代音楽史』沼野雄司著(中公新書)が面白かった。一般書としての体裁を保持しつつ、歴史的に位置付けさせながら現代音楽を紐解いていく。 しかし一方でクラシックの素養がほとんどない自分にはかなりつらい部分も多かった。特に初めて聞いた人名の羅列、羅列、羅列。 『ポップミュージックを語る10の視点』のようにせめてプレイリストがあれば「抽象的」な音楽を具体的に聴きながら読むことができたかもしれない、そんな思いで記事にしてみた。 Spotifyのプレイリストにしようと当初は思ってい

          『現代音楽史』第1章のためのプレイリスト