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雪じゃなくて良かった・・・の朝に

夜中からずっと雨。雨樋に落ちるたたん、たたん、という雨の音を聞きながら目が醒めた。

オットを送り出したときも、車のヘッドライトに照らされる雨粒は大きくてひっきりなしだ。久し振りにみる大雨だった。
ああ、雪じゃなくてよかった・・・と思う。大雨のあとにこの勢いでの雪になると、もう手に負えないし。

しかも今日は風がほとんどない。風速がメートルではなくマイル表示なのでよく分からないって言えばそうなんだけれど、まぁそれが一桁、突風でも風速10メートルくらいってことはたいした事ないはず。

と思っていたら北海道のきのこさんのところ、酷いことになってるな・・・

我が家のあたりは標高こそ高いけれど一応「谷間」なので(それでも平野と呼べるくらい広いが)酷い風が吹くのは何十年に一度くらい。数年前にそれこそ「暴風」が吹き荒れて15mくらいある街路樹がばんばん倒れたり一部の家屋が屋根や窓に被害をうけたってのがあったけれど、確かあの時は「1950年くらいからの最高風速で最大被害」とか言ってたような。

でも州間高速というのを少し走って何も無い場所、にいくと、このきのこさんの記事にあるみたいな地吹雪に時々遭う。まぁそうなりそうなときは動かせる予定は動かして「家でおとなしくする」のは大陸での命の守り方なので「行かなくてよかったねぇ」となるのだが、二度ほど「数メートル前を行く車のテイルランプすら見えない」地吹雪に巻き込まれたことがある。
もうどうしようもないのだ、車を停めるところもないし路肩に停めたら車が埋まりそうだし、なによりその何もないところは今走っている高速道路以外何もなくて一番近い出口から降りないと他の車に突っ込まれてしまう危険性が高いという恐ろしい思いをした。他の車を避けて雪の中に落ちてしまい動けなくなった車とか、反対車線の事故現場とかが、その「怖い想像は高い確率で自分に起こること」と思い知らされるから全身緊張させて丁寧に運転する。

あのときはなんとか近い町(と言っても人口1000人くらいの小さな町で、車を停めるところもなかなかない)で高速を降りて、路肩でしばらく天気が落ち着くのを待った。まぁ2〜3時間で高速道路の除雪がそんな辺鄙なところにもやってくるのでゆっくりとでも動ける様になるんだけれど。

・・・というのを、彼女の文章を読みながら思い出した。怖ーい。
家の周りでその地吹雪は怖い。そう思うと今の私のエリアって命の危険までは感じない分幸せなのかも。

とりあえずきのこさん、無事にお家に帰れたようでなによりでした。
宿木ゆきさんの記事は私も読んで「北海道、こぇぇぇぇ」とブルっていたところだったけど、きのこさんのお住まいエリアは2年前の夏にお邪魔したので「あんな街中でもですか!」と怖さにリアルで数乗加算された状態で恐ろしさが感じられる。

自然というのは怖い。ほんとに。まぁその厳しさが美しさをも生むのだろうけど人間ってちっぽけだなぁとつくづく思う。


とにかく北海道のみなさま、ご安全にお過ごしくださいね・・・この時期の雨の異国から祈っております。

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