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古い写真を引っ張り出して。

クリスマスプレゼントの準備で3日ほどパソコンに貼り付いていた。オンラインでのプレゼント選び、ではない。家族一人一人にこの20(数)年の写真をまとめてフォトブックにして渡そうと思ったのだ。

それを思いつくこと自体はいい。というか、きっと素敵なプレゼントになると思ったし、自分でも近年10年の中では一番準備が楽しみなプレゼントかもしれない、とワクワクした。
しかし、だ。20年(強)分の写真の数よ・・・私の手元にあるだけでも、一年に千枚としても2万枚?!(私のファイルには年平均1700枚くらいずつ入っている。趣味で「そのへんのもの」も撮るからです。)気絶したくなる量だ。

でも他にクリスマスプレゼントにしたいものは特にない。うーむ。

一週間ほどただ考えていたけれど、サンクスギビング休みで世の中がスローダウンしたのもあってやっと腰を上げた。オットも出張でいないから、今なら集中してやっていられる。


結論から言えば今やってよかった。
家族4人が集まることも少なくなり、撮る写真の数も減った。「便りのないのはよい便り」の通りだが、家族なのに知らないことが増えていく。仕方ないけれど寂しい。

オット、娘、息子と3つのフォルダをつくり、あとは写真ソフトに放り込んである写真をみながらそれぞれのフォルダへコピーを移していく。自然と笑顔になるものや「ああ、これ、あの時のね!」と思うようなものを主に選んでいく。
ブックタイプのフォトアルバムはこれまでも何度も作っているので、100枚弱くらいを目安にすればなんとか・・・と思ったが、ちっとも選びきれない。

結局、一度3つのフォルダに選んだものを放り込むのに丸一日、それぞれのフォルダ内の写真を減らすのに半日、そして3冊のフォトブックをオンラインオーダーできるサイトで選んだりレイアウトしたりしていたらさらに一日かかってしまった。でもとてもとても濃い時間だった。

いつみてもくすっと笑う写真がたくさんある旅とか。子供の泣き顔を喜んで?撮っていたなぁ、なんてこととか。ひどい夫婦ゲンカをしていた頃の重苦しいきもちが蘇ってくるものとか。
もう連絡をとっていないけれどその当時仲良しだった友人達とか。子供達の表情のうしろにどんな気持ちがあったのかを、推し量れないけれど想像してみるとか。

中学、高校のころは仲の悪かった(ように見えた)我が家の姉弟も、写真の中では仲良しでお互いを信頼している。この子たちはこれから、困った時や他に相談出来る人がいないっていうとき、きっと信頼出来る人にお互いなれるんだろう。


どこの家族もそうだと思うが、我が家もそれなりにいろいろあった。けれどこの時間を共に超えてきたことには感謝しかない。子供達は成人年齢(娘はアメリカの成人年齢21歳、息子は日本の成人年齢20歳になろうとしている)までなんとか元気に育ってくれた。写真を選びながら、大きな病気や事故がなくここまで育ってくれたことを考えていたらちょっと泣けてきた。

いつか「こんな風に大きくなったんだねぇ」と、それぞれが懐かしく写真を眺め返して欲しい。全部がベストショットじゃないけれど、それすらも家族写真のいいところだ。家族で訪れた先で起きたトラブルや忘れられない風景、そして美味しかった食べ物とかを、写真と写真の間にかくれた時間の中に思いだして欲しい。

多分私の中で子育て期間のメインパートが終わったのだ。だからまとめる気になったし、それらをまとめているのは自分のためにも良い時間だった。もちろん成人しようがなんだろうが子供は子供だけれどね。

オンラインで配送手配まで終了したフォトブックは、来週なかばには届くらしい。すばらしいなぁ。(しかも安かった、一冊$20くらい〜!!!Costcoのフォトセンターオススメです。)

次のフォトブックはいつ作ろう、そのためにずっと自分が健康で過ごしてないとなぁ、なんて考えている。


サポート戴けるのはすっごくうれしいです。自分の「書くこと」を磨く励みにします。また、私からも他の素敵な作品へのサポートとして還元させてまいります。