母親オーディション
母になってから社会に試されてるなと思う。私が思う「ふつうのママ」とは選ばれしエリートお母さんだった。
好きな項目に飛べなくて困った方
すみません。目次表記ウソです。
ざっと思いつくままに書いたらこんな事になっていた。一個一個描いてたら本になっちゃうレベル。こんな辛いオーディション内容読みたくないじゃん?だから、やめました。結果的に目次詐欺をしてしまい大変失礼致しました。
ともあれ
これを全てイエスと答えられたら私の思う普通だ。
具体的に言えば「産休育休を楽しむ素敵ママ」だ。
いやいや、何言ってんのよー
あほー!私のアホー!
どあほー!日本のアホー!
ふつうにどうやったって無理だって!!!
この現代で専業主婦になるって
もはや贅沢なのね。
そんな選択肢さえ無いのが現実よ。
じゃあ、ワーママじゃん。
ってアホな私でもさすがに分かったんですけど、こんなに蹴落とされるオーディションがあるなんて知らなかったよね。
もしかして募集要項書いてあった?結婚届けの裏側あたりに約款とか規約がもしかしてあったのかな。しまった、見損ねたわ。自己責任ですね。
私の場合はまず産婦人科にも蹴落とされた。
つわりが酷く、助けて欲しい一心で予約電話をかけると
「初診の方は予約が取れないので来て頂いた順で。通常2時間以上の待ちですね。」
「あ・・・じゃあ・・・大丈夫です・・・。」
全然大丈夫じゃない。
大丈夫じゃない体調に大丈夫じゃない状況が乗っかっただけ。マイナスかけるマイナスはプラスっていつかの義務教育で習ったアレだ。まさかこんなところで役立つとは。大体、初診ってつわりあるのでは?数学の浅井先生はご存知だっただろうか。私は知らない。先に初診は済ませとけなんて習ってない。
ここはこの地域で1番のキラキラ産婦人科。
産後は三つ星レストランのような食事とエステが用意され、院内にはイングリッシュガーデンのテラスがある。産後もママ友作りのためのヨガや数々のサークルが存在する。ママ達憧れの素敵な病院だ。
しかし、ここで産むのはそれこそオーディションに勝ち残った人だけ。聞くところによると毎回予約をしても映画が2本見れるらしい。
ということは
時間も余裕もある事が大前提だ。
映画を見るほど座ってられる体調とそれだけの自分時間を確保するための状況。上の子との折り合いや家庭の問題がない事、さらにお値段もこの辺りでは高めだ。
常に吐き気と戦っているような貧弱妊婦には診察台に上がることさえ無理だった。
ここまでして出産に漕ぎ着けたとして、少しでも異常があれば市民病院にすぐ送られるらしい。それこそ、すぐ、だ。キラキラご飯もキラキラエステも無くなる。
私の脳内に、ふと崖を掴むファイト1パーツな映像が浮かぶ。まだ産んでない。女性の味方である産婦人科でさえこうだ。
ここから更に子どもの生活を背負ったらどうだ。私達はことあるごとに試されている。手を離すことも許されない。引き上げるその手はリポビタンDより頼れるのだろうか。
元気な子を元気に産んで
産休育休を心身ともに健康に過ごし
仕事に復帰し場合によれば転職もして
我が子の成長を楽しみ生きる
そんな当たり前の母親像がひどく難しい。
彼女達は全ての審査に勝ち抜いた選ばれし者たちだ。
持ってる人は持ってる。
ママの場合、女として持っているのは
富、才能、運、頼れる地盤、
生活力のある夫、恵まれた体調、体力
これら全てのことを言う。
そして何より
これらを持っていなくても
なんとかしてしまう魔法の使える人達
それが母親だ。
そりゃ自信無くすよね。
ダメなお母さんでごめんってなるよ。
だってこんなにいちいち試されてるんだから!!!!
やれて当然みたいな顔でさ?
いちいち試してくんなよな。
産んでみろよ、ほれ。
こっちは当たり前のように鼻からスイカ出してんのに!!!!
おかあさん、
子を生かし家族を照らしスイカも出せる
あなたは天才的なアイドル様です。
マジ神。尊すぎて死ねる。
今日も本当にお疲れ様です。拍手!!!!
(圧倒的スタンディングオベーション)
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