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ぶくめも #4 森下典子『日日是好日』

森下典子『日日是好日』

映画が話題になり、樹木希林さんが亡くなってしばらく経つが、レンタルビデオ店に行く際は必ず候補に挙げながら、DVDの束が手の中で膨らむと棚に戻し、そのままずっと観てなかった。
そんな折、古書で原作エッセイを見つけ、今度は躊躇なく手に取った。

読了後、しばらくして大森立嗣監督の新作が公開されるというので、地上波で放送された。
絶好のタイミングと観たわけだが、結論、原作を読んでおいてよかった。
上映時間には限りがあるというもの。
「あのくだりは描かれてないのか…」は、あるある。
原作ありきで、視覚的に補完するにはよかったのかな。

で、これは「お茶」の本ではない。
お茶の本かと思って読んだら、人生の副読本であった。
著者(典子さん)がたまたま始めたお茶を通じて触れる「こころ」の話。
サブタイトルに「「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」とあるが、教科書やノウハウ本のように教えてくれるわけではない。
「教えてくれる」というよりは「教えてくれた」。結果として。
「気づき」がなければ何も残らないし、その気づきも人によってさまざまなはず。
そしてその気づきは突然やってくる。
感性のアンテナのチューニングがピタッと合う瞬間。
今まで、そんなことあったかしらん。

#読書備忘録
#日日是好日
#森下典子
#お茶

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