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文学部の学生が文学の存在意義について考える

こんにちは、卯月です。

ネットを見ていたら気になる記事を見つけたので、感想という形で文学の存在意義について考えていきたいと思います。


私(卯月)について

今まで書いていませんでしたが、私は文学部の学生です。
本当は「文学部」という名前ではないのですが、名前が特殊なため、便宜上「文学部」とします。

学部自体は「文学以外も学べる文学部」といったもので、私は日本語学を専攻しています。

記事

記事は、以下のものです。

感想①意味があるもの・ないもの

↑は、記事の中に引用されていたポストです。

私は、世の中には「価値や意味はないけど存在するもの」が多くあると思っています。
また、世間で意味がないとされているものでも、誰かにとっては価値があるものということもあるでしょう。文学も、それと同じです。
意味がなくても、誰かにとって価値があるから存在し続けている。
それだけで意味があるように感じます。

感想②文学の存在意義

ポストの一行目にある「文学って意味あるの?」に対する私の答えは「文学に意味はある」です。
理由は、人間と文学は切り離せないものだからです。

文学(というか物語)は、古今東西の様々な人が紡いでおり、こうしている今も新たな物語が生まれ続けています。
人間の知られている歴史の中で最も古い物語は、「ギルガメシュ叙事詩」です。
これは古代メソポタミアの作品で、紀元前のものです。
つまり、紀元前の頃から、人間は物語を紡いでいたということです。
たぶん人は、物語を紡ぐということが遺伝子に組み込まれた生き物なのだと思います。

感想③文字の「魔力」

人間以外の動物は、文字を持ちません。
そのため、文字で物語を紡ぐのは人間だけです。
「人類最大の発明は何か」というテーマがありますが、私の答えは「文字」です。

文字は、ただ情報を伝達するというだけでなく、人の感情をも左右する力があると思います。
だって、文字に情報伝達以外の機能がないなら、文学はとっくに廃れているはずですよね。
文学が今も根強く生き残っているのは、文字が力を持っているおかげだと思います。

物語はたいてい、虚構です。もっと言えば、本は紙の束にインクがついたものでしかありません。
それでも「この物語は泣ける」とか、「あの本の、このフレーズが大好き」なんてことが多々あるのは、文字の魔力にやられたからだと思いませんか?

文字は、突き詰めれば直線や曲線を組み合わせただけの記号です。文章なんて、記号の羅列でしかありません。
記号の羅列に感情を揺さぶられるという感覚は、人間にしか味わえない最上の感覚なのではないでしょうか。

終わりに

ちょっと熱く語りすぎてしまいました。
しかし、私は文学を絶対に必要なものと思いますし、人が生きる意味ですらあると考えています。

最近は至るところにAIが台頭してきていますが、私は何かを創造することこそが、人間の存在理由だと考えています。
人間がその役目を果たすためにも、文学はなくてはならないものだと思いました。

ではでは。

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