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前科あります(21)

今更ですが、記事と画像は、あんまり関係ないです。
関係がある時もあるけど、私の雰囲気だと思ってください。

今回は、私の男、氏家の話です。
え、つまんない、そう言わずに自慢(笑)させて。

年齢は、まあオヤジです。
奥さん、昔はいたんだそうですが、別れて結構たつんだって。

エッチは、うーんまあ普通なんじゃない。
しごと、前も書いたけど、自衛隊の警務隊。

出会った時に、二佐になったところだった。
防大出身じゃなくて、内部選抜組、いわゆるC幹。

って彼は言うけど、C幹の意味は知らん。
聞いたら、防大出身者はA、大学出て幹部候補生で採用されるとBっていうらしい。

わたしのいたところは、B幹に相当するのがなかったから、わたしもCだよって言ったら、彼はちょっと驚いていました。

てっきりA幹だと思っていたみたい。
Aならこんなことになってないって、それに事件を起こしても、もう少しかばってもらえたと思う。

少なくとも警察に売り飛ばしはしなかったんじゃないかと。
警察に売り飛ばすって何?

そう思った人、いますよね。
私のいたところも捜査機関なら、自分とこで捜査すればよかったのに、どうして警察に、ですよね。

はい、警察以外の捜査機関は捜査できる範囲というか、権限が決まっています。

麻薬取締官は薬関係、労働基準局は労働関係の法律、国税庁査察部(マルサ)は税金、海保は海がらみ、それ以外の事件については捜査ができません。

まあ、警察も原則として自分の都道府県しか、という縛りはあります。
でも、検察官指揮というのもあるんですけどね、そこらは専門的になるので、知りたい方は調べてみてください。

で、彼、氏家さんは自衛隊の警務隊、昔の憲兵、米軍で言うところのMP、もちろん捜査権も逮捕権もあります。

ただ、権限の及ぶ範囲が自衛隊の内部に限られます。そこが昔の憲兵と違うところです。

憲兵は、軍に絡むことなら、民間人を逮捕することもできました。
それどころか陸海軍刑法に基づき、軍法会議で裁くこともできました。

有名なところではニ・ニ六事件の時の西田税、北一輝は民間人であったのに軍法会議で死刑判決を受け、銃殺刑になっています。

って、学があるでしょ。彼の受け売りだよ。そんなん習わなかったものね。
今は憲法の規定で軍法会議のような特別裁判所は認められていません。最終審はどんな事案でも全部最高裁判所です。

そんなこんなで、まあ私とは同じような仕事でした。
その関係で、前に私のことを見かけていたことは前に書きました。

ちょっとかわいいな(自分で書くのは照れる)と思ってくれていたらしく、事件を聞いたときは驚き、そして心配してくれたそうです。

だから、私をお店のエレベーター前で見かけたときに運命的なものを感じたそうです。

といわれて、その気になった私も単純だけど、正直なところ金銭的にも精神的にも後ろ盾ほしかったから、というのが本当かもしれない。

もちろん、彼には内緒。
ところが、彼はすぐに定年退職になってしまいました。

自衛隊は、階級で定年が決まっていて、というより彼の立場でニ佐になるのは退職前提らしい。

A幹やB幹なら一佐、もしかしたらそれ以上もあって定年も伸びるけど、ま、たたき上げでは相当優秀でなければ、あり得ない話らしい。

再就職は、って聞いたら、彼はとんでもないことを言い出しました。
それにより私の人生も大きく変わるのですが、それについては次回から。




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