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未来創造への扉は、自然哲学にある~Rusty Gate~

by カワムラジオ

18世紀以前、およそアイザック・ニュートンまでの科学を自然哲学と言います。当時は、今当たり前であることが当たり前でない時代です。人々は、未知なる宇宙の本質を考え、世界を知ろうとしました。

自然哲学の書物は、主にラテン語で書かれ、邦訳されている有名なものには、ユークリッド原論、アポッロニウスの円錐曲線論、プリニウスの博物誌、プトレマイオスのアルマゲスト(天動説についての書物)、ニュートンのプリンキピアなどがあります。

古典として認識され、古い学問であるとされています。しかし、そこには人類の思考の本質が綴られています。現在の学校教育では、決して教わることのない方法で物事を考え、純粋な眼差しで世界を見つめています。

私たちは、常識と言われる検討済みの知識をインストールするところから、学ぶことをスタートします。しかし、この検討済みの常識にこそ”人類の叡智”が隠されています。

”人類の叡智”は、真理に根ざした大樹に例えられます。これを”叡智の木”と呼ぶことにします。

最新の科学は、この”叡智の木”という大樹の若枝です。若枝が伸びているのは、幹から張り出した枝の、その先の方です。若枝は先へと伸びようとしますが、その力は根(ルート)からもたらされます。

今の時代、様々なコンテンツを使い、新しい技術が次々と開発されています。しかし、その根(ルート)がどこにあるのか、知る人はほとんどいません。”叡智の木”は張り出している枝より下の部分は、霞がかかって大地が見えなくなっています。

最も力強い創造力は、根(ルート)からもたらされます。常識という霞の中にこそ未来創造の鍵が隠れています。今一度、自然哲学のRusty Gate(錆びた扉)を開けてみてはいかがでしょうか。

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