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ディスク【地】のカードから見える、お金・成果の話

トートタロットのディスクのカードは、四大元素でいうところの「地」のエレメントを象徴し、これが出てくると、一般的には、より地上に近いというか、俗っぽい案件として読んでいきます。短絡的に言えば、行動とか仕事とかお金とか、そういう感じの読みになります。

そもそも、この「ディスク」とはなんのシンボルなのか?という話をします。

タロットは、この生命の樹の概念と深く結びついているのですが、この図(生命の樹)は、ざっくりいうと、下に行けば行くほど、現実に近くなります。

10は私たちが現実として認識している世界。1は、それが初めて、エネルギーとしてこの世界に表れるポイントです。

小アルカナの数札の数字は、そのまま生命の樹の各番号のポイントと対応しています。

ディスクのエース(1)は、ディスクが初めてエネルギーとして表れたもののシンボルです。これは文字通り、ただの円盤になっています。

ディスクは、現実化をするための「パワー」そのものなのです。それが2から順繰りに、姿を変化させていきます。

そして10の番号に至り、ディスクは初めて、コイン(お金)と化します。

お金は現実化のパワーの結晶と言えるでしょう。

それは、それまでの結果であるともいえますし、次の現実を産むためのパワーにもなります。

このコインは、お金そのものでもありますが、本質的には、なんらか結実したもののシンボルとなります。

お金を良くないものとか、怖いものと見る人は多いですが、タロットの観点から見ましても、実はお金自体は善も悪もなくて、ただのパワーの結晶にすぎないわけです。

そのお金を産むメソッドとして、スピリチュアル界隈では、わくわくすることをしよう、とか、自分が輝けることを仕事にしよう、という話がよくあります。

それ自体は原則的には間違いではないのですが、もうひとつ、お金を産むために、ものすごく大事なポイントがあります。

それは、現実化の直前となるディスク8~10のタロットの占星記号に示されているように思います。

惑星の記号はそれぞれなのですが、これらのサイン(星座)はすべて乙女座。
乙女座の代表的なキーワードとして挙げられるのは、「人への奉仕」です。

ワクワクしても、何かを作業しても、それが他者へ向かった何らかの働きかけ(パワー)になっていないと、結果・金銭にはならないというわけです。つまり自己満足では、現実化には至らない、ということです。

もちろん、まずは自己を満足させていないと、その乙女座の領域のことも出来ないので、自己肯定や自己表現というものは、その前にある程度完成している必要があります。

サイン(星座)で言えば、牡羊座~獅子座がそういった領域にあたり、ここで個人性を完成させます。そして、獅子座の次のサイン、乙女座でそれを調整して、他者のいる世界(天秤座以降の領域)に至るのです。

※上記はとても便宜的な話で、実際にはすべてのサインのエネルギーをないまぜにして、徐々に自分のエネルギーの使い方を学んでいくことになります。(これは、どんな星座の人も万人がそうです)

・・・・・・

とすっごく難しいことを書きましたが、要するに伝えたい事は、

●お金・成果は、純粋に、他者への働きかけの度合いのバロメータである
(※このバロメータは、絶対的なものではなく、その時の社会の共通認識が決める、流動的なものです)

ということです。
もしかしたら、自身の収入に満足していない人は、↑↑これでショックを受けるかもしれませんが、大事なのは、

●これを自己否定のネタにしないことです。

お金、成果が(今のところ)ないと感じている人は、【他者に働きかけてないから、私は価値がない】のではなくて、

①他者に働きかけるほど、エネルギーがまだ外に向いていない

もしくは、

②自分では価値があると感じていることと、社会がその時価値があると認定していることが、一致していない

というだけです。

①のケースについていえば、いわゆる自己否定という状態です。自己否定というのは、実は自己への愛のエネルギー。自分のことが嫌いなようで、実は自分のことで関心がいっぱいなの。それでエネルギーが外を向かず、内を向いている状態にあります。「誰かに認めて欲しい」というのは、実はその誰かにエネルギーは向いていなくて、自分がどう思われているか、つまり自分のことを熱心に考えているというわけです。(それが悪いということではなく、ただ、そういう段階にいるということ)

自己肯定が出来始めると、いい意味で、自分のことに関心を失います。どう思われるかはどうでも良くなって、外に何をしようか、ということに関心が向きます。それがいわゆる「他者への奉仕」となるのでしょう。それは、自分のことをおざなりにしている状態とは明確に違います。満たされた上で、関心を失っているのです。

②のケースでは、世に対するプレゼンテーションがまだ足りず、それを地道にやっていく途上にあるのかもしれません。プレゼントってそういえば「現実」ですね・・・。ともかく、認められないことをいじけるのではなく、単に仕事の途上と前向きに捉えるべきでしょう。

私たちは、「何らかの役割をはたす」ために、この世界に生まれてきています。役割とは、人とのつながりの中、すなわち社会性の中で発揮されるものです。その役割に従事するためには、まずは一にも二にも自己肯定が大前提で、自分が自分であることを認めて、満たされて、自分のエネルギーを外に向ける必要があるんだなあと、思います。

前回も似たようなことを書きましたが、タロットや占星術の本質の部分を学ぶと、こういった類の心理がフッと閃くことがあります。これらは占いの道具にもなるけれど、本当は自分や世界を俯瞰するためのツールなんだなあ、と改めて思う次第です。

この面白さをもっと「プレゼンテーション」したく、セッションしたり、講座したり、情報発信をしているというわけです(*^^*) つい文章にすると難しそうになってしまうのがホント悩める所なんですが^^; 順繰りに学べば難しくないんで、興味のある方は、ぜひ気軽にいらしてくださいね☆

トートタロット講座/占星術講座 順次開講中です☆
http://atelierpallete.web.fc2.com/

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