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合コンで出会った男の恋愛相談乗ってたら学びが深かった話


緊急事態宣言が明けたあと、久しぶりに合コンに参加した。
男3対女2という合コンだったのだが、
男性同士は大学の同級生、女性同士も大学の同級生で、年と学部は違えど、全員同じ大学だということが発覚した(今思えばすごい確率)
幹事は、私の女友達がアプリで知り合った男性で、絵に書いたようなチャラい人だった。
ただ、その分人が良いことも確かで、ものすごく気を遣い場を回す人で、シンプルにその場は楽しい時間だった。男性側の一人が、翌日朝早くから仕事で、先に帰って、2対2で二次会をした。

幹事をAくん、その友人をBくんとする。
一次会ではあまり言葉が多くなく、主に空のグラスを回収&会計を取り仕切っていたBくんが、
「実は最近好きな人がいたんだが、振られてしまった」ということを告白し始めた。
そして彼女への未練はMAXで、まだめちゃくちゃ好きなのである。
合コンの二次会でよくそんな話をしてきたな……と思いつつ、女子の意見を知りたい……と暗い顔で言う彼を少し可哀想に思い、話を聞いてあげることにした。

Bくんの好きな女子は、取引先で出会ったらしいが、そもそも社内恋愛をしている彼氏がいる。何人かで飲むうちに、家が近いことも会って、何度か二人で飲む機会があったらしい。彼氏と上手くいっていない、という彼女に、告白し振られたものの、
そのあとも二人で飲み、キスまでしたとのことだった。

ここまで聞いて私は、「振られているのに取引先の一回り近い年下の女に言い寄るのもろくでもない男だし、彼氏いる(しかも社内)のに、取引先の男と二人で飲みに行くのもろくでもない女だな〜」と思いながら、うんうんと話を聞いた。

ちなみにBくんはそこそこのイケメンで、話も面白く割とモテてきた人生の人と推測する。

「まあ二人で飲みに行ってるってことは、悪くは思われていないんだと思うけど、冷静に彼氏とうまくいかなかったときのキープだとは思うよ。
もし上手くいっても、自分と付き合っている間に他の男をキープするような女だけどそれでもいいなら頑張ってみたら?」

とアドバイスし、そのあとも続きBくんの「この行動は脈アリなのか?」とかいう中学生みたいな相談に、一応親身に答えてあげた。

「30過ぎて、そんなに人を好きになるってこともないと思うから、大事にしたほうが良いかもね。ちなみにその子、そんなに可愛いの?」

と聞いてみると、Bくんは、かわいいよ、写真見る?とニヤニヤしながら、まるで付き合っている人を紹介するような素振りでスマホを触り始めた。
ややあって、手渡されたスマホを見て驚愕した。


言葉を選ばずにいうと、全く可愛くなかったのである。


正直、想定の半分は下回る顔だったが、動揺を悟られないように、
「へー真面目そうだし良い子そうだね」という写真では分かり得ない推測を言って逃げた。
Bくんは、彼女の仕事の真面目さを熱く語ってくれた。
仕事の真面目さと恋愛的な真面目さって、必ずしも比例しないんだよなあ。
こういう学生時代明らかにモテなかったであろう女子が、若いことを武器に調子にのってキープとかするんだろうなあ。私もやや身に覚えがあるなあと、しょっぱい記憶に思いを馳せた。


明らかにまだ大好きオーラが出ていたので、

「諦められないなら、ちゃんと真面目に好きだってことをもう一回伝えてもいいかも。
そのときはキスもせず、下心を一切出さずに、真面目に言った方が良いと思うよ。」

と言っておいた。次会うときに、もう一回告白する!とBくんは言って、本当に話を聞いてくれてありがとう、と握手を求めてきた。
はいはい、またなんかあったら報告してね、と社交辞令でいうと、
「その子と来週会うから、その次の週、またみんなで飲まない?」
と言ってきた。


まあ、社交辞令だろうな、と思いながら、一応OK、と言っておいた。


ただ社交辞令だと思っていたが、約束の日の少し前、本当に開催しようという連絡がきて、二次会をした4人で会うこととなった。
正直、全く出会いとして機能しない飲み会なので、ドタキャンしようかなと思っていたが、女友達も乗り気っぽかったし、暇だしいいか、と、重い腰をあげた。

土曜の昼から居酒屋で集まり、Bくんは「振られたけど、彼女の家に誘われ宅飲みをした」という謎の報告をしてきた。
「でも俺さ、もぐちゃんに一旦下心出すな、って言われてたからそれ守ったよ。」
と得意げに報告してきたが、
宅飲みを女子から誘うとなったら話は別だぞ、逆になんで手を出さなかったんだ、と驚愕した。

詳細を聞いていくと、以前キスをしたことを謝り、再度告白したとのことだった。
「いや、彼氏いるっていいましたよね。キスは拒まなかった私も悪かったです。私結構色んな人に気を持たせちゃうんですよぉ
などと言われたそうだ。

私はそれを聞いて、

「でもさ、正直、そんな上から言えるほど、可愛くなかったよね。」

と思わず言ってしまい、AくんとBくんはひくほど笑い転げた。
どうやらBくんも、B専とよく言われる、という自覚はあるらしかった。

「彼氏いるのに、宅飲み誘ってくるとか、自分が彼氏になっても同じことされるんだよ。」

とチャラそうな幹事のAくんすら止めにかかっていた。
明らかにキープされていても、まだ好きでしようがないBくんの、恋愛相談に親身に乗ってあげていると、15時集合だったのに、あっという間に閉店の20時になっていた。

出会いの場に出掛けてばかりいると、恋愛対象として価値があるか否かで見がちだし、人として付き合うことはごく稀だ。
今回は明らかに2人とも恋愛対象としては見られないけど、古くからの友人のように思えた。
まるで学生時代にファミレスで友達の恋愛相談に乗っているような、不思議な感覚だった。
こういう出会いもあるんだなあ、としみじみ思う。

それから3日暗い経過して、BくんからLINEが入った。

「もぐちゃんに紹介したい人がいる!すごくいいやつ!」

とのことだった。まさか、合コンで知り合った男性に、
また合コン開こう〜という軽いノリではなく、
ガチガチに男性を紹介されるとは思っても見なかった。

やはり、親身に恋愛相談に乗ってあげたのが功を奏した。
因果応報。良いことすると、自分に返ってくるんだなあ、と心の底から感じた。
Bくんに男性を紹介された話はまた次回。

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