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【読書感想】「ソニーをダメにした「普通」という病」 横田宏信

読了日:2014/4/16

元ソニーで紆余曲折を経てコンサルタントとなった著者が語る経営論。

Kindleでセールやってて、多分100円とかだったから購入したんだと思います。

私は経営に全く興味も知識もないし、ソニーにも思い入れなどないので途中から流し読みでした(笑)
経営論を読むのが好きだったり、ソニー製品に思い入れがある人は多分面白いです。
私はといえば、入社してしばらくAIBOの世話してたのと、今の家のパソコンがVAIO、ってくらいですからね。。
経営職でもないしー。

この人は辞めたとはいえ、本当にソニーが好きなんだろうねぇ。
でなきゃこんな本出さないもんね。

ワタクシ的名言

人は、モチベートするものである。放っておいても仕事を通じた社会貢献を自律的に楽しめるようにするのが、リーダーたる者の使命なのだ。社員が最高に仕事を楽しんでいる状況こそが、企業に経済的な最大の成功をもたらすものである。
(本文より引用)

社員自身が楽しむ。というのは本当に大切だと思う。楽しんでる人には勝てないんだよな。
「楽しむ=不真面目、ふざけてる」
という考えを持つ人を減らせたらいいのに。。

世の中、全て「役割分担」なのだから、職位の高い人でも肩書きで呼ばず「さん」付けで呼べ、という井深さんや盛田さんからの教えを、私は今でも頑なに守っており、同じ理由で、職位の高い人を「偉い人」とは言わない。
(本文より引用)

そう。会社の肩書きはあくまで役割分担。
なので、必要以上に上司をかしこまらなければならない礼儀やマナーには違和感を覚えてしまう。
会社の新人研修などで学ぶマナーも、正直、私は疑問に思うことの方が多い。
敬う心の方が大事で、型だけ繕ってもそれは逆に失礼になるのではないかしら。

数字が響く人間の数は限られる。堅牢なる論理も同様だ。夢と並んで情熱も捨てがたいが、情熱は直接会って見せねば、そう深くは響かない。
(中略)
だから本来、夢を語らぬ経営者は怠慢である。夢を語れぬ経営者は、無能である。
(本文より引用)

数字は説得の材料のひとつであって、すべてではない。数字は言いくるめるツールとしては有効だけど、人の心を動かす力はないんだよね。
情熱や夢を語るのは上に立つ人の仕事だと思うのだけど、なかなかそれができる人は少ないように思う。
どうしてだろう?

ちなみに、お局さんというものは、上昇思考の強い所謂キャリアウーマンとは異なる存在である。
私は、男性に多く見られる「予定調和」の発想を否定する。「予定調和」の発想とは、ビジネスとしての正解を突き詰めるよりも、内輪の納得感を優先した「落しどころ」を最初から狙うというパターンの考え方のことであり、これは世の中の進歩を妨げるものであるが、女性は、総じてそうした発想とは無縁である。
だから、そうした女性の資質というものを、もっともっとビジネスシーンで活かすべきだと私は強く考えており、その意味で、私は女性管理職待望論者である。いまだにキャリアウーマンは、少なすぎるのだ。
しかし、お局さんは、自身のキャリア向上を捨ててでも職場の良心であり続けることを選ぶ。
(本文より引用)

あたし、この人のいうお局さんが理想。
キャリアとは切り離したところで、人として納得感をもって仕事したい。


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