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お掃除しましょう。静電気で集まった埃が舞い上がる春こそクリーンに。

【春霞と春愁は1000年前から?】

春霞と春愁は日本の春の古典文学にもしばしば現れます。おそらく黄砂や花粉症のことだったのでしょう。

花粉症には、掃除が効きます。埃と花粉が集まって花粉症が酷くなるのを掃除で防ぎます。


★クリーンルーム
クリーンルームは精密工業製品や食品、微生物を扱う施設で使われる。
黄色っぽい光は、感光材料を扱うためだと思います。通常の光では感光して固まってしまうような材料でも、この光なら大丈夫。ただ、人間にはすごいストレス。学生時代に作業をしていました。
工業系のクリーンルームは内圧を高くして外へほこりを押し出す。一方、生物系では外部へ出せない微生物を扱う場合もあり、内圧を低くしている場合もある。


★逆クリーンルームでの作業
人間の作業するレベルで綺麗な環境が当たり前。だが、以前の職場は汚過ぎて閉じ込められた逆クリーンルームでした。作業員以外ほとんど誰も入らない。たまに業者が近くに来ると鼻を背けて苦しそうになるぐらい汚い。臭いだけでなく光もうす暗い汚い雰囲気だ。正社員も汚い部屋だから入りたがらない。派遣社員の作業場だ。

この時、花粉の時期でないのに、鼻水や涙が止まらず埃アレルギーと診断された。数か月後にようやくドクターストップだった。

★汚れとほこり
そのぐらい汚いと、汚れの感覚が麻痺する。後から考えると汚れを身近に感じるなかで、如何に綺麗にするかを追求する場だった。汚い水から綺麗な水を取りだすには、汚れを分離する。同じように汚い空気から綺麗な空気も汚れを分離する。
分離には一般にはフィルタだが、フィルタ以外では重力が大事。正月の澄んだ空気はほこりが舞い上がっていない。ほこりが重力で底に沈んでいる。その沈んだゴミを掃除しているので綺麗なのだ。正月三が日は静かだが1月4日から動き出すとほこりが舞い上がる。


★花粉症の時期
動かないことは綺麗になる。だが、もっと積極的にきれいにするなら、空気だけが動くがほこりは動かないような風を作る。あるいは空気の流れとほこりの流れの向きを変える。ほこりは重力で下へ下がるが、それ以外に帯電していれば電気的にも集電できる。ほこりが帯電するのは、温度と湿度が上がる時期、すなわち春だ。


★静電気と花粉
乾燥した冬とじめじめした夏の間にある春は、ほこりも花粉も帯電する。乾燥した冬場に静電気が集まる。花粉症は、湿度は低く静電気が高いが、温度は上がり始める時期と重なる。風が強くほこりが舞い上がる時期でもある。


★静電気と温度湿度
静電気は温度湿度が関係ある。湿気があるとほこりに付着して重たくなったほこりは下へ落ちる。湿度が低く温度も低いと、軽いほこりを舞い上げる上昇気流が少ない。ミクロで見ると静電気はほこりが凝集するときの表面と関係する。水の中で油汚れに界面活性剤が集まるように、空気中でほこりを凝集させる作用がほこりの表面に働く。プラスやマイナスを帯びると説明される。物理的な電子や陽子が集まる訳ではない。化学物質が表面に付着した際の表面が帯電する。界面活性剤と帯電防止剤はほぼ同じ。


フィルタには積極的にほこりが付くように帯電させる。すり抜けてしまっては困る。顔で言うと鼻毛だ。


★花粉症とクリーンルームの対策
今年の花粉症対策にクリーンルームと同じように静電気を意識した対策をしてみよう。
1)室内の湿度、温度、風を管理する
2)室内と屋外で服を変える
3)衣服も静電気を意識して花粉を持ち込まない
4)静電気の生じにくい表面を考える
5)目鼻の周りの油分や湿度を保つ

★埃以外に鉛の微粒子も

空気中の鉛の微粒子が花粉症を悪化させているという報告もある。花粉や埃のアレルギーはヒスタミン剤の服薬だけでは解決しません。

掃除をして埃の少ない清潔な環境は日本の春を過ごすには大切です。しっかり掃除してクリーンな住処を作りましょう。



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