おつかれ
空が青く見える。
前髪をもてあそんで通り過ぎた。
“共感”の基準は自分の中か、相手の中か。どちらでもないなと思って、朝、目が覚めて1日が始まるのに気がつくような感覚が流れ込んでくる。
風で目を細める。
言い聞かせながら飲み込んだ。何度も何度も。
目が、かゆい。
欠けた部分より、今あるものを大切にってのは大事だけれど、欠けた部分があるから消えない苦しみをどう消せばいいのか分からない。
屁理屈ばっかりこねて、ページをめくる。
「なんで」なんて聞かないで。「ごめんなさい」しか言えなくなる。
味があんまりしない。
タオルを焦がした。
欠けた部分が、そもそもないものだったなら、それでよかったのかな。ちょっと違う、ないものねだり。
デコポンの頭をよしよししたくなる。
声がする。予想通りだ。
パイプオルガン
コロナウイルス
ハンドクリーム