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2024年冬アニメ感想。


ネタ絵


前季~今季は言うまでもなくアニメが豊作で、すごく楽しめたのと同時に4月からのロスが心配だなぁ…。まだ『ダンジョン飯』がもう1クールあるのが心の支えですが。
 今期も何かいいのあるかと模索中ですが、今のところこれってのがないかなぁ…。

 あと、今期は「ブレイバーン」「ライオス」「猫猫」「マジアベーゼ」という

4大変態主人公


のそろい踏みと言う、そういう意味でも大変なクールでした。
 それに対して、『僕の心のヤバいやつ』というタイトルの作品のキャラが一番ヤバくない(あるあるの範疇)ってこと自体もおもしろいですねw

 後でも述べますが、この中でもライオスと猫猫がわりと近いタイプのこだわり系変態で、ブレイバーンが対人距離感ぶっ壊れ系で、マジアベーゼが一番言葉通りの「変態」ってとこでしょうか。



『僕の心のヤバいやつ』

 恋愛ものであると同時に、中二病期特有のコミュ障がどうやって心を開くかってあたりをものすごく丁寧に描いててたまらんでしたね。
 市川君山田さんの関係が進んでいくと同時に、周囲がそれに反応してどんどん広がり、結果閉じていた市川君の世界もどんどん広がっていって、結果山田杏奈を通すことで世界がどんどん美しくなっていく…。
 また、それが一方的ではなく、逆に山田さんも同じように市川君を見ている、ある意味相補完的な関係になっていくあたりが何というか胸熱。

 個人的に一番好きなのが、山田さんのおともだち3人が、それぞれ違うかたちで
 山田さんを大事にしてる結果、市川君に協力的だったり逆に辛くあたったりしてる描写が身もだえするほど大好きでした。みんなすごくいい子。

 バヤシコかわいいよバヤシコ。

 原作は3巻くらいまでしか読んでないのでよく知らんのですが、このアニメ最終回の告白で終わってるのかそれとも続きがあるのか。
 ここで終わっても美しい幕引きになると思いますが、もうちょっと続きが見たい気もします。



『勇気爆発バーンブレイバーン』

 大儲けした企業が大好きなクリエイターに出資して好きなもん作らせてたら好き放題やらかして結果大成功したって感じでしょうか。
 石油王じゃなくても日本でもこんな景気のいい話があるんだなぁってのがまずうれしいところ。いや、最後まで突き抜けてて面白かったです。
 どちらかと言うと大張さんのセンスが苦手な私ですら楽しめたんで、これはたいしたものだと思います。
 最後までバカやり通すのって難しいんですよね。照れが出たり集団作業だとメンバーがついて来れなかったりで。



『葬送のフリーレン』

 まあ、説明不要の前期~今期の覇権アニメですね。私もハマるまではいかなかったですが十分面白かったし楽しめました。

 長命種としてのエルフなど種族間の寿命の差などファンタジー要素ををギミックと使ってはいますが、それによって描いてるのがディスコミュニケーションと出会いと別れ、そして記憶という、ほとんどの人間に響く普遍的なモチーフなので、かなり広い年代層に響いたってのもヒットの要因でしょう。
 アニメファン人気だけを目指さずに金曜ロードショーを使ったスタートダッシュという、一般客も視野に入れた戦略も大成功だと思います。
 それに加えて、ファンタジーRPGの世界観がすでにファミコン第一世代(今の50代)までの範囲でドラクエなどのゲームのおかげで説明不要になったというのもデカいですね。
 原作は少年サンデーということですが、長らくサンデーではSFとファンタジーは冷遇されていたことを考えると隔世の感はありますね。

 個人的にはお話の隅っこで展開するワチャワチャ感が好きでした。フェルンシュタルクのイチャコラとか、レズケンカップルのプロレスとか。
 あと、ものすごくネタにしやすいってのがデカいですねぇ。アウラとかを代表として。私もけっこう描きましたが、やる人いくらでもいるので観てる側の方が楽しいかなぁと。

 フリーレンに関してもいくらでも書くことがあるけど、まあこの辺で。
(またいつか書くかも)



『薬屋のひとりごと』

 これも個人的にすごく楽しんで観た作品です。
 わりとスタンダードなミステリーながら、舞台の中華風架空国の背景世界での条件や制限が加わってくるのですごい新鮮に楽しめるところがいいですね。
 あと個人的に猫猫のキャラが大好きです。言ってみれば知識版「俺強えー」キャラではあるんですが、彼女の置かれた境遇からしてかなり制限されてる(目上の人間相手ならちょっとふるまい間違えてもデッドエンド)ってところでどう立ち回るか、なんてところもいい感じですし、そもそも彼女の出生の秘密からしてミステリーだったこととかもたまらんですね。それでいて、日本の時代劇ほど身分の差の制限が強くない分活動範囲は広いですよね。
 自分の得意ジャンル(薬学とその周辺の科学)にむちゃ強いけどそれ以外に関心なさ過ぎて試験には落ちるとか、完璧超人じゃない&オタクあるあるなところもシンパシーを感じます。上でも書きましたが、ライオスと同じタイプの変態です。

 これも二期目あってほしいですねぇ。


『魔法少女にあこがれて』

 堂々と言うのもアレですが、私はライトSMモノが大好きです。(この場合の「ライト」は、本来の意味の「ハード」を知らないと「どこがライトやねん」って部分を含むものです。気になる方は調べてみてください。本物の「ハード」は後遺症残るレベルでヤバいです)
 なので、それを題材にしたアニメってことでうれしい半面、そういうのをひやかし半分的に扱うのがあまり嬉しくないのもあって、やや警戒気味に観ていました。
 でも数話見てくうちに、その辺は杞憂だってことがわかり、その後は普通に楽しかったですね。そういう経緯もあって、6話くらいの段階で原作にも手を出したのですが、思ってた通り原作の方が濃い…というか、この手のアニメでは珍しく原作の方が断然クオリティが高いです。この手のマニアックな領域は解像度が高い方が手がけないと…と、いろいろうるさいことは言いたくなりますが、逆に言うとマニアックだからこそ多くの人に受け入れられるように「薄める」作業も必要かもなぁとは思います。

 ただ、マジアベーゼさんを筆頭に声優さんがすごくいい仕事してるので、その辺の意味でもアニメ化の価値はあったと思います。というか、普通に最近にしてはあり得ないくらい円盤売れてるみたいなので、商売としては私みたいな偏屈が言うことよりもこのアニメ化の方が正しいんですけどねw
 ちなみにセール中で原作が安かったので助かりました。電書はこういう時にすぐ読めるのでいいですね。



ダンジョン飯

…については長くなったったので別頁で。

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