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音声コンテンツ市場についての考察

ラジオやVoicy、Podcastなどのプラットフォームで提供されるのが音声コンテンツであり、 YouTubeやNetflex、テレビなどで提供されるのが動画コンテンツですが、人はどんな状況でこれらコンテンツを利用するのか考えてみました。

音声コンテンツは、 例えば運転中や家事をしている時、歩いている時など、本人の意識と行動が何かに向いている状況において利用される傾向にあると思います。一方、動画コンテンツは、就寝前や休日に家でリラックスしている時など、それ自体に本人の意識が向いている状況だと思います。

そもそも人の一日というは、大きく2つに分けることができます。つまり、何かをしなければいけない時間=「必要な時間」と何もしなくていい時間=「自由な時間」です。音声コンテンツは、運転中や家事の最中など、他のことに意識が集中している「必要な時間」に重宝されるし、動画コンテンツは就寝前や休日など「自由な時間」 に利用されるということです。よって、音声と動画コンテンツは、そもそも利用状況が明確に分かれているため、それぞれのコンテンツが人の時間の奪い合いをすることは基本的にないと思います。

例えば、動画コンテンツのプラットフォームの代表格であるYouTubeに音声コンテンツである雑談をテーマにしたラジオのようなコンテンツを投稿しても、利用状況が異なることによるミスマッチが起こり、結果として視聴回数は動画コンテンツよりも上がらないでしょう。(有料版ではないYouTubeは、コンテンツのバックグラウンド再生ができない及びコンテンツを端末にダウンロードできないため、音声コンテンツを利用するプラットフォームとしては非常に不向きです。)

では発信者にとって収益化しやすいのは音声と動画のどちらのコンテンツなのか?

この問いに答えるには、そもそも人は自分のお金を「いつ」「何に」使うかを考える必要があると思いました。例えば、あなたが突然1万円を手にした場合、「いつ」「何に」使いますか?おそらく休日に映画館へデートに行くという人がいるでしょうし、会社帰りに友達とおいしい食事を食べに行く人もいるかもしれません。または、休暇を利用して旅行にいく人もいるでしょう。

ここでわかるのは、人は「自由な時間」に自分の意識が集中できるコンテンツ(映画、食革 旅行)にお金を使う傾向が強いと思います。そう考えると収益性が高いのは、「必要な時間」に利用される音声コンテンツよりも「自由な時間」に利用される動画コンテンツかもしれません。

事実YouTubelは収益性の高いプラットフォームであると言われています。そのためもあってか、ここ数年、動画コンテンツを提供する発信者はどんどん増えており、結果、動画コンテンツ市場の競争はどんどん激化しております。言い換えると、多くの発信者が人々の有限な「自由な時間」を激しく奪い合っているのです。

では一方、音声コンテンツ市場はどうなのでしょうか?おそらく世間であまり騒がれていないことからも、動画コンテンツ市場と比較すると競争が少ない市場に思えます。激化した動画コンテンツ市場で必死に戦うよりも、静かな音声コンテンツ市場で一人勝ちを狙いたいと考える人は非帯に多いと思います。

私は、音声コンテンツ市場の切益モデルは、動画コンテンツで主流となる広告収入モデルではなく、コアなリスナーファンがサブスクリプションという形でお金を支払う月額課金モデルが適当だと思うのですが、やはりリスナーである人が自分の意識を集中させていないコンテンツに自分のお金を使いたくなるためには、更なる仕掛け(サービス)が必要だと今はぼんやり考えています。

2016年10月より海外インディーPCゲームに特化した紹介動画をYoutubeであげています。このnoteでも情報発信を2019年1月より始めました。