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【Mom Garden Story Vol.6】「うまくいかないのはみんな同じ」夜中の授乳ルームで気付いた安堵感

「マームガーデン葉山」をご利用された方にお話を伺う【Mom Garden Story】。6回目は、1週間の予定を延長して11泊されたA.Sさんです。「マームガーデン葉山」に滞在してみて気付いた産後ケア施設のメリットを教えてくださいました。

Profile:
東京都在住 A.Sさん(30代)
夫、第一子との3人家族
滞在期間:2022年5月(11泊)滞在

つわりがひどく、産前は仕事を中断

つわりが始まったのは、妊娠判明直後でした。あらゆる匂いを受け付けず、スーパーへ買い物にも行けず、スマホを見ることもできない日々。仕事は一旦中断せざるを得ず、食事が作れなくて宅配に頼っていた時期もありました。
実家が近かったので、一時期は実家に戻ったことも。ただ、実家の親にも生活のリズムがあり、産後にべったりと実家に頼るのは違うなと感じていました。友人からも出産後の里帰りでギクシャクしたという話を聞き、産後は自宅でサポートを得ながら過ごすことにしました。

産後ドゥーラを依頼するつもりが、夫の出張で予定変更

マームガーデンから見える海

産後を自宅で過ごすため、妊娠中に産後ドゥーラの方と面談をして、退院後の生活の準備は早めに整えていました。
しかし妊娠8カ月が過ぎた頃、出産予定日のすぐ後に夫の出張が入ることが判明。産後ドゥーラだと夜間は私一人になってしまうため、それは不安だと思い、急きょ別の方法を探すことにしました
そんな中で見つけたのが「産後ケアホテル」です。首都圏ではいくつか候補がありましたが、その中でも“海が見えるホテル”というコンセプトが魅力的だった「マームガーデン葉山」に滞在することを決めました。

予定日より3週間早く訪れた突然の出産

出産の日は、予定日よりも3週間も早く、突然訪れました。前日に定期検診があり、規則的に痛みがあることを伝えたのですが、まだ生まれる気配はないと言われて、その日は帰宅。次の日、自宅で語学のオンラインレッスンを受けていた時、出産経験のある先生が等間隔で痛みを感じている私を見て、「陣痛だと思うから病院へ行きなさい」と言ってくれました。産院に着くともう子宮口が開いていて、即座に無痛分娩の準備が行われ、3時間後には出産。急な出来事で、夫はPCR検査ができていなかったため、出産に立ち会うことはできませんでした。

わずか4日の入院生活は、慌ただしく終了

入院日数は感染症対策のために、通常よりも1日短くなり、出産日を入れてわずか4日間でした。出産初日は興奮状態でなかなか眠れず、翌日は麻酔が切れたために痛みに襲われました。夜間は子どもを預かってもらえたのですが、眠りが浅くてしっかりとは寝られませんでした。入院中は沐浴指導や授乳レッスン、粉ミルクのレクチャーに退院後の説明などで忙しく、あっという間に退院の日を迎えました。

タクシーでの移動中は授乳ができず、到着後に大泣き

葉山へは、産院からタクシーで夫と一緒に直行しました。あまりに突然の出産だったため、私は荷物もほとんどなく、着の身着のままの状態。着ていた服は授乳用ではなかったので、タクシーの中で服を脱ぐわけにもいかず、到着するまでは授乳ができません。腕の中で眠る赤ちゃんが途中で泣いてしまわないか、そればかりが気になって、1時間の移動がとても長く感じられました。
マームガーデンに着いた直後、お腹がすいた赤ちゃんが大泣きし始めました。その様子に気付いた助産師さんが、即座に赤ちゃんを着替えさせ、チェックインを待たずにその場で授乳させてくださいました。母乳が足りないことを想定してミルクも作ってきてくださり、移動中の不安が一気に解消。とっさの判断ときめ細かな気遣いが、とても印象的でした。

最初の2日間は夫も一緒に宿泊し、沐浴を練習

初めて訪れたマームガーデンは、ホームページで見ていたとおりの明るい雰囲気。ロビーからは海が見え、リゾートのような開放感が心地よく感じられました。
最初の2日間は夫も一緒に宿泊し、赤ちゃんは夜間ベビールームに預かってもらいました。この時勢で、夫は親子教室などで赤ちゃんのことを教わる機会がなく、マームガーデンでの助産師さんからの指導が初体験でした。沐浴は指導を受けながら2回行い、抱っこの仕方や泣いたときの対処法も丁寧に教わりました。後にも先にも教わる機会はなかったので、夫はマームガーデンでの指導がとても役に立ったそうです。

日を追うごとに体調が改善。予定を延長して11泊に

マームガーデンに到着した初日は、会陰の痛みがひどく、普通に座ったり歩いたりするのも難しい状況でした。そこでハーブテントを勧められて、2日目に初めて利用してみました。じわじわと下から温まるにつれて痛みが和らいでいくのがわかり即効性に感動!その後は毎日欠かさず通いました。
また、産後はむくみもひどくて、スパにも大変お世話になりました。産後ケアに特化したマッサージやリフレクソロジーが効果的で、日を追うごとにむくみが改善。滞在中は、5回以上受けたと思います。
もし産院からそのまま自宅に帰っていたらハーブテントもスパも受けられなかったと思うと、マームガーデンに滞在して正解でした。
当初は7日間の滞在予定でしたが、もう少しここで体調を回復させてから帰りたいと思い、4日延長して、11泊することにしました。

「大丈夫!大丈夫!」という言葉で追い詰められずに済んだ

授乳の仕方は産院で簡単には教わったものの、赤ちゃんが予定より早く生まれたこともあり、私自身うまく授乳が進まないことに焦りを感じていました。その上、乳首が切れてしまって、授乳のたびに激痛が走ります。そんな中、助産師さんがすぐにケアの方法を教えてくださり、1日5~6回の授乳のたびに温かい声を掛けてくれました。「この子はまだお腹にいるはずだったから、今はこれだけしか飲めなくても大丈夫」「完全母乳でなくてもちゃんと育つから大丈夫」と、その都度「大丈夫!大丈夫!」という言葉で、励ましてくれたのが心強かったです。
もしも自宅で私一人だったら、ネットで情報を探し回ったり、正解が分からなかったりして、もっと追い詰められていたかもしれません。産後直後に悩みに寄り添ってくれる人がいることのありがたみを実感しました。

授乳ルームで「みんなうまくいかないんだ」と安堵

お部屋から見える風景

助産師さんだけでなく、一緒に宿泊している他のお母さんたちとの連帯感も大きな心の支えになりました。同じ時間帯に授乳のサイクルが来るため、授乳ルームで顔を合わせるのはいつも同じメンバー。特別に仲良くなったわけではないのですが、夜中に授乳ルームで私と同じように授乳に奮闘している他のママを見ると、「あ、私だけじゃないんだ。他のママもみんなうまくいかなくて頑張っているんだ」と、何となくホッとできました
同じ境遇の方と一緒に過ごすことでこんなにも安堵できるということは、滞在してみて初めて気付いた利点でした。今、振り返ってみても「産後すぐに自宅で独りにならなくてよかった」と心から思います。

体調回復だけではない、産後ケアホテルのメリット

すやすやとお昼寝

マームガーデンに滞在してみて、産後ケアホテルには産後の体調回復だけでなく、想像以上のさまざまなメリットがあると感じました。ハーブテントやスパを利用できたり、父親が育児を学ぶ場を得られたり、プロの方の助言を得られたり、同じ境遇のママたちと励まし合えたり……etc.私の場合は退院後すぐに産後ドゥーラさんを頼むつもりでしたが、最終的には産後ケアホテルという選択をしてよかったと思っています。
出産自体は人それぞれで、考えてもどうにもならないこともあり、なるようになるとしか言えません。ただ、産後の過ごし方は事前に自分で決めておくことができます。産後は想像以上に大変な時期なので、自分のためにも赤ちゃんのためにも、ベストな過ごし方を考えて見てもらえたらと思います

さいごに

親子教室を体験できないまま出産を迎えられる方。産後、通常よりも短期間で退院される方。感染症の影響は出産にも大きな変化をもたらしています。
ただでさえ、産後は心身ともに想定以上の負荷がかかります。
こんな時勢だからこそ、迷わず産後ケアを活用して欲しい。
A.Sさんの体験をお伺いし改めて感じています。

A.Sさん、インタビューのご協力ありがとうございました!


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