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【アスリート対談】元バレーボール女子日本代表・江畑幸子さん×マムズ社長斎藤睦美|Interview

こんにちは。マームガーデンの事業責任者の斎藤睦美(さいとうむつみ)です。

都内から車で1時間、日本最大のリゾート型産後ケアホテル マームガーデンリゾート葉山を利用した方にインタビュー。
第三回を迎える今回のゲストは、元バレーボール女子日本代表選手である江畑幸子さん。

旦那さんがバレーボールコーチをしており、忙しい旦那さんを持つ江畑さんならではの悩み、アスリート業と出産・子育てとの違い、産後ケアホテルを使った後に感じてることなどをお聞きしました。

プロフィール
江畑幸子

元バレーボール女子日本代表選手
2012年ロンドンオリンピックでは世界最終予選並びに本大会に日本代表選手として出場。現在はバレーボール普及のため、メディア出演や試合解説、イベント活動を行う。
ヴィクトリーナ姫路でコーチである高橋駿さんと結婚、2023年8月に第一子を出産。

写真提供【スポーツビズ】

改めて、ご出産おめでとうございます。
今回のインタビューでは、アスリートとして普段から体調管理を人一倍気にされてきた江畑さんが、ご出産・産後をどのように過ごされて、
どんなことを率直に感じているかを、お伺いできればと思います。

不安との戦いが続いた妊娠期間

斎藤:出産までの生活はどうでしたか?

江畑:妊娠中は、あまり体重が増えすぎないように気をつけたり、でもつわりが辛くて食べれるものを選びながら食べてたらどんどん体重も増えちゃって、
体調管理がとにかく大変でした。妊娠中1人の時間が結構長かったので、気持ちとしても不安になりました。

アスリートとしては頑張ってはきたけど、出産の大変さを知って、ママさん達ってほんとにすごいなって改めて尊敬しました。

普通の方からすると、アスリートのトレーニングは大変って思うかもしれないんですが、私からしたらトレーニングよりも出産の方がよっぽど大変でした。

斎藤:ほんとですよね。妊娠・出産をするってこんなにも大変なんだっていうのをまじまじと感じますよね。
不安になったというのは、何が不安だったり大変だったりしましたか?

江畑:メンタルで行くと出産って本当に想像がつかなくて、色んな方のYouTubeを見て勉強もしたんですが、動画を見ては『私にできるかな』って不安になったり、でも世の中にたくさんママさんたちはいるから大丈夫なのかなって思って。

でもまた、出産日が近づくほど、本当に大丈夫かなって。
1人だったのもあって周りに相談できる人がそんなにいるわけでもなかったので、夜1人で不安になって泣いたりしてしまって。

そんな時に、赤ちゃんの胎動を感じながら、幸せだなって励まされたり、でも不安にもなって、でもなんとか大丈夫だっていう気持ちにもなって。

斎藤:不安になった時に助けてくれたのは、赤ちゃんだったんですね。

江畑:そうですね。赤ちゃんは、バレーの試合を見てる時に結構胎動が強かったので、バレーは好きなのかなって笑えました(笑)

斎藤:お二人の遺伝子があれば、バレーの道に進むかは分からないけど、バレーは好きでしょうね(笑)
産後の過ごし方はどうされてたんですか?

気づいたら余裕がなくなっていた産後生活

江畑:出産は無痛だったんですけど、産後の方がきつくて。産後は1ヶ月くらいお母さんが来てくれて、ご飯もずっと朝昼晩作ってくれて、日中もしんどい時は抱っこしておくから寝てていいよって見ててくれたり、
夜寝れなかったのはしんどかったですけど、お母さんがサポートしてくれてた1ヶ月は楽でした。

お母さんがいた時は心境的にも楽だったんですけど、
旦那さんになってからは、赤ちゃんの世話をしなきゃだし、旦那さんにも教えなきゃで、
旦那さんも頑張ろうとはしてくれてるんですけど、抱っこの仕方ひとつとっても不安で、私も余裕がなくてイライラしちゃって。

斎藤:自分だってまだ育児で不安なことばっかりなのに、その状態でパートナーに教えなきゃいけない、となるとよりストレスがかかってしまいますよね。

江畑:そうなんですよね。
そこで、気持ち的に余裕があったら、多めに見てあげられたりしたんだと思うんですけど、やっぱりイライラもしてるし私も不安もあってまだ1ヶ月とかだと私もどうして良いか分からないし、イライラする時期はあったんですけど、
でも段々と旦那さんもできるようになることが増えて、落ち着いたって感じですね。

斎藤:旦那さんの育児スキルが上がって、江畑さんの気持ちが落ち着いたんですね。

江畑:少しずつですね。まだ足りないところはありますけど(笑)

「赤ちゃんは俺が見てるから、マッサージとか行ってきていいよ」って言ってくれた事があって、マッサージに行ってきたんですけど、
マッサージ中も大丈夫かなぁってずっと気になっちゃって、全然リラックスできなくて(笑)

子供は好きで可愛がろうとはしてくれてるし、3.4歳児と遊ぶのはすごい上手なんですけど、
新生児の小ちゃい赤ちゃんに関わろうとはしてくれてるんですけど、どうしたら良いか分からないみたいでソワソワしてました。

4ヶ月すぎた頃に、やっと慣れてきたんですけど、まだまだ頑張って欲しいです(笑)

マームガーデンとの出会い

斎藤:マームガーデンのことはいつ知りましたか?

江畑:私は先輩の木村沙織さんがマームガーデンに泊まっていたことをインスタにあげられていて、その時に初めてマームガーデンの存在を知って、私も生まれたら行きたいなぁ〜って思ってそこから調べてました。学年は違うんですけど、半年違いの赤ちゃんなんです。

木村沙織さん_マームガーデン宿泊の時の様子

斎藤:マームガーデンや、産後ケアホテルという存在を知った時はどう思いましたか?

江畑:まずそういう施設があるっていうのも全く知らなかったので、沙織さんが上げてたインスタでマームガーデンを知って、他にも色んな施設も少しずつあるんだなぁというのも知って。
その中でも、マームガーデンは施設が充実してて良いなぁ〜って思いました。

斎藤:少しずつ自治体も始め民間の施設も増えてきて、選択肢は広がってきましたよね。

江畑:私は関西から行くので、産後直後にマームガーデンへ行くことはできなかったのですが、赤ちゃんとの初めての旅行も兼ねて行って、
赤ちゃんと旅行にも行けるんだ!っていう自信もつきました。

行く前は、新幹線で泣いたらどうしよう、と不安だったけど、意外と赤ちゃんって移動中は寝てくれるし、多目的室でも授乳させてもらえて、こんなことも出来るんだと発見があって、行くまでもすごい楽しかったし、
マームガーデンに着いてからは、赤ちゃんは本当に好きな時に預けられて、久しぶりにゆっくりご飯を食べられたり、エステを受けれたり、海を見たり、とにかくゆっくりしました。

旦那に預けてる時は全然マッサージでも寝れなかったのに、マームガーデンでは預けてエステでゆっくりして、すごい堪能させてもらいました(笑)

斎藤:マームガーデンの利用は旦那さんとでなくお母さんとでしたね。

江畑:はい、お母さんは赤ちゃんが本当に大好きなので、お母さんにも赤ちゃんを見せてあげられたし、私と一緒に食事を楽しんだりと、お母さんもホテルでゆっくりできたので、本当に良かったなぁと思いました。

江畑さん撮影:朝食の様子

斎藤:ベビールームにいる時の赤ちゃんの様子はどうでした?

江畑:この時間にオムツを変えました、お風呂に入れました、など細かく書いてくれて安心でした。
元々マームガーデンに行くまで、1日12回くらい授乳をしていて、でもマームガーデンで少しずつミルクを試してもらって、帰るころには授乳の回数も1日8回に減って、それが本当に嬉しくて。

それまで本当に毎日休む時間がなくて、マームガーデンに行ったのがきっかけに、私も少しずつ休む時間が増えて良かったです。

他には、私の赤ちゃんは3ヶ月でしたが、ベビールームには新生児がたくさんいて、たった数ヶ月前の事なのに、他の赤ちゃんたちの小ささに「懐かしいなぁ〜」「可愛いなぁ〜」って癒されました。
ここ数か月で、鳴き声も怪獣に変わったので(笑)

斎藤:産後の数ヶ月って本当に怒涛なので、つい1.2ヶ月前の事なのにすごく時が経ったように感じますよね。それだけ正解の分からない育児をこなされてきているママさん、本当にすごいと思います。

江畑さん撮影:海の見える足湯

これから出産を迎えるママ、パパに向けたメッセージ

斎藤:最後に、これから出産をされる方に、アスリートとして、産後のママとして、メッセージをお願いします。

江畑:産後って、想像していたのと全く違って、色んな辛さがやってくるので、ゆっくり出来る時間もないし、でも母親なんだから赤ちゃんはしっかり見なきゃ、と感じてしまう。

最初は、誰かに赤ちゃんを預けるってことに罪悪感や不安を感じるけど、赤ちゃんを預かってもらったあとは、前よりさらに可愛く見えたし、やっぱり自分が疲れてると赤ちゃんといるのも辛くなっちゃう。
だから何より、お母さんにはゆっくり休んでほしいです。そして、こういう施設があるということを色んな人に知って欲しいです。

私は行けたのが4ヶ月ギリギリの時だったので、
もうちょっと早めに行けたらもっと色んな使い方ができたなと思います。

斎藤:世の中の旦那さんにも是非メッセージをお願いします。

江畑:生まれてきた赤ちゃんが可愛いのはすごい分かるんです。
嬉しいんですけど、まずはお母さんに感謝の気持ちを持って、赤ちゃん赤ちゃん!と第一にならず、旦那さんにとっての第一優先はお母さんでいて欲しいなと思います。なんか旦那宛みたいになっちゃってますけど(笑)

斎藤:ありがとうございます。本当にそうだなぁと思って、
まずは旦那さんからしたら、妻はどんな状態なのか、どんなところに辛さを感じてるのかっていうのをまず知ることからですよね。

元バレーボール日本代表の江畑幸子さんへのインタビューは以上になります。

写真左から、江畑さん・赤ちゃん・斎藤

対談を終えて。斎藤

アスリートとして生きてきた江畑さんが
お母さんになって感じていることを率直にお話しいただきました。
江畑さんが妊娠中、産後に悩まれていた事、
旦那さんへのメッセージなど、共感されることも多かったのではないでしょうか。

特に私は、世の中の旦那さんに向けたメッセージでの「旦那さんにとっての第一優先はお母さんでいて欲しい」です。

お母さんはどうしても赤ちゃんの事で体を酷使し、頭を使ってしまいます。だからこそ、お父さんはお母さんのことをまず先に考えてくれるって、お母さんも嬉しいですよね。赤ちゃんが大事なのは、どちらにとっても当たり前なので。

産後の女性は、心も体も疲労状態だからこそ、
旦那さんや自分のお母さん、そして産後ケアなど周りの環境を頼って、
無理しない過ごし方はどうやってすごせるのか、
ご家族みんなで考えていただきたいなと思います。

江畑さん、ご協力いただきありがとうございました!
こらからのますますのご活躍を、
応援しております!!

斎藤睦美


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