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5.6全日本プロレス〜熱狂は続くよどこまでも

「ATの裏番組として意地を見せろ!」。開始前にそんなふうに思っていたぼくの頭を鈍器でぶん殴ったような大会。それが5.6全日本プロレス後楽園ホール大会でした。

この日は日本武道館で日本プロレスリング連盟主催のAll Togetherが行われました。全日本プロレスも連盟には加盟していますが、CC2024の日程とかぶるため。今回は選手が参加することはありませんでした。

そうした状況があったことで「大本命のAll Togetherなにするものぞ!」という気持ちはぼくにも。そしてもしかすると全日本プロレスファンにもあったやもしれません。

もちろん全日本プロレス側がAll Togetherをいじったいた部分はあります。※OPの煽りVでのTogetherしようぜ!やセミの試合後にAll Togetherのテーマを流す等。

しかしぼくは観戦中に他の大会のことは頭から飛んでました(セミ除く)。第1試合からエンジン全開。かと思いきや第2試合の立花誠吾と田村男児の試合がそれを更に上回る。

第3試合以降は「単にフルスロットル」という試合ではなく。各々の選手が自分の色をその状況下で存分に発揮する試合が続き。いよいよ迎えるメインイベント。大歓声のケントコールでリングに立った宮原健斗は対戦相手のデイビーボーイ・スミス・Jrの入場曲(ブリティッシュブルドックスのテーマ)が流れると。青コーナーを睨み一気に戦闘モードへ。

めたくそかっこいい

そしてメインの試合はぼくが持っていた大きな期待を更に超えるものでした。25分近く宮原を終始痛めつけるデイビーボーイ・スミス・Jr。しかし単なるパワーファイトだけではなく。テクニカルな腕攻めやサーフボードストレッチを巡る攻防といった丁寧な技。そしてクローズラインやブルドックボム。更にはタイガースープレックスホールドなど。剛柔併せた一流の攻撃を繰り出します。

それを浸すら耐える宮原。何度倒れても立ち上がり。特に終盤のタイガースープレックスホールド→ブルドックボムの流れは「あ…終わった…」と思う程の攻撃でした。しかしそれでも折れないのがスーパースター宮原健斗。相手の全てを出し尽くさせて。全てを受けきっての逆転勝利。最高男の名に相応しい激勝でした。

試合後に宮原が語ったように。この試合はまさに「プロレスの根底」を見せつけたものでした。ハイテンポの切り返し合戦やハイフライもなく。重厚感に包まれつつも、それでいて場外を広く使い会場の幅を取る。勝利した宮原は耐えて耐えて耐え抜き。デイビーボーイ・スミス・Jrは様々な技で攻め続ける。ある意味で原始的な内容でしたが、そこに古臭さはなく爽快感がある。改めて「宮原健斗の壁は厚いぞ」といえるだけの試合でした。


デイビーボーイ・スミス・Jrはぜひまた来てほしい!

ここまで安齊勇馬ら新世代が躍進していた全日本プロレス。彼らに対して「俺を超えられるか?」という宮原から問いかけが今年のCC2024だったかもしれません。その意味でBブロック代表が斉藤ジュンであることはとても興味深いです。


186cmの宮原健斗が小さく見える

CC2024はいよいよ5.12横浜BUTAIで春のフィナーレを迎えます。そこでどんな結末が待ち受けているかはわかりません。しかしきっとそこにはファンを熱狂させる全日本プロレスがあることでしょう!

みんなで見よう5.12横浜BUTAI


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