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笑われる恐怖、笑われない安心感


先日久々に読み返した自分の産後メモに、こう書いてあった。

誰にも責められない、時間内に終わらなくても、どんな失敗をしてもいいし、絶対に怒られない、行儀が悪くても絶対に許される、どれだけトロくても下手くそでも間違ってても、誰も笑わない、という安心感があるからまだ余裕がある


自分で書いたくせに内容はだいぶ忘れていたので「本当にそうだよなぁ」と頷いてしまった。

何をするにも「誰にも笑われない安心感」って本当に大事。特に、自分に余裕がなくて必死な時。



協調性に長けた日本人は、すぐ他人の目を気にしてしまうし、失敗して恥をかくことへの恐怖がなかなか捨てきれない。


完璧主義?
臆病なDNA?
空気を読むスキルが高すぎる?
「失敗=恥ずかしい」という思い込み?
小学校の教育が原因?
チャレンジ経験不足?






最近、花見スポットに行ったら
陽気な酔っ払いをたくさん見た。

あの光景を見るたびに、「日本人って、ふだんは猫被りなだけで、本当は全然おとなしくない民族だよな」と思う。内弁慶、ネット弁慶。


酒の力を借りているとはいえ、あれが普段隠している日本人の姿だったとしたら、シラフになってもあの陽気な感じでいられたら…

日本人はもっと失敗を恐れずチャレンジをして、もっと良い国になるんじゃ…

いや、ならないか。

絶対やだわ、あの酔っ払いのウザ絡みなテンションの国とか。内弁慶の方がいいや。笑





私は、毎日投稿ではないものの、noteの更新はかれこれ5ヶ月ほど続いている。

自分の書いた内容を誰かに笑われた経験はまだない。画面の向こうで「何言ってんだコイツw」と笑われている可能性は十分にあるが、わざわざコメントしてきた人は幸い今のところいない。

ビュー数が少ないことのメリットかも?
いや、単純にnoteの治安が良いおかげ?



自分が他の人の文章を読んだとき、「テーマや文体がちょっと難しくて(合わなくて)いまいち頭に入ってこなかった…」とか「頭で理解はできるが心からの共感は難しい」などと思うことはあっても、「何言ってんだこの人」と思ったことはない。

自分の言葉で発信している時点で十分すごいし、何を考えて何を表現するかは個人の自由だから。(もちろん誹謗中傷は除く。note上で誹謗中傷してる人は全然見かけないけど)



人に馬鹿にされるというのは、自尊心を傷つけられる、とても辛いことだ。

私は、「あなたが嫌い」とはっきり言われるよりも「フッ」と鼻で笑われるほうが、10倍いや100倍くらいムカつく。(大人になってから誰かに「嫌い」ってはっきり言われるような場面がそもそもないけど)

嫌われるより、見下される方が断然傷付くし腹が立つ。

人種差別とかも結局はそれのせいだ。嫌いというより、相手をよく知らないのに先入観で決めつけて自分の方が相手より上だと思う(つまり相手を見下している)ことが根本的にある。

この「人を見下す感情」って、人間の心理システムの中でほんとに一番厄介だよなぁ〜、あと嫉妬とか。他人との比較から来る感情なんてなかったら良かったのに。




他人を見下さないのは当然として、
自分に対しても常に見下さない態度でいたい。

自分を卑下するのは、自分を見下して傷つける行為。

どうしてか人は、自分自身のことになるとすぐに卑下してしまうが、自分自身だって「いつも一緒にいる大切なあなた」という存在だと考えたら、もっと優しくしなきゃなぁ、と思える。

他人に何か厳しいことを言われる前に自分で言っておけば傷が浅くて済むという防御反応なのだとは思うけれど、卑下もほどほどにしたい。



それから、誰かが真面目に話したり何かをしているときに笑うのはとても失礼だ。たとえそれが「可愛い」などの悪意のないポジティブな感情からくる笑いだったとしても。


…と分かっているものの、
いざその場面になるとそれがなかなか難しい。

特に3歳の娘に対して。

子供がかわいい言い間違いをしたり、まだ不器用でうまく洋服が着られない時など、ついつい可愛くて笑ってしまう。

しかし、保育士の友人曰く、いくら可愛くても笑うのはあんまり良くないらしい。本人は別に可愛さを狙っているのではなく一生懸命なのだから当然だ。


気をつけたい。
自戒をこめてここに書いておく。




ふと、昔話題になった、ロナウドのかっこいい対応を思い出した。彼は、質問する少年のつたないポルトガル語を笑わなかった。

私もロナウドのように、どんな時も相手への敬意を持って接することができる大人でありたい。ついついやってしまう「悪意のない笑い」ではなく。



なぜ日本人は、たどたどしい外国語を話す人を見るとつい笑ってしまうんだろうか?

私は、誰かのたどたどしい外国語を聞くとつい「可愛い」という感情を抱いてしまう。応援したくなる。

だけどやっぱり、話している本人は真面目に喋っているのだから、可愛いから、応援したいから、と言って笑うなんて失礼だ。

そんな表面的なところじゃなく、「相手は何を伝えたいんだろう?」とさらにその先へ意識を向けるべきなのだ。

これも気をつける。




私は、今月から英語の勉強(人生何度目かのチャレンジ)を頑張っている

まだまだ英語は下手だけど、間違っててもいいからどんどん使ったり話そうと思う。

To make mistakes is natural.
The important thing is to try to speak English as much as possible.

(↑最近ラジオ英語で学んだ表現)

I'm not very good at speaking English right now, but I know there is nothing to be ashamed of.

I'll do my best!


誰も笑わない、大丈夫。
たとえ笑われても、気にしない。
そんなの、笑う方が間違ってるもん。

誰かの失敗を笑う人より、何かに挑戦する人のほうが何倍もすごいんだから。


笑われることを恐れるな。

人の頑張ってる姿を笑うな。
(たとえそれが可愛くてもね)


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